「歪んだ景色に取り囲まれても
君を抱いたら 不安は姿を消すんだ」
今でこそ、それは危険だ、と私は考えることができる。
私は、というより恐らく私たちは、
歪んだ景色を見ておくべきだったのだ。
きちんと不安と向かい合うべきだったのだ。
その盲目と向こう見ずは、
しかし確かに輝かしい何か(強さ?)でもあった。
それを人は多分、青春と呼ぶのだろう。
……4年前の話をしよう。
季節は春に遡る。
生まれて初めて、ひとめぼれをした。
というとよっぽど運命か何かだったかのように聞こえるが、
実際には結果論だったのだと思う。
ひとめ見て、比較的好きなタイプに属するな、と思った人を
たまたまその後、本当に好きになっただけだったのかも知れない。
でもともかく、ひとめぼれをした、と当時
私は思ったのだった。重要なのはそのことだ。
そのことが私を更に向こう見ずにした。
「羽のように広がって 水しぶきが上がって」
することなすことが初めてのことばかりだったから、
ちょうどこの歌みたいに日々はきらきらしていて、
その輝きがまぶしくていくらでも盲目になれた。
「君は笑う 悪戯に ニヤニヤと
僕も笑う 声を上げ ゲラゲラと」
でも、
どんなに綺麗でも、
恐らくほとんどの大人と同じように私は、
その日々を「卒業」した、のだと思っている。
戻りたいかと聞かれればそうかもしれないが、
戻れないことを密かに誇りに思ったり、たぶんしている。
だからこの歌は凄いのだと思う。
誰もが憧れながらも実は全面的には肯定してこなかったものを、
真っ向勝負で「いい」と言い切ってしまって、
しかもそれでいて格好悪くならない。
そりゃあ、言えるものなら言ってみたい。
屈託のないふりをして。あのころに戻って。
「ずっと二人でいられたらいい
いつも二人でいられたらいい」
君を抱いたら 不安は姿を消すんだ」
今でこそ、それは危険だ、と私は考えることができる。
私は、というより恐らく私たちは、
歪んだ景色を見ておくべきだったのだ。
きちんと不安と向かい合うべきだったのだ。
その盲目と向こう見ずは、
しかし確かに輝かしい何か(強さ?)でもあった。
それを人は多分、青春と呼ぶのだろう。
……4年前の話をしよう。
季節は春に遡る。
生まれて初めて、ひとめぼれをした。
というとよっぽど運命か何かだったかのように聞こえるが、
実際には結果論だったのだと思う。
ひとめ見て、比較的好きなタイプに属するな、と思った人を
たまたまその後、本当に好きになっただけだったのかも知れない。
でもともかく、ひとめぼれをした、と当時
私は思ったのだった。重要なのはそのことだ。
そのことが私を更に向こう見ずにした。
「羽のように広がって 水しぶきが上がって」
することなすことが初めてのことばかりだったから、
ちょうどこの歌みたいに日々はきらきらしていて、
その輝きがまぶしくていくらでも盲目になれた。
「君は笑う 悪戯に ニヤニヤと
僕も笑う 声を上げ ゲラゲラと」
でも、
どんなに綺麗でも、
恐らくほとんどの大人と同じように私は、
その日々を「卒業」した、のだと思っている。
戻りたいかと聞かれればそうかもしれないが、
戻れないことを密かに誇りに思ったり、たぶんしている。
だからこの歌は凄いのだと思う。
誰もが憧れながらも実は全面的には肯定してこなかったものを、
真っ向勝負で「いい」と言い切ってしまって、
しかもそれでいて格好悪くならない。
そりゃあ、言えるものなら言ってみたい。
屈託のないふりをして。あのころに戻って。
「ずっと二人でいられたらいい
いつも二人でいられたらいい」
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