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+++ Lunamoonの徒然なる日記&落描 +++

就活へのアドバイス

2011年09月20日 22時03分42秒 | 日記
DAT2年生のみなさんへ

すでに内定をもらった人、今就活中の人
これから本格的に活動しようとしてる人
さまざまだと思いますが、就職試験を受けるにあたり
少しだけでも助けになればと思い、アドバイスを記しておきます。
提出作品の作成などに役立てて下さい。

①相手がどんな人材に来て欲しいと思ってるのかを考える
以前君たちの先輩にアドバイスした記事が下の方に2つあるので、
まずはそれに目を通して下さい。
読んでもらえると大体分かると思いますが、
アニメ業界で一番欲しい人材は「レイアウトが描ける人」
次に欲しい人は「動きが描ける人」です。
ですが、数少ない提出物や一回の試験だけでこの2点、
すなわちそれぞれの画力、ポテンシャルを測る事は大変難しいです。

②どんな作品を提出したらよいか
では、どんな提出作品を目指せば良いのかというと、
・「動きのある絵を描こうとする努力が見える作品」
・「色々な物を描こうとする努力が見える作品」
・「色々な角度から描こうとする努力が見える作品」
この「努力が見える」というのは結構重要なポイントで、
あっさりとした立ち絵やバストアップ絵、細かいパーツが上手くて
何となくイラストチックに上手に絵をまとめられる人より、
動きのある絵や色んな絵を描こうとしてる人の方が
ずっと内定の確率が上がると思います。
もちろんより上手く描けるに越した事はありませんが(^_^;)

③レイアウトは提出しなくて良いのか
相手が要求してない限り、私は必要ないと思っています。
ハッキリ言って、どんなに上手い学生でも、
業界のレイアウトに見慣れた審査官
(おそらくプロデューサーとか監督・演出・キャラデ・作監クラスの人)
を満足させられるようなレイアウトは現時点では描けません。
ぶっちゃけ今の君たちにはどんなに時間をかけても描けないと思います。
私も無理でしたw
なので、ここに時間を使う事はあまり好ましいとは言えません。
無理して描いても、かえって描けない事を露呈してしまうので、
その分動きのある絵を描く事に時間を使いましょう。
ただ、簡単な背景(例えばキャラが接地してる地面のディテールとか
遠くの山並み町並み、水平線、近くの電柱や壁など)
は、イメージできるならオカズ程度に描いてもいいと思います。
レイアウトフレームの枠にとらわれないので、その分描きやすいでしょうし
背景付きの絵も作品の中にいくつかあった方がやはり効果的かも知れません。
採用する側は、相手に伝えたい絵をより具体的に
絵描き本人がイメージできてるかを知りたいのです。

④レイアウトが提出必須の場合は?
たまにあるので困った物です。
たいがいの学生は、ちゃんと消失点やアイレベルを考えてますよ!
という事をアピールしようとして自滅します。
消失点やアイレベルの考え方は、
レイアウトをイメージ通り描くための物差し程度の物だと私は考えます。
要はちゃんと描きたいレイアウトが頭の中にイメージできてるかが重要なのですが
訓練が足りない学生はそのイメージさえ浮かばないでしょう。
オススメは実写映画です。(日常的な設定の邦画などは結構良い)
実写映画はある程度計算されてカメラと人物が置かれていて
なおかつ実写だけにそれほどウソが存在しないので、
下手なアニメのレイアウトを参考にするよりずっといいと思います(苦笑)
実写映画を見ていて良い構図だなぁと思ったら、それをレイアウト用紙に
好きなキャラクターに置き換えて引き写してみましょう。(トレスはダメよ)
どの構図をチョイスするかは本人のセンスにかかっているので、
ズルだとは思いません(^_^;)

⑤実地試験では?
書類審査が通ったら、実地試験を行う会社も結構あると思います。
よく聞く話では、原トレ、振り向きの中割り、歩き走りの中割り
などが多く出題されるようです。
あとは「アニメーションの本」に載っている
跳び箱や飛び込み台の原画の課題、またはそれに近い課題もよく聞きます。
重い木槌を持ち上げて杭を打つ原画の課題もよく話に聞きます。
どれが出されても大丈夫なように、
一度「アニメーションの本」や授業でやった課題を復習しておいて下さい。
上手くできる事も大事ですが、時間内にどこまでできるかも試されます。
少しでも準備しておけば迷う時間を省けるので、それだけ有利ですね。

⑥レベルの高い会社に入るだけが良いわけではない
名のある会社、好きな作品を手がけてる会社に入りたいのは
すべての学生たちの願望だと思います。
確かに、元請けの大きな会社は
新人育成のシステムや給料の最低保障もしっかりしている確率が高いです。
ですが、上手なアニメーターも上手い原画も勉強になる仕事も、実はどこにでもあって
大手の会社ではなくても十分経験を積む事は可能です。
アニメの仕事は、業界に入る事より続けていく事の方が数十倍大変です。
自分の実力に見合わない場所、競争の激しい場所に入るぐらいなら
小さい会社でもしっかり経験が積める所に行く事が賢明です。
大手に就職しようが、どちらにしても数年はろくにお金は稼げません。
趣味の物を買う程度の稼ぎを得て人間らしい生活をしたいのなら
今すぐ他の仕事を選びましょう。
本当に一人前のアニメーターになりたいと思っているなら、
とにかくどこでも良いのでスタジオに入ってひたすら経験を積む事です。
希望の会社に入れるまで浪人するとかはナンセンス。
経験さえ積めば、そしてちゃんと実力が付いたなら会社間の移動などたやすいです。
会社選びに関してはそのぐらいの物だと思って下さい。

⑦まとめ
すでに内定が決まった人、とにかく続けられるように頑張って下さい。
これからチャレンジの人、とにかくたくさん受けてみて下さい。
複数会社を受けたいという事情を話して相談すれば、
提出作品はコピーでもいいですよ、とか
内定の返答期限を延ばしますよ、と言ってくれる会社もあります。
(その代わりちゃんと自分から礼節をもって相談しないとダメだよ)
会社は実力だけでなく、その人の「人となり」をよく見ています。
アニメーションは人と人のリレーよってできる総合芸術作品なので、
集団の輪を乱すような人はどんなに絵が上手くても好まれません。
(自分の意見をしっかり主張できる人は必要。バランスは難しいですが…
新人の内は空気を読んで大人しくしてるが吉(^_^;) ←自分の経験よりw)

本当に大変な道のりだと思いますが、
いつか一緒に作品づくりができる日を心待ちにしております!
とにかく体が資本なので、健康にだけは気を付けつつ頑張って下さい☆(`・ω・´)ゞ

るなむー先生より

今日は「猫の日」♪(=^. .^=)

2010年02月22日 11時27分09秒 | おえかき
2月22日の今日は、なんと「猫の日」だそうです!
実は2年ぐらい前にそういう記事を載せようとして描いたイラストが
線画のままになっていたので、今年こそと思い色をつけてみました。
かなり前の物なので、キャラクターのテイストが何か少し違うね。。。(^^;)

学生のみんなも、みな就職先で頑張っているという話を聞いてます
ここもしばらく更新するつもりはなかったのですが、みんなの頑張りに触発されました!(^^;)
今は業界全体で仕事も少なくなってきているし、最初のうちは収入が安定せず
大変だと思いますが、先輩の言う事を良く聞いて辛抱強く頑張って下さい!

ルナとムーも応援してるよ☆
みんなガンバるんだニャ~

それでも女の子を描きたい!という人へ

2009年09月27日 14時25分02秒 | 日記
下の記事の続きです。
「そうは言われても、今まで女の子しか描いて来なかったし、時間もないし
女の子じゃないと描く気が起きません。。。」という人。

とりあえず女の子以外のものは就職してから勉強するとして、
女の子だけでも色んなポーズをつけて、色んな角度から描いてみましょう。
私はこれ全部を1時間半ぐらいで描きました。(A4サイズクロッキー帳)

大きいサイズはこちら

本人の中にある引き出しの数にもよりますが、この程度のものなら
短時間でどんどん描けるでしょう。時間をかけた1枚の作品より
こういった物の方が好印象に受け取られる可能性が高いです。
毎日どんどん描いて、100枚ぐらいの中から気に入った物を提出用にする
というやり方の方が良いように思います。

とにかく描かなければ絶対に上手くなりません。
最初は資料などを傍らに置きながらでもいいので、
毎日毎日、とにかく鉛筆を動かして下さい。

ガンバレ~☆

学生のみなさんへ

2009年09月27日 03時48分14秒 | 日記
いよいよ本格的に就職活動の時期ですね。
準備が不十分な人、そろそろ焦らないとダメですよ!(^^;)
前々から提出用にどんなものを用意したら良いかという事は
話に出していましたが、どうも皆いまいちつかみきれてない感じなので
手本になる程の代物ではないですが、私も描いてみました。

この場所はしばらくお休みという話でしたが、
こういう使い方も便利なので暫定的に復活です(^^;)

大きいサイズはこちら

ちなみに
<よくあるダメなパターン>
・正面ばかり
・アップやバストショット(胸から上)ばかり
・まっすぐな立ちポーズばかり
・授業で使った動画の課題のみ
・お気に入りの女の子の絵ばかり

女の子の絵がダメとは言いません。ただ、女の子ばかり描いてる人の傾向として
上のすべての項目が当てはまるパターンが非常に多いように思います。
(趣味で描く分にはいっこうに構いません。あくまで就職を前提とした話)
「私、女の子描くのがこんなに好きなんです!」という部分を強烈に
アピールしても、人材を選ぶ側の人間はそこを見ている訳ではないので
あまり意味のない事です。(かえって減点なんて事も。。。;苦笑)

もちろん業界にも女の子を描くのが好きな人はたくさんいます。
ただ、それで仕事を成り立たせている人たちは、それはもう超絶に上手いです。
(『コードギアス』のK村さんとか『ゼロの使い魔』のH井さん
ガイナックスのT村さん、私の知り合いのKざきさんなど)
その人たちを凌駕するような魅力ある女の子を今の段階で描けるのなら
立ちポーズやバストショットだけでも就職できるかも知れないね。
そんな凄い人たちほどではないにしても、女の子を上手に描ける人は
業界中どこを探してもたくさんいます。だから、ちょっとばかり女の子が
上手く描けるからといって簡単に就職できるほど甘くはないのです。

では人材を選ぶ側の立場として、どういった人に来て欲しいのかと言うと
・レイアウトが描ける
・動きのある絵が描ける
・好きな絵だけでなく要求されたものは何でも描ける
この3点に尽きると思います。
(試験ではアピールできないけど、健康と辛抱強さ、これも必要です。)

「レイアウト」というのは文字通り画面の構成、
キャラクターと背景の位置関係を説明する構図のこと。
ただ単に位置や距離感、大きさなどを説明するだけでなく、
カットの心情や奥行き感をよりよく表現できているかどうかという
深いレイアウト能力が要求されます。
「動きのある絵」とは、動かし方とか動かすタイミングというより
止まっていても動きを感じられる絵、という意味。
実際、就職素材の選定の際に動いている絵を見るのは時間的にも困難なので。
今にも動き出しそうな一絵枚を描けるなら将来性は有望です。
「何でも描ける」というのは作品を見慣れてる人なら分かりますね。
たとえ女の子ばかりの作品であっても、男もオッサンも子供もおばあちゃんも
出てくるわけだし、当然建物もあるし、車や自転車やバイクも出てくるだろうし
風や炎や水や爆発も出るだろうし、あれ描けない、これ描けない
これだけ描きたい~、これ描きたくない~というのでは仕事は成り立ちません。

以上の事を踏まえて、私が描いた絵をもう一度よく見てみましょう。
1時間程度で描いたもので、もちろんこれだけでは不十分ですが、
素材としてとりあえずこういった物が欲しいという意味は伝わると思います。
選ぶ側はどうやって動きを設計したのか見たいので、できればラフの状態が
望ましいかと。(つまりクリンナップしない)
細かいディテールなどもあえて描き込まず省略(時間ないしね;笑)
女の子が可愛いかとかおっぱいの形が良いかとかそういう事はどうだっていい。
重要なのは動きのある「シルエット」です。


・・・ということで
とりあえず、上手いかどうかをアピールするのではなく
動きのある絵、色々な種類の絵を描こうと苦心している事が相手に伝われば
おのずと就職の道は開けていくのではないかな?

長くなったので今日はここまで(^^;)
時間があればまた何か描いてみましょう・・・。
みんなガンバレ!!(^^)/