読書日記と読書ノート 第三部(2013年6月~2015年6月) 吉野三郎

退職してから読書中心の生活をしています。読んだ本の感想を日記に記し、要点をノートに書いています。その紹介です。

67、矢ケ崎・守田「内部被曝」(岩波ブックレット)

2016-11-08 06:50:06 | 読書記録
(1)日記から
・2013年12月29日(日)
「内部被曝」を読んだ。政府の限度値が安全ではないことは承知していたが、国際放射線防護委員会(ICRP)が定める限度値も極めて政治的に決められていることを知って、驚いた。もともとこの組織はアメリカが作ったものを国際化したものだ。アメリカの核戦略や原発産業に都合のいいように限度値が決められた。正式文書の中に「社会的・経済的に」合理的な値が設定されている、と自ら言っている。人体への影響・リスクよりも、例えば原発労働者を雇用する電力会社の都合のいいように、被曝許容線量が決められているということだ。また、内部被曝を外部被曝と同じように放射線のエネルギーを抽象化して、許容値を決めていることも問題だと指摘している。科学者がマスコミを通して声を発すること、マスコミが政府発表を批判的に検証すること、住民はモルモットとされないように大いなる利己主義を主張すべきこと。二年近く前の本だが今でもまったくあてはまる。

(2)ノートから
➀「みんなで支え合う大きな利己主義」
➁IREAの限度線の意味。
…核戦略と原子力産業を妨げないレベルに防護ラインが設定されている。
③放射線が人間にとって安全なのか否かは、「経済的・社会的要因」によって決まるわけではありません。生物としての人間と放射線の関係だけで決まるのです。

(了)
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