【煩悩109】

小さな体に大きな態度。
今日もマシュマロほおばりながら、
天使の笑顔で毒を吐く。
「死ねばいいのにね~。」

青に呪われた話。(中編)

2005-08-16 00:00:37 | 駄文
雨。


いつの間には降り出した霧のような雨。


俺の世界で降る雨はいつも冷たい。


そう感じるだけか知れないが、


青の無いこの世界では、


雨は刺すように冷たく、


そして怖い。










【青に呪われた話】










人もすっかり居なくなり、


元々人通りの少ないこの倉庫街で、


見える人間は俺と青いワンピースを着た女だけになった。


コンクリートの壁と地面、そして空。


ほぼ灰色一色の視界で、彼女は一際美しくも毒々しい青を、


静かに称えていた。













俺は怯えていた。


なぜ彼女の青が、俺に見えるのかは分からない。


青を失ってかの十数年間という物、


一度も青を取り戻した事は無かった。


もしこの青が、


諦めかけていたこの青が不確かな物だったら?


何かの突発的な異変で、


ただ少しの間だけ青だと認識できているだけにすぎないとしたら?


また俺は灰色の空の下で、


押しつぶされそうになりながら生きなければならないのか?




恐ろしい。




今まで心の奥に埋まっていた恐怖が、


青という希望をほんの少しちらつかされただけで、


あっけなく弾けて、瞬く間に思考に溢れ出した。


彼女が何かのきっかけであってほしい。


いつしか好奇心は懇願に変わり、


期待は焦燥感に変わり、


いつの間にか雨がやんだ事にも傷か無いほどに、


一心に俺は彼女の後を追った。


このチャンスを決して逃す物か。













彼女が立ち止まる。


そこは海。


ついに彼女以外の全ては灰色に染まった。



足が震える。


背筋を冷たい汗が伝う。


頭がガンガンと痛む。



限界だった。


彼女を追うのに必死になって、


無防備になった心は、


突然飛び込んで来た灰色一色世界に拒否反応を起こし始めている。


でも、


ここで尻込みするわけにはいかないんだ。





恐怖に潰されかけた喉が、


やっとの思いで声を発した時、




彼女はゆっくりと、


灰色の海原に引き寄せられて行った。












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今晩はどうも。


土曜は「明日更新する」とか抜かしながら

結局月曜まで引っ張ってしまっただめアンチョビです。



いや~急に福引きでラスベガス旅行が当たっちゃって~

・・・・・・。




ああそうさ。嘘さ。(たちの悪い潔さ。

だってしんどかったんだもんしょーがねーじゃんか。(お前がしょーがない。





ーーーーーーーーーーー(少々お待ちください。)ーーーーーーーーーーーーー





うぐっ・・・・・(何かしらの粛正を受けた。

ごめんなさい。(平謝り


ごめんなさい、ただめんどくさかっただけですスンマセン・・・
(いたい!石投げないでっ!)





なんか書いてるうちに長くなっちゃいました。

だからもう一話分けます。

長引かせちゃってすいません;;

明日は必ず、必ず更新しますから、

もう一回だけアンチョビを信じてください。(この期に及んで




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1 コメント

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ご来店頂き誠に・・・ (Luna)
2005-08-16 14:05:10
こっちにも遊びに来てくださってドーモですよw



いやはや。

音速並の早急な更新でしたとも笑

急かしちゃってごめんなさいですm(__)m



なにやらプチ設定変更が…笑

それもブログの醍醐味ですよねぇ♪

変更後の全部灰色って設定の方が好きですよ。

灰色に一点青って際立ってキレイですもんw



ラスト期待してますよっ!!笑

そいでは~w