『ありがち日記』

私のありがちな日常を綴る日記。コツコツ更新中。

湊かなえ『リバース』

2017-05-20 | BOOK

本作が原作となった藤原竜也さん主演ドラマが4月から始まっていますねー。
ちなみに私は始まった時点でまだ読んでいなかった(買ってはいた)こともあって、
ドラマのほうは見てないけども…

あらすじ
深瀬和久は平凡なサラリーマン。そんな深瀬の唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うようになる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた──。何のことかと詰め寄る美穂子。深瀬には、人には隠していたある”闇”があった。それをついに明かさねばならない時が来てしまったのかと、懊悩する。

湊さんのこれまでの小説は、複数の人物による視点で積み重ねられていくストーリーで、
最後はすべてがつながって真実が明らかに…!的なものですが、
この『リバース』は、深瀬という主人公の視点のみで描かれていきます。

恋人の美穂子の職場に届いた「深瀬和久は人殺しだ」という手紙。
何のことかと問い詰められ、友達と呼べる人物がいなかった過去、
また、大学生の頃、ゼミ仲間4人で旅行に行った際に起きた仲間の事故について打ち明けます…

やっとできたと思った親友の死は、その当時は悪天気、飲酒、運転に不慣れだったことが重なって起きた、
不幸な事故だったということになっています。

ところが、その事故が起きた時に一緒だったメンバー全員に、
深瀬と同じように「人殺しだ」という手紙や張り紙が届いていました。
その亡くなった友人と親しい人物による復讐なのではと疑う3人は、
犯人捜しをすることになり、それを深瀬が引き受けることになります。

犯人捜しと思われた作業は、その友人の知らなかった過去を知ることでもありました。
自分が唯一の親友だと思っているところがあった深瀬にとっては、
自分の過去とも向き合わなければならない辛い作業でもありましたが…

手紙を送った人は誰なのかという犯人捜しをしながら読んでいた私は、
後半のほうで、あの人だなぁというのがわかってしまったので、
いつも最後に仕掛けられる驚きの展開にはそれほど期待していませんでした。

しかし!見事に最後の2ページくらいでやられました…
湊さんの小説(文庫しか読んでませんけど)で、久々にヒットじゃないでしょうか。
心拍数が急に上がった状態で読み終え、しばし呆然、頭を抱える…みたいな。
その後、やっとこれまでの流れを振り返り、またゾクッとします。

「リバース」の意味。
過去に遡るかのように、友人の過去と自分の過去に向き合う主人公。
そして結末まで読み切って我々に起こる現象の原因。

湊さんさすがですね~、まんまと騙された感があります。

これをドラマにするのって難しいんじゃないかな。
そう思うと見ていなくて良かったのかもと思ったり…すみません。

よく結末を最初に読んでしまうという人がいますが(うちの母親なんか典型的に…)、
この小説だけは最初から順にそのまま、深瀬にシンクロしつつ読み進めることをお勧めします。

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