とりあえず一度microSDHCカードをフォーマットした状態でWindows Phone 8.1(Nokia Denim Update)の状態に戻し、ソフトはInsider Preview Appのみインストールしたクリーンな状態でアップデートを行ったところなんとか無事正常に使える状態にはなったのでとりあえず最新のWindows 10 Mobile Insider Preview Build 10080のレビューでも書いておこうと思います。
今回のビルドのOSとしてのバージョンは10.0.12562.84。前ビルド10052からの変更点はUIの調整、デスクトップ版と同じUIに変わった新ストアアプリの搭載、Microsoft Office Universal Appsの対応などがあります。
スタート画面は特に変更点はありませんが、今ビルドからWindows Phone 8.1のように壁紙をタイルのみに設定するか、全体に設定するか変更できるようになりました…が、今ビルドでは後述するPhoto Appが起動しない不具合があるため残念ながら壁紙を設定することはできずorz
ストアアプリは旧来のものとともにユニバーサルアプリに変更された新ストアアプリも搭載。基本的にデスクトップ版Windows 10のそれと同じUIに変更されました。Windows Phone 8.1以前のアプリとUniversal Appsのダウンロード・購入が可能となっています。
Build 10050では英語版のままだったMicrosoft Edgeブラウザ(このビルドでもまだコードネームの”Project Spartan”）のままですが・・・）箱のビルドでついに日本語にローカライズされました。デフォルトのブラウザもIE11 Mobileからついに変更されました。動作のほうも安定しており普通に使える印象。
ちなみにデスクトップ版ではすでに古い技術となっていたActiveXコントロールやVBScriptが廃止され、Flash Playerがデフォルトで内蔵されていますが、Mobile版ではFlashは非対応です。残念…
ストアアプリから別途ダウンロードが必要ですが遂に待望の”PC版と同じ”Universal Apps版のMicrosoft Office(Word/Excel/PowerPoint）が使えるようになりました！
Windows Phone 8.1まではPocketPC時代から帰納的に変わり映えのしない、文章再現性もかなり劣るOffice Mobileしか搭載されていなかったのですが、ようやく”本物の”WordやExcel、PowerPointが手のひらで動くように！
ずっとこれを待っていただけにうれしい限りです。現時点ではWindows 10 Mobileで動くものは英語版のままですが日本語入力・表示自体は問題なく行えました。OneDriveに保存したドキュメントのほか、内蔵ROM領域やmicroSDHCに保存したローカルドキュメントの編集・新規作成もサポートしています。
文章の再現性も基本VBAなど一部の機能はサポートされないものの”本物の”Officeそのものなので完ぺきに近いです。素晴らし！！
Photo Appは起動しようとするとすぐ落ちてしまいます。そのためこの機能を呼び出す設定からの壁紙変更も現時点では行えず…orz
Build 10052まではアルバム機能が未実装だったとはいえ普通に起動していたので次のビルドではぜひfixしてほしいですね。
起動しないのでアルバム機能が搭載されたかどうかは確認できず。リリースノートに特に何か記載があるわけではないのでたぶん実装されてないままだと思います。
前のエントリーでも書いた通りローカライズが一部英語に戻ってしまったり動作が不安定気味な感じはしますが、確実にUI調整などで使いやすくなっている印象はします。なによりOffice Universal Appsがついに対応したのは待っていただけにかなりうれしい限り。Outlook Mail/Calenderの日本語入力がらみのほうもfixされているようです。
今回からWindows 10の1SKUとして、7インチ未満の小型タブレット向けエディションも兼ねる形でリリースされるWindows 10 Mobile。あくまで”Windows Phone 8.1”の後継OSなので動くアプリは従来のWP7.x～WP8.xのアプリと共通のコードで動作するUniversal Appsのみですが、Continium機能の搭載により、外部モニターにつなぐとPCと同じ感覚で利用できるようになるなどモバイルOSとしてかなり進化しています。それらの機能も今後のビルドで使えるようになっていくはずなので期待したいところですね！！
PC向けWindows 10とはRTMの時期がずれてしまうのが残念ですが、ビルドが進むたびに確実に機能進化していっているので本当製品版はもっと期待できると思います。
