21日に目にしたスポーツ新聞の最終面には、日本代表監督オシム氏とNHKとの間がややこしいことになっているという記事がありました。
それはオシム氏がNHKの放映のことで「ファンのことで挨拶を」ということに対し「何でいう必要があるのか、言って欲しいことがあるならその通りにいうが」「それではやらせです」などと続き、結局オシム氏が折れずさんざんごねたということでしたが、オシム氏よりはNHKの態度の方が問題あると思えました。まあやらせを書くスポーツ新聞の記事ですが、妙に心に引っかかり。
問題はオシム氏が日本のファンに対し友好的な挨拶をすることを理解していなかったということですが、これは彼が悪いとはいいきれないでしょう。日本やアメリカなどではファンに友好的に接するのも有名人としてのマナーでしょうが、生死のかかっているところで暮らしたユーゴスラビア人が、それらの常識を理解しているとは思えません。日本語だってしゃべれないし、そもそもスポーツの練習風景ごときに報道陣が大量にいるのもわかっていない様子のお方。ユーゴスラビアに空気を読むという文化はないのかもとなぜ思えないのか。
ここは天下のNHKといえども、やらせになったとしても下手で「こういうお約束なんだ」と説明すれば理屈でわからなくてもある程度は従おうとするでしょう。
わかってくれないからといって上段に構えている人のいうことは、頑固で偏屈ならよけい聞いてくれないと思います。そのように感じました。
というように、日本の常識なんて世界ではすごく危ういものです。その点サッカー雑誌のライターはわかっていらっしゃるというか、かつてのキングアマラオがインタビューに遅刻したときなど「ルーズなはずの南米の人だし」と思っていた、というのは正直です。これにはアマラオが頭を下げたというオチが付きますが。
オシムは、日本になじむよりは仕事に来たという感じで、それは悪いとは言い切れませんが。まあ、日本で愛される外国人、外国になじめる日本人はその国の言葉をしゃべり、文化を重んじる人々ですが。










