さて、本作品に登場するアイドルユニット「ルミナス」。メンバーの耀、燈、晶の三人は中学生、中学三年生という設定になっております。
ライトノベルの場合、主要登場人物は圧倒的に高校生が多い。他メディアのアイドル作品も、大抵の場合、高校生ですよね。
でも私は敢えて中学生に拘りたかったのですよ。
その理由はといいますと、私がリアルアイドルに嵌まっていた一九八〇年代。
その頃のアイドルというと
中学生時代にスカウトやオーディションでデビュー決定
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中学に通いながら、歌やお芝居のレッスンをこなしつつ、グラビアやCMで知名度を上げていく
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中学卒業と共に本格デビュー。高校は堀越学園か明大中野定時制
というのが一般的なパターンだったんですよね。
まあこのようにじっくり時間を掛けていたようです。
早見優が、スカウトされて上京したものの、毎日レッスン漬けで一向にデビューの話が来ず、後輩がどんどんデビューしていくのを見て「騙された、逃げよう」と思い始めた頃、ようやくデビューが決まったなんてエピソードも記憶しております(笑)。
そんなわけで中学生時代からじっくりと描きたかったわけです。
よく考えると『ルミナス☆アイドル』本編では一冊丸々使って「ルミナス」デビューまでしか描いていませんからねえ(^^;。
『ガンダム』に例えると、1クールのラストにようやく主人公がガンダムに乗るようなものですね(^^;。
文章中敬称略