大阪、京都、神戸など関西の歴史と名所を再発見するブログ
ROSSさんの大阪ハクナマタタ



百田尚樹とジェフリー・アーチャーの小説の中に、それぞれ作家らしい面白い表現がありましたので2017年造幣局の桜と一緒に紹介しましょう。<・・・>がその引用

まずは百田尚樹の「モンスター」から、東京が若い女性にとってどういう街であるかを表現した部分です。

<東京は「美しい」ということが田舎以上に価値がある街だった。まさに「美人のための街」だった。「美しくない女」は貶められる街でもあった>

<街を歩けば、至る所に美しい女の顔が溢れていた。駅、壁、ビルの大型モニター、看板、店のショーウインドーなど----あらゆるところに「美女たち」が輝くような笑顔で笑っていた>

<美しい女性が携帯電話を持ち、美しい女性が車に乗り、美しい女性がクレジットカードを指で挟み、美しい女性がハンバーガーを食べていた>東京は「美女たち」の顔で一面コーティングされたような街だった>・・・東京が美女たちの顔で一面コーティングされた街という比喩表現には恐れ入りました。

次にジェフリー・アーチャーの小説「クリフトン年代記・第5部・剣より強し」から英国人作家ハリーが英国ペンクラブ代表としてモスクワの大会で基調演説するシーンの引用です。

<会場はすでに混雑しはじめていて、自分たちの席を見つけられない代表団もいたが、ハリーはブシャール(大会委員長)の指示通りに前の方へ進み、二列目の端に腰を下ろした>

<広いホールを素早く見渡すと、ある一団が目に留まった。例外なくがっちりした体格の男たちが、例外なく黒い長外套を着て、例外なく無表情で、例外なく等間隔で壁際に立っていた>

<もう一つ例外なく同じなのは、生まれてこの方、本など一冊も読んだことがなさそうなところだった>

ハリーを見張るKGBメンバーの没個性・没人格を表現した部分ですが、「例外なく」というフレーズが実に効果的に使われているではありませんか。例外なくをここまで思いつくアーチャーには恐れ入りました。



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