ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

栃木とほんのちょっと東京の旅

2017年06月22日 | 旅行
毎年恒例のメンバーで、今年は栃木メインの旅行に行ってきました。
何故なら、幹事が小山市と千葉在住の2人だったからです。

集合は宇都宮駅に正午。
皆高齢だから時間前に続々と集合し、揃って宇都宮餃子の名店「みんみん」で昼食。
もう少し遅いと大行列になる店です。

さて、手始めは名物いろは坂を上って、明智平の展望台へ。


いろは坂


展望所でまずは記念撮影。後方には華厳の滝や中禅寺湖があります


明智平のロ-プウェイから望む

次に、イタリア大使館別荘公園に参ります。
中禅寺湖の歌が浜駐車場から歩きます。


5月の新緑が爽やかです


イタリア大使館別荘の内部は資料館になっています


次は隣のイギリス大使館別荘公園のテラスから見た中禅寺湖

最後は、華厳の滝の観瀑台で、間近に滝を見ます。


さすがの迫力です。エレベーターで地下に行くのですね


そこで記念撮影2




お三人方、お疲れ様です。

宿は奥日光湯元温泉で、そこへ行く途中戦場ヶ原に寄ります。

茫漠とした風景です。実際の戦場にはなっていないとか?

宿の休暇村は実にいい温泉でした。寿命が延びる気が致します。

宿の前で記念撮影3

さて2日目。

まずは湯滝に行きます。
当初は歩かされるところでしたが、数カ所から幹事にクレームが入って、貸し切りの小型バスで見物に。


湯滝を背景に、同行女子(っていくつまで?)4名様

その後、竜頭の滝を横に見ながら、歩きで下っていきます。


次は、大正天皇の御用邸だった田母沢御用邸にいきます。
広大な敷地です。つまり、かなり疲れます。


邸内の見物


外庭から見た庭園。ウグイスも鳴いて、風情があります


しかしお疲れです。もう歩かんぞという雰囲気が一帯に醸し出されています。


と言うことで、しばしの休憩をかねて、金谷ホテル直営のレストランで昼食です。


美味しゅうございました。

最後はいよいよ日光東照宮です。
東照宮専用ガイドがついているので勉強になります。


いよいよ入ります
が、その前に山輪王寺でお参りしてからです。

東照宮ではまず三猿です。
一見、古びたみすぼらしい建物の壁に、修復された猿の彫り物が飾ってあります。


かの有名な三猿。私は言わ猿がお気に入りです。
奥方には無用のことを言わざるべしが最近の座右の銘です。


陽明門も最近修復されて非常に煌びやかです。


最後は眠り猫です。

正面からは居眠りしているようですが、左下から見ると獲物を狙っている様です。


どこの参道も、厳かでいいですね。


では記念撮影4です

これはついでの写真。私たち同様お疲れです。

眠り○○(獲物は狙っていません)

宿の鬼怒川グランドホテルへの途中、日光杉並木を歩きます。


後ろ姿が疲れています

いよいよ最終日。


宿の前で記念撮影5

歩いて鬼怒川温泉駅に行き、東武線の浅草行き、「リバティきぬ」で浅草駅に降ります。
この後、急な都合で2日間参加できなかった千葉の人が加わって、外国人観光客で大賑わいの浅草寺を見物。
御朱印帳の記入もお願いします。


仲見世も平日で少なかった方でしょう


楼門とスカイツリーを背景に最後の記念撮影

近くの「浅草麦とろ本店」で懐石昼食を頂き満腹です。
そこで解散し、私は東京駅に向かいます。
新幹線で名古屋に行き、旅で知り合った友人と一杯やりながら語らうためです。
実は、この旅行に参加する前日は、東京の神田でやはり若い友人夫妻と一杯やりながら語ったので、
四連チャンの飲み会です。今日は飲めんとじゃなかろうかと危惧しております。

昨年の仙台方面旅行に引き続き、今年も楽しい旅をありがとうございました。
幹事を始め、参加者の皆さんに感謝申し上げます。
来年も楽しみにしています。
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国酒の会2017 ご案内

2017年05月14日 | 日記(?)
毎年、阿蘇市内牧の酒屋「千代の屋」さんが主催する「国酒の会」が今年も開催されます。
参加者は昨年は250名近くあったのではないかな?
今年は、今日チケットを買った時点では86番だったので、まだまだというところです。

詳細は、
期日:7月8日(土)午後7時開会(6:30~受付)
場所:プラザホテル
会費:6,000円

宿泊は5,500円でプラザホテルに泊まれます。
ただしご自分でホテルに予約を入れて下さい。国酒の会参加者の言葉を添えて。

酒好きには堪えられないイベントです。
阿蘇市と言えば、地方都市でも小さな町です。
失礼を承知で言えば、そこの一酒屋が主催するとは思えない程の日本酒をそろえます。
ま、店の方にも常時少なからぬ日本酒を置いている店ですから、
当然と言えば当然です。

非常に残念ながら、私はこの日は不在で参加できません。
本当に非常に非常に残念なのです。
今日買ったチケットは友人のものです。
あ~あ参加できる人が羨ましい。

皆さん、ものは試し、是非一度ご参加を。
千代の屋とプラザホテルは阿蘇市内牧にあります。
検索を掛ければすぐ出ます。
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どうなんだろうなぁ、と思うこと

2017年05月12日 | 日記(?)
4年前行ったときより、アメリカは確実に行き辛くなっている。
当時でさえ、ESTAの事前登録はしていても、
パスポートコントロールの前は長蛇の列だった。
自慢じゃないが、相当に無害に見える私でさえ、
厳しい目つき係官のバカ丁寧なチェックにうんざりしたものである。
それが、たった一人の権力者のせいで、ますます入国に時間がかかるようになっている。
世界一周券も、アメリカ経由は諦めて、カナダを経由する方がストレスはないだろう。

一介の企業の権力者が、一国の、それも世界で最強とも言える国の権力者になったため、
使い道も分からぬままに玩具で遊んでいる子どものようなことになってしまった。
周りの誰もその玩具の使い道も、間違って使えば危険であることも教えてくれない。
何しろ、注意しても聞く耳を持たない我が儘坊やなのだから、皆とばっちりが怖いのだ。

さて、韓国の大統領が替わった。
朴槿恵さんも就任当時は反日親中を掲げて華々しくデビューしたのだが、
まさかこのような終わり方をするとは、誰が想像しただろうか。

次の大統領は親北派らしい。
その北朝鮮がバングラディッシュ銀行から約90億円をサイバー攻撃で盗んだというニュースがあった。
先には、独裁者が自分の兄を暗殺しているが、
韓国時代劇では、必ず王族の確執や暗殺が出るところを見ると、珍しいことではないのだろう。
そんな独裁者に率いられた国の政治に関わる者との対話が、本当にまともに成り立つのか、
そこのところを見誤ると、いいように利用されるのがおちだろう。

また、日本に対しては反日のスタンスを発言の中に見ることができる。
中国の反日は、独裁者(集団)が、都合のいいように使っているだけという気がするが、
一応、民主国家の韓国で未だに反日を政治利用する状況を見ると、
韓国の民主政治の貧困さを垣間見る気がする。

私は、反日が悪いというのではない。
先の大戦で日本軍のしたことは真摯に反省すべきだと思っている。
それは自分が直接したことではないが、それを為したのが自分の国の人間である以上、
相手側に申し訳なかったという気持ちは、彼の地に旅をしたときはいつも抱いていたと自負している。
だが、それを政治に利用して欲しくはない。
それとこれとは別だと思っている。

大統領が替わって、若者の失業率が減り、格差が減り、
大企業のみが潤うような国でなくなることを心から祈っている。
学生時代から数えれば、10回にも及ぶ韓国への旅で、
いろんな人からの好意で無事旅を終えることができたこと、
心の中ではどうあれ、私が日本人であることを理由には決して排斥しなかった、
その人々が住んでいる国がよりよくなることを祈っている。

振り返って日本という国の政権支持率。
民は何を持って、現政権を支持するのだろうか。
一方では毎日贅を尽くした料理を摂り、高級外車を乗り回す少数派はともかく、
派遣や契約社員など劣悪な労働環境のため、結婚して家庭を築くこともままならず、
出生率は減り続いている。
そんな多数派の民は、何を持って政権を支持するのか、60%支持率の数字は私には理解しがたい。

数字の都合のいい部分だけを自分の手柄とし、都合の悪いところは隠蔽するこの国の誰かも、
気に入らない話はフェイクだと言い張る、かの我が儘坊ちゃん大統領と変わりはないではないか。
支持率が高いことをいいことに、我々の見えないところで、何かが進行しているのではない、
最近とっても嫌~な予感がしてならないのです。

さて、ダックマウスのアメリカのオジサン、FBI長官を解任したようで、
これをめぐって、アメリカ政界は喧々諤々。
これって、まさかフェイクではないですよね。
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最近読んだ本 7

2017年04月20日 | 最近読んだ本
まずは、恩田陸さん。
直木賞と本屋大賞の2冠達成、おめでとうございます。
と、私が言ってもなんてことないか。

さて、最近読んだ本。例によってミステリージャンルです。
サスペンス的な要素が多い作品ですが、今年今までの中では一押しの作品。
太田愛さんの「天上の葦」。
「白昼渋谷のスクランブル交差点で、老人が何もない空を指さして絶命した。」
というシチュエーションから始まる物語は、それだけでもワクワクするプロローグです。



散りばめられた伏線と、公権力による重なる妨害。
知恵と、人との絆、そして強い思いでその妨害を乗り越えていく筋立ては、
あたかもドラマのように映像が脳裏に浮かんでくるのです。
そういう点では、アメリカの作家、ジェフリー・ディーバーのリンカーン=ライムシリーズを思い起こさせます。

この作品も、実はシリーズもので、主人公は共通しています。
最初の作品が、「犯罪者 クリミナル」(上下巻)、「幻夏」、そしてこの「天上の葦」(上下巻)と続く一連の作品で同じ主人公が活躍します。
主人公は3人組で、最初の作品で初めて出会います。
そういう意味では「犯罪者 クリミナル」から読み始めることを勧めます。

小説そのものの面白さも去りながら、私は作家のスタンスが大好きです。
権力を持つ者への懐疑とそこから生まれる世界への危惧。
単なる反権力的なスタンスではなく、
権力の使い方はこうなんですよ、その結果このような世界が出現するのですよということを、
読んだ人の胸にストンと納得させるところがいいです。

まさに、今の政府が同じようなことをやっているのではないかという疑惑を持ってしまいます。
この小説でも大きなキーワードになる、今流行の「忖度」という言葉が出て来ます。
今年の流行語になるかも知れない「忖度」に、この小説を読むと非常に不快な思いを抱かれるでしょう。
どうしようもない程質が落ちた昨今の政治家の、相続く失言に、謝罪したからいいじゃないかという傲岸不足の態度。
「忖度」してもらう側の人間の不遜さが滲み出ているではないですか。

ミステリーというジャンルで、この作家はそういう状況を優しく解きほぐしてくれます。
そういう意味でも是非読んで欲しい作品です。
もちろんミステリーとしても特上の味わいを保証します。

太田愛さんは、小説を書き始めるまでは、シナリオ作家として活躍した人で、
人気シリーズ「相棒」のシナリオを書いた人です。(現在も書いているのかな?)
それで映像が目に浮かぶような文章なのかなと思います。

さて今年のミステリー界にこれ以上の作品が出るでしょうか。
自称ミステリー小説評論家の私が勧める、今年ナンバーワンの作品です。

そうそう、「天上の葦」とはどういう意味なのか、これも読まなければ解を得ることは難しいでしょう。

このような勝手な評論ができるのも、阿蘇市図書館あってのことです。
いつもいつも感謝しております。
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孫とマレーシア 2

2017年04月02日 | 旅行
マレーシア3日目
ホテルの朝食はビュッフェなので、孫も盛りだくさん取ってくる。
ハム好きの私としては、ハムもウィンナーも鶏肉というのがいただけない。
イスラム教が多いお国柄としてはいた仕方ないか。
料理の多さと種類を見れば、三つ星相当のホテルかなという感じである。
などと評論するのも憚られる程食べて満腹である。

最初の観光はブキッメラでオランウータン保護島の観光。
檻に保護されているのは人間の方で、オランウータンはのびのびと動き回っている。


船で島に渡る。Nさん夫妻

バナナが高いところにあると、上手に棒を使ってゲットする

きれいな花でした

ブキッメラからクアラカンサーへ移動。
マレーシア一美しいというウブディアモスクへ。
その後、きしめん料理(フォー)と幾種類もの料理が出て、ここでも満腹。


マレーシア一美しいというモスク

モスク前の屋台でチキンナゲット。1本1リンギット(27円)

昼食。フォーよりほかの料理が多かった

そこからまたバス移動で、スリムリバーの駅に着く。
ここからはマレー鉄道でKLセントラル駅まで移動する。
非常に快適な移動でした。
駅には既にバスは着いていて、早速夕食会場へ。


マレー鉄道(ETS)

先頭車両で、きれいな車両でした

スチームボート、要するに寄せ鍋みたいなもんです

クアラルンプールは一方通行が多いので、同じ道を何度も通る。
ホテル着は夜8:30。何故かホテル内は照明が落としてある。
どうやらアースデイとかいうイベントで蝋燭の明かりでチェックイン。迷惑な話です。
部屋はなかなかいい感じでした。
移動時間が長かったので、今日のショッピングはなし。3日目終了。

4日目
クアラルンプール市内観光。


王宮。9つの州のスルタンが5年交替でこの王宮に住むとか

国家記念碑

上下とも国立回教寺院



独立広場前

ペトロナスツインタワー

マラッカへ移動中にマラッカ料理の昼食。
今回で最も美味しくなかった料理でした。
高速道路を通っても2時間程の移動で、約150㎞あるという。

マラッカは歩いて観光。


青雲亭

ジョンカーストリート

オランダ広場

サンチャゴ砦とセントポール教会

ついでに綺麗どころを一枚

さて問題はこの後。
ガイドが言うには、高速は渋滞でこのままだと飛行機に間に合わない。
ということで、一般道をひた走り、2時間ちょい前に空港に着き、チェックイン。
お目当ての中華料理店での夕食はキャンセルし、空港内のフードコートであんかけ麺の夕食。
それでもツアー客18名分だから、料理が来るまで30分以上経って、5分で食べてイミグレーションへ。

正男氏殺害現場の現場検証はならず、慌ただしく出国したのです。
おまけに、チェックインカウンターのバカ女が、一緒にチェックインしたにもかかわらず、
孫と離ればなれの席になって、機内で同じツアー客の方と入れ替えてもらったのです。

最後は、クアラルンプール空港では皆土産を買えず、
結局乗り継ぎのチャンギ空港で買ったチョコレートが土産になりました。
慌ただしい最後で締めくくった旅でした。
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孫とマレーシア 1

2017年04月01日 | 旅行
孫が5人いるが、その最年長になる孫娘を海外旅行に連れ出して、
これが4回目で最後の旅行になる。
最初は、友人夫妻4人と我々夫婦と孫の7人による台湾縦断ツアー。
2年目は私と2人のホーチミン個人旅行。
昨年は奥方と2人で、釜山の桜紀行ツアー。
最後の今年は、私と2人のマレーシア縦断ツアー。

1日目
福岡空港から午前10時前のシンガポール航空でチャンギ空港まで飛び、
傘下のシルクエアーに乗り継いで、ペナン島まで向かう。
ペナン到着は午後8時過ぎ。ガイドのグイさんに連れられてホテルに入ればもう寝るだけ。
総数18人のトラピクスツアーです。


シンガポールチャンギ空港

レインボー・パラダイス・ビーチリゾートの部屋。ベランダ付きです。眠そうです。日本時間でもう午前0時です

朝のベランダからの景色。22階でした。高層ビルの目立つマレーシアです。

2日目
ペナン島の世界遺産、ジョージタウンの観光です。

旧ペナン州庁舎を皮切りに、


コーンウォリス要塞跡、


カピタンクリンスモスク、


水上生活村、


観音堂、


涅槃仏寺院、

表も煌びやかです

金箔を貼られた仏像があります

マレーシアは、イスラム教、キリスト教、ヒンズー教、仏教は、中国風やタイ風と、実に様々です。
まさに多宗教国家と言って差し支えありません。

観光の途中にさりげなくショッピングが織り交ぜてあります。
トラピクスツアーの定番です。
今日は、チョコレート店、宝石店、寝具店の3つです。
全ての店で買った人もいます。私はいつものように何も買いません。

昼食は飲茶料理でした。美味しかったです。
その後ホテルに帰り、孫はホテル裏の海で泳ぐことに。
出かけようとすると雨です。ではプールに入ろうとすると、雨の時は遊泳禁止だと。
スコールは雷を伴うことが多いので仕方ないかと。

ビーチチェアーに寝転がって、パラソルの下で雨を避けて読書です。
雨が上がって、プールに入ったもののまた降り出して、諦めます。
孫と2人でホテル向かいの通りを探検です。
ミニマートの左に韓国料理店、右にインド料理店、その右にアラブ料理店。
これで夕食には困らないと安心して、ミニマートで缶ビールとスナックを買って、
Nさんご夫妻の部屋に行く。一緒に申し込んだ仲間である。

1時間程ビールで歓談した後、夕食に出る。
エレベーターの中で一緒になったツアー客の人と情報交換すると、
ホテルのレストランが今日はシーフードデーなのでここにすると言う。
じゃあ我々もと、レストランのメニューを見ると、シーフードプラッターがある。
1人前45リンギット、約1,200円と安いものだ。


満足の夕食でした

ソフトシェルクラブにエビ、イカと魚、それにサラダ付きという内容である。
これにビールを4本とマンゴージュースで夕食は終了。満腹でした。
2日目も終了です。
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Hola(オラ)! CUBA(キューバ) 番外編

2017年03月17日 | キューバの旅
キューバに行ったという話をすると、「なんでキューバ?」と問われることが多い。
うーむ、話してもわからんだろうなぁ、というのがあって、
2つある理由のうち、一つだけを理由にすることが多い。
それは、何割かの旅行者に共通する「今のキューバを見ておきたいから」ということだ。

1997年に初めてベトナムを旅行したとき、一番心に残ったのがホイアンの町だった。
旅行者もまばらで、土産品店もそれほど多くなく、人々は素朴そのものだった。
それから数年の後、再び訪れたホイアンは激変していた。

世界遺産の指定という理由もあっただろうが、膨れ上がった数の旅行者、町中にあふれる土産品店。
至る所にあるレストランやカフェ。
観光客相手の人々の目は、人よりもその財布の中身を計っているような目である。
市場や食堂でのんびりと私たちの相手をしてくれた人々はどこへ行ったのか。

あまりの変化に私たちはすっかり悄気てしまった。
その後三度目のホイアンに行ったが、状況はますます悪くなっていた。
町は祭りのように飾られ、ギャラリーまで至る所に店を開いていた。
既にホイアンは、旅行者の郷愁を誘う町ではなくなっていた。
ホイアンは消えたのだ。

2011年、「今のミャンマーを見に行こう」と友人夫妻と4人でミャンマーに行った。
軍事政権の終焉に伴う各国の制裁解除によって、ミャンマーが激変するのは間違いなく、
今だったら、ホイアンの二の足を踏まずに済むのではないかという思いがあった。
確かに、以前訊ねたミャンマーの面影は濃く残っていて、
人々は親切で、にこやかに接してくれた。

アメリカと国交回復したキューバもまた、観光客が激増し、
それに伴って、その客たちが落とす金を巡って人々のあり方が変わるだろう。
そうなってからでは、社会主義国家のキューバに出会うことはできないだろう、
ホイアンやミャンマーと同じく怒濤の如く変わるのではないか。
そういう危惧を抱いて、「今日のキューバを見に行った」のである。


ハバナの通り

もう一つの理由は、遡ること50年近く、まだ学生の時。
中南米研究会というサークルに所属していた時に、
年1回出版したサークル誌「図南」に初めて寄稿した文が「キューバ革命」だったことに発している。

学生運動盛んなりし頃、全くのノンポリだった私だったが、
「革命」という言葉には何故か魅力を感じていた。
ただ学生のいう革命は、主張を聞く限り自己満足にしか思えず、
それなりに満たされている今の日本で、「革命」を叫ぶのには違和感があった。

その頃、中南米研究会でキューバ革命の存在を知り、これこそが革命だと思ったのである。
バティスタ政権を打倒して、貧困と搾取に苦しむ人々のために国を変える。
カストロとゲバラは一躍私の中で英雄となり、それをきっかけに一度はキューバと思ったのだ。

こういうといかにも学生運動に傾斜していたように見えるが、
先に書いたように全くのノンポリだった。
旗振りも角棒も全く経験はなく、毎日サークルの部室で駄弁っていたのである。
中南米研究会も全く政治的色彩のないサークルだった。


トリニダーの葉巻屋さん

今回行ってみて、一つだけ思ったことがある。
キューバは世界で唯一まともな社会主義国家であると私は思っている。
北朝鮮はただの独裁国家だし、中国も今その道を歩もうとしている。

教育や医療費が無料というキューバの社会主義も、
だんだん崩れていくだろうという予兆はある。
大きな外貨獲得策である観光客誘致に関する諸政策が、
その恩恵に預かるか否かで貧富の差を生み、
貧富の差は政治に不満を生み、今でも既にそうではないが、
やがて皆が平等であることは崩れ去ってしまう。


トリニダーの高校生かな?

社会主義国家とというのは、皆が等しく貧乏であることを受容するとき、
初めて成立する制度なのかも知れない。
物質の豊かさや便利さを享受する平等というのはあり得ない。
物欲に目覚めた人の欲は留まることを知らないからだ。
何を持って幸せと思うのか、その価値観が変わらない限り社会主義体制は決して根付かないという気がする。

キューバを思って50年。この世界は激変した。
私の思いも、キューバという国家もまた変わらずにはいられないのだ。
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Hola(オラ)! CUBA(キューバ) 8

2017年03月10日 | キューバの旅
2017年2月17日 晴れ

早朝4時にチェックアウトしにフロントに行くと、
フロントのお兄ちゃんが目こすりしながら待っていました。
お迎えの青年も来ています。
挨拶もそこそこに、タクシーに向かいます。

今回フリーツアーのプランは、
空港からの送迎、バラデロ-ハバナのバス代、ビアスールバスのチケット、宿代
以上が含まれていました。
早朝のタクシーはなかなか交渉に手こずるようで、そういう意味では楽です。

空港到着後、エアカナダのチェックインまでは迎えのお兄さんが付いていてくれます。
空港まで30分程かかりましたが、時間はまだ十分あります。
空港売店にコーヒーが売ってありました。
T氏と二人、土産に買って、CUCを使ってしまいます。

イミグレーションの手前で迎えのお兄さんと別れます。
出国手続きはいたって簡単。
ハバナ-トロント間はエアカナダ子会社のLCCで、フルサービスではありません。
食事も飲物も代金を取られます。トロントまで我慢します。


トロント空港の、ゲート前待合室のービス端末。無料ゲームもあります。食事の注文もOKです
支払いはカードでいいので、両替する必要はありません。

帰りの飛行機ではあまり眠れませんでした。
映画を見て、時間を潰します。
途中インスタントラーメンの匂いがしたので隣を見ると、T氏が「要りますか?」
寝るのを優先してカップラーメンはやり過ごしました。

羽田に着いたのは、18日の午後5時過ぎです。
ここから、京急で蒲田駅に向かい、予約していたビジネスホテルに歩いていきます。
若干道に迷って、時間を無駄にしたものの、7時には居酒屋に収まり、
今回の旅のお疲れ様会を2人で、たっぷりのご馳走を肴に日本酒を頂いて、
やっぱり食は日本だねぇ、などといいながらいい気持ちになり、今回のキューバ旅行は終わったのであります。
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Hola(オラ)! CUBA(キューバ) 7

2017年03月08日 | キューバの旅
2月16日 キューバに来て初めて曇り空です。

今日は滞在最後の日。12時にチェックアウトして、2時にバラデロからハバナに向かいます。
朝から若干荒れ模様の天気で、海岸は白波が高く押し寄せています。
これじゃあ危なくて海水浴は無理でしょう。

取り敢えずレストランで朝食を摂ります。
朝のメニューは昨日と代わり映えしません。
性懲りもなく、ハムとチーズをメインに取っていきます。

バラデロには循環観光バスがあって、半島の付け根のバラデロの町から先端までを回っています。
1日何回乗っても5クックという話で、午前中はこれで暇つぶしをしようと相談していたのですが、
この天気では、2階がオープンのバスに乗っても、雨が降ったら濡れるだけということで止めました。
この判断は正解で、その後結構激しいスコールが来て、天気は持ち直しました。

部屋でゆっくり過ごした後、12時にチェックアウト。
ホテル to ホテルのバスのお迎えは午後2時過ぎ。
本来チェックアウト後の食事は駄目なのですが、
ビュッフェの出入り規制は緩いので、日本人女性2人組は食事を摂ってきたそうです。
我々は、少し腹具合を調整するために、ピアノバーでカクテルをもらいます。
最後のモヒートとハバナスペシャル。どちらも甘い。


T氏とロビーで休憩です

旅行会社の話では、バスの迎えは午後2時をちょっと過ぎるという話でしたが、
何度バスを見送ったことか、3時半過ぎに、ついに堪らず、同じバスの2人組の女性が手配した旅行社に電話。
そちらに向かっているという返事があったそうだが、それから1時間が過ぎまだ来ない。
ホテルのスタッフもさすがに心配してくれ始めた。再度電話しても同じ返事で、4時50分にやっとバスが来る。
ほぼ3時間の遅れ。


これが私たちを3時間待たせたバスです。1時間半までは宿のスタッフも普通だなんて言っていましたけどね

それから約2時間半でハバナに到着し、ツアーバスのガイドスタッフが宿の「オスタル・バレンシア」まで案内する。


無駄に広いバンレンシアの部屋

チェックインしてすぐ目当てのコーヒーを買いにビエハ広場に行ったが、既に閉店。
仕方なく例のレストランで焼き鳥肴に黒ビールと普通のドラフトを飲む。


焼き鳥のプレートが一番の人気メニューです

飲んでいると、若い2人組女性が寄ってきて、相席になりました。
英語の達者な方がT氏と絡んでいましたが、どうやらその筋の女性のようで、
泊まっているホテルの話や、そこへ行こうという話が出て、丁寧にお断りして別れました。
彼女たちとの会話の中で、私の名前を聞かれたとき、冗談で「フィデロ」、「フィデロ・カストロ」と言ったら、
「フィデロ」OK、「カストロ」No、といってバッテンの仕草をされました。
あのバッテンの仕草の意味は何だったのでしょうか。
「その名を言ったら駄目」なのか、「カストロは嫌だ」なのか、二つの意味のどちらだったのか、分からずじまいでした。


レストランのテラス席は満席でした

明日は午前4時には迎えが来ます。
シャワーを浴びて、早々に寝ます。
今日の夢は、先ほどの女性たちとのその先の夢になるかな?
などとはつゆ思わずに眠りに入ったのです。
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Hola(オラ)! CUBA(キューバ) 6

2017年03月06日 | キューバの旅
2月15日快晴

ホテルの部屋のべランダからは、きれいな海が見えます。
朝からこういった景色を見られるというのは幸せな気分です。


5階にある部屋からの展望

今日の予定はというと、朝から海というのはちょっと寒い季節です。
ビュッフェレストランでたっぷり朝食を食べてから、
近くのショッピングモール「プラサ・アメリカ」で土産物を物色し、
ゆっくり休んでから、午後海に行くという計画です。

さて、昨夜は大急ぎで夕食を掻き込んだレストランに行きます。
私たちが泊まった「メリア・バラデロ」はオールインクルージブのホテルです。
オールインクルージブというのは、滞在中の飲食は全てフリー(無料)ということです。
飲んべぇの我々には夢のようなシステムです。
バラデロの多くのホテルはこのシステムです。


メリアバラデロの正面と、カビリアン(を気取っている)おじさん


ホテルのエレベーターから見たホテルの様子。吹き抜けになっています。

食後は、海の方を散歩します。
既に海に入っている人たちもいます。
海は非常にきれいです。
「まるで水道の水のように透明だ」という私の感想はあまりにも想像力と語彙の欠如でしょうか。
プールの周りにも日光浴の客が数人いました。


海も空も美しい

既に日光浴や海水浴を楽しんでいる人がいます。(昔の)ビキニの美女が多くいました

プールサイド

遠目近めにビキニ美女を鑑賞した後は、プラサ・アメリカへ行きます。
土産物の店がたくさん入っていて、スーパーやレストランもありますが、
オールインクルージブのホテル客はここで食事はしないでしょう。


T氏は何かお気に入りが見つかりましたか?

私はすごく気に入ったゲバラTシャツがあったのですが、20クックだったので諦めました。
スーパーでハバナクラブの7年ものを一つ自分用に購入。
T氏は、午後のビーチ用にサンダル、土産のハバナクラブ3本等々、大判振る舞いでした。
買った土産物を部屋に持ち帰ってバッグに詰めてみます。
持ってきた服をゴミ籠に捨てて、代わりにハバナクラブを詰め込みます。
何とかバックに入ったことを確認して一安心。

ビュッフェは13:00オープンです。それまで自由にします。カードキーが2枚あるので便利です。
T氏は出かけ、私はベランダの椅子でタブレットに入っている音楽を聴きながら読書です。
天国です。極楽です。


ツインの部屋。奥のベランダの椅子で読書。エアコンいらずの丁度いい季候です。

13時からのビュッフェでは性懲りもなく皿一杯に料理を取って、ビールを飲んで腹一杯です。
昨夜から3回連続同じハムを食べ続けます。
私はドイツやオーストリア旅行以来、大のハム好きになったのです。
ビュッフェでは性懲りもなくハム三昧を決め込むのです。

食後はあまりに腹一杯でしばらくしてT氏は先に海に出かけました。
私は海が苦手なので、せっかくのカリブの海ですから足だけ浸けることにしています。
後から、タブレットと文庫本を持って、海岸に行きます。
ビーチベッドに上半身裸のまま横たわり、音楽を聴きながら読書します。
年配の多くの人は日光浴が目当てです。観光客の大半はまだまだ寒い国から来ているからでしょう。
若い人たちは海に入って遊んでいるようでしたが・・・。


メリアバラデロのプライベートビーチです

のんびりと快適です。住まいのある阿蘇では今頃最低気温-5度の世界。極楽

おなか周りが気になるビキニの方も多いです

ビーチにもバーがあって、喉が渇けばビールからカクテル、ソフトドリンクまで何でも作ってくれます。
もちろんフリーです。私はモヒートを頼んで、音楽・読書三昧です。
T氏は海を楽しみ、海から上がるとちょっと寒いそうです。

適度に切り上げて部屋でまた休みます。
夕食はちょっと遅めに午後7:00
今回は白ワインをオーダーすると、座っている間、グラスが空く前に何度でも注いでくれます。
酔っちゃいます。天国です。昨夜の分を取り戻すくらい、ゆっくりと食事をしました。
今日は海老やイカ、魚をオープンキッチンで調理してもらって、
私は性懲りもなくまたハムとチーズを皿に盛ってきました。


欲張りですが、全て平らげました

海老イカとも大盛りでくれました。

後は24時間オープンのカフェでマルガリータを飲んで部屋に帰ります。


マルガリータも甘かったですね

メリアバラデロには、ビュッフェレストランのほかに4つ程のレストランもあります。
SAKURAという日本食レストランもあり、ビュッフェ以外は予約制です。
ほかに24時間オープンのカフェと洒落たピアノバーがあり、いろんなアルコールを提供しています。
しかし、フリーだからと言って、どんなに欲張っても、飲んべぇでもたかだか知れています。
酔っぱらうよりも食べ過ぎ状態でアルコールも限界です。
十分オールインクルージブを満喫しました。

ふと、昨夜トリニダーの通りをトラックでゴミ収集している男たちの姿が思い起こされ、
リゾート地バラデロとのギャップの激しさに複雑な思いを抱いたのです。
バラデロにいる限り、ここはキューバではないと思い知るのです。
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