お茶会

実は思いつきで、昨年の４月から会社でお茶会を始めました。
当初は、来客があると管理部の女性社員にお茶を入れて頂いていましたが、自らお茶を入れてお客様をもてなすのも一考だと思いついたのです。大事なお客様との会話においてはくつろいで頂くために間取りが必要です。ですからゆっくりお茶を入れながらお客様の表情を見て、会話の題材を考えるのです。

今ではお茶会と称して親しい方をお招きしていますが、いつもお茶菓子を備えて準備しています。昨今はビジネスのスピードが速いために、ゆっくり時間をかけて昼間に歓談する機会が不足して、仕事上の精神的なストレスもたまりがちです。ストレス解消に飲酒に依存する機会もビジネスマンには多いのですが、頻繁だとむしろ時間も費用も掛かり過ぎるところがあります。

わたしもお付き合いで帰宅が遅くなることには慣れていますので、お客様と夜歓談することは楽しみでもありますが、果たしてこの時間の使い方がいいのか疑問を感じることもあります。家庭でのコミュニケーション不足を招く要因にも少なからずなります。この発想はたまたまお茶会をしながら出てきました。わたしの子どもの頃に育った家庭では、日々、夜長というものを感じました。

昼間は仕事に集中しているので、夜は家庭内で会話をしてくつろぐ時間が現代人には必要です。独身の若い人が増えているのも、家庭の温かさの良さを得ようとしないからではないでしょうか。同じ価値観を持った者同士の会話ほど楽しいものはないのですが、違った価値観を持った人に接することも人生勉強になります。是非、人の集まる場に躊躇せずに、先輩の後ろに付いていって経験を踏んで欲しいと思います。

お茶会を実践してみて、「茶」の効用を今しみじみと感じています。


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