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女流棋士トップの実力とアマトップとの実力比較

2009-08-16 13:54:14 | Weblog

女流棋士のトップは奨励会初段~二段の実力と言われいる[1][2][3][6][8]。どの文献をみても、女流棋士のトップは奨励会2級~ニ段と記述されているからだ。重要なのはこの見解がほとんどの文献で記されている統一的見解だということだ。[1][2][3][6][8]は一例にすぎず、同内容の記述は探せばいくらでもある。女流棋士のトップは奨励会初段~二段という評価は多くの評価者にとって妥当な評価である。

他にもデータ的根拠がある。

正棋士底辺レベル-アマチュアトップの対戦勝率  約3割 [4]
正棋士底辺レベル-女流棋士トップの対戦勝率    約2割  [4]

この数値からいっても、女流棋士トップはアマチュアトップより少し弱い。

その一方で、話題となった渡辺明-ボナンザ戦(2007年3月21日対局)でのボナンザの棋力は将棋倶楽部24のレーティングで2800(アマ七段、アマトップ相当[5][9])であり、この対局の記譜から勝又清和六段が今回の棋譜を見て「奨励会三段レベル」とBonanzaの実力を評価した[10]。つまり、アマトップは奨励会三段レベルといえる。

女流トップはアマトップより少し弱いから、将棋倶楽部24の段位で言えば、女流棋士トップの実力は五、六段(アマの全国レベル、アマ名人レベル[5][9])、レーティング2300~2799の範囲であり、奨励会初段~二段の実力と言える。これは先に挙げた統一的見解ともほぼ一致している。

また、矢内理絵子や清水市代といった女流トップよりやや実力が劣ると目される岩根忍や甲斐智美が奨励会1級に在籍していたことを考えても、女流棋士トップの実力は少なく見積もっても奨励会1級以上といえる。

以上から、女流棋士トップの実力は多数者の統一的見解、データ的な根拠から奨励会初段~二段であり、アマトップより少し弱いと評価するのが相当である

無論、ここでいう「アマトップ」とはプロ四段に編入した瀬川や奨励会三段に編入した今泉といった特別な人物だけを指しているのではなく、およそすべてのアマトップを指している。

先にも述べたとおりアマトップの実績は女流トップを上回っているのだから、「およそアマトップは女流トップより強い」と評価するのが相当である。きちんと多くの文献を探せばそれが多数説となっているのはわかるだろう。

片上大輔五段も自身のブログで『一般的に言って、女流棋士は弱い。これはプロアマ問わずある程度将棋を知っている人なら常識である。最近はアマが(男性)プロにちょくちょく勝つようになっているが、そういう強い「アマ」というのは実は一部の女流「プロ」よりはずいぶん強い。「このために」、女流棋士は肩書きはプロでありながら、内部では「プロ」としてみなされていないようなところがある。』と述べている。

上述の女流棋士の実力評価は多くの評価者で共通しており、実績的にも相当である。

参考
[1]http://okwave.jp/qa619105.html?ans_count_asc=2
[2]http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1127941366
[3]http://blog.goo.ne.jp/lemon-stoism/e/064d47aa67258c6fa93bde5f3905810f
[4]http://ironpen.exblog.jp/8110959/
[5]http://shogidojo.com/dojo/navigator/start.htm
[6]http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/28601/1140190108/l5
[7]http://oshiete1.watch.impress.co.jp/qa4260139.html
[8]http://kaysaka.blog.so-net.ne.jp/2008-11-25

※ 将棋倶楽部24の段位・レーティングと奨励会段位の相関は[6][7]以外にも探せばいくらでもある。[6][7]は一例にすぎない。

[9]将棋倶楽部24の段位とレーティング

レーティング  段位
2800~      七段 
2450~2799   六段 アマ名人以上
2300~2449   五段 全国レベル
2100~2299   四段
1900~2099   三段
1700~1899   二段
1550~1699   初段

[10]http://ja.wikipedia.org/wiki/Bonanza