| ◇◆テニスのメモ帖◆◇ |
第315号−1 |
平成24年1月15日 |
今回からの内容は、通常の練習に生かされればと思い、ある大学テニス部の キャプテンに提示したものです。発行のタイミングは現在の15日から10日程の 短縮を考えています。ご意見頂ければ幸いです。
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大学卒業後、最初に地元の高校女子テニス部の創設にかかわってから、コーチの 主体は女子専門となりました。そのせいか、プロを始めとして男子選手のプレーを見る ケースは殆どなくなりました。
その理由は、男子のプレーを見ると女子にも適応出来ないかと考え、その力強さに 頼るため要らぬ力が入ってしまいます。それより、女子は女子としての特徴を上手く生 かすべきと考えて来ました。
基本的な考え方として、最初から持ち続けたテーマは「自分らしく、自分の能力をフ ルに生かす」でした。その中で如何に成績を上げるかを考えていました。それが彼女 達を生かせるプレーに直結すると考えていました。
しかし、テニス部のコーチは全体のレベルアップを期待されるので、個人だけをピッ クアップするのは難しさがありました。担当の先生や支援会との確執は避けられなか ったのは事実です。
そのためでしょうか?コーチのベースは母校のテニス部でしたが、高校から大学ま で数校を動きました。その度に与えられた情報は多くありました。それを次のテニス 部に生かすようにしていました。
今回の資料は、各テニス部のキャプテンに与えた「練習メニュー」です。いろいろな 角度からの分析は不可欠ですが、問題はそれを当部にいかに生かすべきかを考える べきです。
実際の闘いにマニュアル通りはあり得ないのです。現実の状況から自己判断するし かないのです。自分で考えたものは自分のものです。頭の中に引出を多く整え、どの 引出が自分を救ってくれるか考えるのです。
大事なのは、失敗から新たな解決方法が生まれるとの認識です。何もしないと何も 生まれないのです。マニュアルをベースにした場合でも、オリジナルの大切さを知るべ きです。明日への確信を生むのはブレークスルーです。
ステーブ・ジョブスは、人間の可能性を追求しています。明日を夢見て今を生きよと! 「stay hungry・stay foolish」が彼のモットーでした。優れた芸術家は、成功と失敗 の狭間でも決して諦めなかった。
これから、新しい自分を見出す旅へ出掛ける選手に贈りたいのは王陽明の言葉です。 「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し」これをどのように解するかは各自の 考え方にあります。頑張ってください。
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練習に際して、私が提示したものです。渡した以上その採用判断はキャプテンにあります。 その選択が全てなのか?一部なのか?どのようにアレンジするのか?その採択には 一切口を挟みません。勿論、事前に 相談があれば気持ちよく対応しました。
練習の最大課題は、どうしようもない外国選手との体力差です。これの克服はメンタル面 の充実と「パワーでは負けるが、テクニックで凌駕する」を完璧に充実させる方法論を部内 で議論するしかないのです。
<〇〇大学テニス部 練習メニュー>
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| A、はじめに: |
テニスは確かに難しい だから悩んでしまう しかし その悩みを越えるためには 練習しかない
結果を早く求めない ”考える” そして地道な練習の継続しかない
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(テニス勝敗の原則)
なぜ、 力をつけなくてはならないのか? テニスは 強いものが勝つスポーツである なぜなら、 テニスには「逆転の一発」がない つまり、 一発で勝負が決まることはない すなわち、 1ポイントの積み重ねがゲームに そしてセット、マッチとなる だから、 弱いものがつけいる隙が少ない
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この一球は絶対無二の一球なり されば心身を挙げて一打すべし この一球一打に 技を磨き体力を鍛え精神力を養うべきなり この一打に今の自己を発揮すべし これを庭球する心という
ー福田雅之助ー
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| A−1、この一年間に感じたこと |
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それぞれの立場で自問自答してください。 あなたは、何故・・・ 1)練習の結果を急いで求めるのですか? 2)もっと時間を掛けて、じっくり取り組めないのですか? 3)技術のひとつひとつを大切にしようとしないのですか? 4)もっと自分を信じ特長を生かそうとしないのですか? いま、あなたに求められているのは、決して途方もないものではなく、 実現可能なものなのです。 まず、強くなるために、気持ちの切り替えからチャレンジしましょう。
これからの練習に注力するのは、ただひとつ・・・・。
** ボールに集中し、懸命に努力・精進する。 **
あなたの思いを、実現するための練習の積み重ねが、試合に臨んで徒に パワ−で対抗するのではなく、相手のパワ−を利用するのです。 その目標である「狙ったところにボ−ルを打つ」が達成可能となります。
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| Aー2、スポーツ本来の考え方 |
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1)目的は「勝つ」しかないのです。これを逸脱すると「目的」と「手段」 をはき違えてしまいます。スポーツはすべからく「勝つ」を最終目的にし なければならないのです。しかし、ただ単純に「勝つ」のみに執着しては 駄目なのです。 テクニカル面・メンタル面を切磋琢磨し、自らを高めるのがより大切に なるのです。スポーツは、勝利を得て自分の意図を実現するのが目的であ り、競技への参加そのものは手段にすぎないのです。
2)「和=団結」が大切なのは確かです。チームワークがよくないと集団は 危機に陥る恐れすらあります。しかし、ここで注意しなければならないの は「和=団結」それ自体の目的視なのです。「和」は本来手段的なもので なければなりません。すなわち、「和=団結」によって何事かを達成しよ うというのが、本来の目的であるべきなのに、「和=団結」そのものが求 められてしまうのです。 これでは個人の主体性を認知せず他に迎合し、結局付和雷同になりかね ません。人によって異なる「心」を、完全に一致させるのはむずかしい。 しかし、ある特定の目標に向けて「実現したい」と、希望を一致させるこ とはできます。そのためにも、大切にしなければならないのは、全員がや る気を起こすような目標を見付けなければならないのです。
3)テニスは、基本的にゲームの中で「攻める」「つなぐ」「守る」を、い かに効率よく纏めるかを要求されているゲームです。その上試合において、 これらの実現を的確に行われるような練習こそが求められるのです。
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