野鳥・旅行・観光・テニスなど趣味の写真ブログ
ROSSさんの大阪ハクナマタタ



大阪城公園の中には全部で4300本の桜が植えられているが、唯一入場料を払って入る西の丸庭園にはそのうち600本のソメイヨシノがあるという。



桜の季節だけ入場料が200円から350円に値上げされているが、桜の花越しの天守を写真に撮るのであれば西の丸庭園が絶好のポジションとなるので仕方が無い。



大阪城大手門から多門櫓、千貫櫓を通って、西の丸の入り口でチケットを買って庭園の中に入ると右手が堀越しの天守、左が広い芝生の広場となっている。



天守に近い堀の際まで寄って、本丸の石垣越しに天守を写真に撮ってみると、天守の南側の本丸広場からよりもさらに雄大な天守の姿が浮かび上がってくる。



この西の丸には秀吉の死後、関が原の合戦が始まる少し前まで家康が住んでいたことがあり、1619年には内藤信正が初代大坂城代として西の丸を築き直している。



その後、1868年の明治維新までの徳川時代に70代の大坂城代がここに住み、大坂城の管理に当たったという由緒正しい場所なのである。



明治以降は軍用施設として使用されていたが、1965年に西の丸庭園として整備され開園したという。



西の丸庭園の広い芝生の奥には1995年のAPECの時に新造された大阪迎賓館があり、お茶を飲める休憩所として使われていた。



この大阪迎賓館は、京都二条城の二の丸御殿の白書院をモデルにした和風建築で、外部は木材が経年変化により変色した状態を表現し、壁には漆喰風の塗装を施しているという。



この迎賓館の裏側に当たるために目立たないが、そこには重要文化財に指定されている石造の煙硝蔵がある。



この煙硝蔵は当初は土蔵造りであったが、別の火薬庫が落雷で爆発事故を起こしたために1685年に現在の石造に改築されたらしい。



この蔵の壁の石の厚さはなんと2mもあり、石造の火薬庫としては他に例のない貴重な遺構であるという。



煙硝蔵から西の丸庭園の広場を西の端まで歩くと、夕日に照らされた天守が青空に映えて絶景であった。



西の丸からの帰りに大手門から外堀を南に回ってみると、満開に近い桜の広大な公園があった。

南外堀



ここは有料の西の丸公園よりも桜の本数が遥かに多く、ひょっとすると大阪城の桜の半分はこの場所にあるのではと思うくらいの密集度であった。

一番櫓と桜




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 桜之宮公園の... 大山崎山荘と... »