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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

長新太展@ちひろ美術館・東京

2006-07-14 16:30:31 | 好きなもの・美術館や展覧会

 7月の「行かなくっちゃ」。今週のはじめから精力的に次々とクリアしています‥。

 順番から言うと、7月9日(日)に上井草の ちひろ美術館。10日(月)にK市立中央図書館で本を借り、
11日(火)の昼前から昼過ぎにかけて、四谷へ行ってきたのです。

 
 9日の日曜日は、雨がすこしぱらついてましたねえ‥。行こうかやめようか迷いましたが、
翌週も雨かもしれないし‥夫も娘も「見たい」と言うし‥3人の予定が合う日で、
しかも天気も良い日となるとそんなにない気がして‥見逃すことが何よりこわかったので
「行こう!」ということになりました。

 ちひろ美術館へ行ったのは初めてだったし、待望の展覧会だったし、おまけに混み混みで‥
舞い上がっていたのでしょうねえ。1階の多目的展示ホールと2階の企画展示室の両方が「長新太展」なのを
確認せずに、ずんずん1階の奥の展示ホールへ進んで行ってしまいました。
 別にそれが間違っていたわけではないのですが‥そこを、時間をかけて見て、その後に「ちひろの作品」や
「ちひろのアトリエ」を見て、お庭も見て‥やっと2階へ行ってはじめて、「えっ??ここも長新太展なの???」
と思ったのです。その時間的なギャップが、なんか自分の中ではおかしくって‥。
 「下の部屋だけだったら、作品が少ないと思っていた」と私が言い、「長新太といえば、漫画でその名前を知ったから、
そういう作品はないのかなあと思ってんだ」と夫も言い。意気込んで来たわりには、(私たちはとっても)
間が抜けていたのでした。

 わくわく本新歌さんのところフラニーさんのところ で、記事を読ませて頂いていたので、
自分なりの「見所はここ」と思っていたところはあったのです。しかし、意外なところに「感動の落とし穴」があり、
それに見事にはまってしまいました。帰る時に、その絵本をぜひ買いたいと思っていたのですが、ショップにはなく、
アマゾンで画像を探したのですがそこにもなく‥なので図書館で探してきてからあらためて、
その本について書こうと思います。

 原画はどれもみごたえがありました。 
『はるですよ ふくろうおばさん』 『くもの日記ちょう』 『キャベツくん』 
‥どれも素晴らしかったです。それに加え『ゴムあたまポンたろう』。夫はこの作品にひどく感心してました。

 原画の他には、ガラスケースに入っていた「メモ帳」がとても気になりました。直筆の原稿よりも、
原画よりももっと貴重な「ネタ・メモ」でした。きらっとひらいめいたアイデアを、さささっと書いて残して‥
それからふくらませていったのでしょう(逆に、削り落としていったのでかもしれません)‥長
さんそのメモ帳公開してもいいと、奥様に言い残していたのかなあ、なんて余計なことまで考えてしまいました。
ファンとしては、もっと別のページも見せてもらいたいけど、作家ご本人はどう思っていらしたのかあなんて‥。

 もうひとつ気になったのは、グランドピアノの上にあった4枚のCD。それらを聴きながら、お仕事されていたのですね。
ジャズでしたよ、4枚とも。あのアトリエで、ジャズを聴きながら、キャベツくんやら、ポンたろうやら、らいおんやら、
なんじゃもんじゃ博士なんかを描いていたんです‥かっこいいですね~。

 忘れてならないのは、『ころころにゃーん』の、ピンク色ただ一色で描かれた猫の親子の絵。
ペンのタッチを丹念に、何度も何度も自分の目で辿りました。
 きゃべつくんや、キウイじいさんの緑色も、 『つきよ』 の深い青も、へんてこらいおんの黄色も、
ふくろうおばさんの濃い赤も、どれも長新太さんの「色」なのだけれど、やっぱり私にとっては、
長新太さんの「色」といえば「ぴんく」だなあと、しみじみ思いました。
長さんのピンク色がとっても好きだ、と思いました。



 


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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
行きたいです!! (ぱたぽん)
2006-07-14 21:18:51
なんか拝見しているうちに、鼻息が荒くなってきました!

行きたいです~~

図書室もいいし、お庭もいいし、カフェも座ってみたいです。

ふたごっちは、多分ここに入館したら、帰らないと言うかもしれません( ̄ー ̄)♪

今日は↓来てくださいなんてお願いして、(*_ _)人ゴメンナサイ)

コメントにお名前があったので、やったぁ~っと画面にむかって叫んでしまいました。

ほとんど、おっかけです(〃^∇^)o彡☆

お忙しいのに、ありがとうございました。

お返事書きますね。
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いいですね♪ (miyukichi)
2006-07-15 23:32:18
 ちひろさんも、長新太さんも、

 大好きな画家さんです。

 どちらも、色使いがとてもいいです。

 ちひろさんは、繊細でやさしい感じ、

 長さんは、大胆だけど繊細。



 原画もどちらも観たことありますが、

 印刷された絵本とは全然違いますよね。

 また機会あれば行きたいなぁ
返信する
ステキな時間 (はらぺーにょ)
2006-07-16 02:09:00
rucaさん、TBありがとうございました!

同じ場所に同じ時間・・・

もしかしたら、と意識していただけに、

びっくりするやら嬉しいやら不思議な気持ちです。

しかも私もrucaさんと同じように私も、1階の展示ホールへ

直行だったんですよお!

私が今まで行った限りでは、特別企画は1階だけだったんです。

そしたら、今回は2階にも長さんワールドにびっくりで、

やられたあという感じでした~

今回、私は家族にフラれて1人でしたが、カフェでお茶もして

(シフォンケーキとコーヒー)、長さんワールドに浸ってました。

rucaさんとのニアミスも思い出になり、ステキな時間を

過ごすことができました^^

いつか、みなさんと絵本展覧会でお会いできることを

願ってます。

私もTBさせてくださいネ!

返信する
ぎりぎりセーフ! (miyaco)
2006-07-17 01:45:34
やっと行ってきました!

でも、図録は売り切れだったんですよー(涙)



絵本の展示は内容を覚えているけど、

グラフィックワークのほうはやっぱり図録が欲しかったなー。

というわけで、TB送ります!
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Unknown (まつかぜ)
2006-07-17 23:18:10
rucaさん、こんばんは。

今日、行ってきましたヨ。

rucaさんの記事のお陰で、慌てず、迷わず見てまわる事が出来ました(笑)

知れば知るほど魅力的な方ですね。

長新太の世界にぐいぐい引っぱられて行くような・・・

本当は私の方からどんどん中に入ってしまいたいような・・・

心にかかる引力をグッと感じています。



あのアトリエの本棚の一番上に、並べられたガラスの器たち。儚げでキリッとしたフォルムが何となく、ずっと気になっています。

返信する
なんだろう? (フラニー)
2006-07-18 01:41:33
rucaさんのはらぺーにょさんとのニアミス、わたしと新歌さんの再来かと、妙にわくわくしてしまいましたよぉ(笑)



rucaさんの”感動の落とし穴”はなんだったんでしょう。レビューを楽しみに待っていますね。

原画の鮮やかな色たちは、やっぱり絵本には表現しきれないものがあって、わたしも絵を前に色の深みに見入ってしまいました。

そして、CD!ジャズでしたね。

でもとても長さんにぴったりな気がしてしまいました。
返信する
そうそう (新歌)
2006-07-18 11:13:17
2つに分かれているんですよね、長さんスペース♪

私も良く調べないで行ったので、順番めちゃくちゃになってましたよ(笑)

とても混んでいたのですね。老いも若きも、男性も女性も…長さんには惹かれるのですね。



rucaさんの感動の落とし穴、早く知りたいとワクワクしています^^

私の駄文、TBさせて下さいね。
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ぱたぽんさんへ (ruca)
2006-07-19 17:23:22
こんにちは。毎度毎度、お返事が遅くてすいません。

(ぱたぽんさん、毎日更新していて、しかもコメントわんさかなのに、いつもすぐにお返事書いていて…えらいなあと思っています)



突然ですが、ぱたぽんさん、三重県四日市市って行ったことありますか?名古屋から近鉄の急行に乗って30分くらいの所ですが。7月30日くらいまで、四日市市文化会館というところで、長新太展やってますよ。こちらの方は、四日市にある「メリーゴーランド」という絵本専門店の主催のようです。詳しくはメリーゴーランドさんのHPを見て頂ければわかりますが、とってもすごいオーナーさんが居るようです。私も、今年の夏帰省した際に行ってみようと思っています。
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miyukichiさんへ (ruca)
2006-07-19 17:27:49
こんにちは。またまた返事が遅くてすいません。



ちひろ美術館の原画は、ほんとに見ごたえがありました。

長新太展の方は、原画の下に、絵本が置いてあるのも

いいサービスだなあと思いました。絵本まるごとの

原画が展示してあるわけではないので、場面を見ていると、

「どんなお話だったっけ?」とどうしても、ストーリーや

続きの絵が気になるもので…。



ちひろさんのアトリエも見事でしたね。

どんな本がアトリエにあったのか、じっくり目をこらして

見て来ました。
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はらぺーにょさんへ (ruca)
2006-07-19 17:33:56
こんにちは。お返事おそくなってすいません。



新歌さん、フラニーさんに続き、自分にもニアミスがある

なんて、ほんとにおもしろい体験でした。

もう少しすいていたなら、私はこういう服装で、夫は黒い

帽子をかぶっていて、娘はこんな感じでした‥と書けば

わかったりしたかもしれないですよね?



カフェでお庭を見ながらしばし休みたかったのですが、

とてもそんな余裕がありませんでした。(時間的にも)

次に訪れた時は、ぜひ休憩してきたいです。そして、

図書室でもゆっくりしたいなあ。
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