クリント・イーストウッド監督が、あの第二次世界大戦の激戦地「硫黄島」を舞台にして作った二部作が「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」です。
それぞれが「アメリカ側からの視点」「日本側からの視点」となっています。
←「硫黄島からの手紙」
先週観た「父親たちの星条旗」に比べると、まさに「戦争映画」でした!
援軍の来ないことを知りながら、敵と戦い潔く戦死することを誇りとする「帝国軍人」・・・その悲惨な戦いの中で、部下に温かい愛情を見せる「栗林中将」。
彼が家族に当てた手紙を中心に物語りは進められます。「信念を持って生きる」「無駄死にはしない」「祖国を守る」・・・
今や「ハリウッドスター」となった渡辺 謙さんが演じる「栗林閣下」・・・立派でした。
でも、当時の日本人って、あんなに体格が良かった?(笑)
小さくても心は広く、大きく見せる軍人・・・であるはず・・・
大抜擢された彼・・・頑張っていました。
栗林中将と運命を共にする「西郷」という若い重要な兵士役です。
妻と二人で小さなパン屋を営んでいたのですが、「赤紙」で硫黄島へ配属されました。
妻のお腹の中にはこどもが・・・「絶対に生きて帰って来る!」と約束をして・・・。
この映画を作るきっかけとなったのは、2005年に、戦場となった硫黄島で、「兵士が家族に当てたたくさんの手紙」が発見されたことだそうです。
ですから、その手紙の内容が、もっと紹介されるのかと思っていましたが・・・
きっと「涙・涙」になってしまうのだろうと思いながら観に行ったのですが、ちょっと違いました。さすがクリント・イーストウッド監督です、お涙ちょうだいにせずに、「戦争は絶対にしてはならない!」と思わせる映画でした。