『ありがち日記』

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文楽9月公演@国立劇場

2012-09-12 | 文楽

5月公演に続き、何とかチケットも予約できたので、
9月公演の第二部(夜の部)へ行ってまいりましたー!

と言っても、やっぱり日帰りだときついので、東京に1泊して。
前回と同じようにお昼頃に東京に着いて、ホテルチェックイン後、劇場に向かうという。
せっかくなので、他にも色々好き放題ウロウロしてきたので、記録しちゃおうと思う。
あんまり興味ない方はどうぞスルーしていただければ

今回は、非常に迷いに迷って、お金もないし、第二部だけ見ることに。第一部も捨てがたかった…
演目は「傾城阿波の鳴門」と「冥途の飛脚」から。
どちらももちろん所見なので、事前にストーリーを簡単に予習してから臨んだおかげか、
お話の内容もすんなりと理解できたかなぁと思うんだけど。

○傾城阿波の鳴門 ~十郎兵衛住家の段~

いろいろあって盗賊の身となっている阿波十郎兵衛と、女房のお弓。
幼い順礼の娘おつるが訪ねてくるも、お弓は自分が母だと名乗れず、ものすっごく葛藤する。
だって、自分が母だと打ち明けちゃうと、おつるまでお尋ねものの仲間になってしまう。
なのに、うっかり十郎兵衛は自分の娘と知らずに死なせてしまうんだわー。
そりゃもう、お弓の嘆きっぷりと言ったら…
私なんか文楽歴は浅いけれども、初めて涙出そうになりやんした。ううん、ちょぴっと泣けた。
母の気持ちなんてわからないんだけど、いや本当に泣けた。

お弓を遣うのは、吉田文雀さん。すごい人なんです!!
ツイッターとかで、前日は体調不良か何かで出られなかったと書いてあったので、
もしかしたら拝見することができないのではと思っていたら、出られていたので感動!!
あの人形を持って、細かい動きや大胆な動きを1時間も遣るのだから、
大変だったのではないかと推測しております…。何ともなく、公演を終えられると良いのですが。

初心者でもわかりやすいストーリーだったかな。
最後、捕手の一人が十郎兵衛に刀で切られ、顔が真っ二つに切れたのが印象的。
割れたお顔は赤くて、「えぇーっ!けっこうグロい」と思ったのでした(笑)

○冥途の飛脚 ~淡路町の段~ ~封印切の段~ ~道行相合かご~

まず最初に、「梅川」という遊女の人形を遣うのは、桐竹勘十郎さんです。
まさしくお目当て!!(笑)本当に鼻血出るかと思ったんだからー。
第一部では、三河屋義平次も演じてたということなので、そちらも本当は見たかったのですが…
だって男の役をやっているのを生で見たことがないからぁー

冥途~は少し長くて大変だけど、面白い。世話物。
飛脚屋の忠兵衛が、だめんずなんだわ。

遊女「梅川」と恋に落ちて、為替のお金に手をつけちゃう。これダメー。
もう足が勝手に向かっちゃうんだよね。行くかやめるかで葛藤しているシーンは良かった。
後ろの背景が、人形が歩くに従って動くような仕掛けになっていた。ふむ、面白い。

梅川の身請け金として、本当は渡してはいけない催促されている三百両を支払ってしまう。
ちゃんと届けるべきところに届けろと言われるのに、忠さんは強がっちゃって、
「これは僕が(飛脚屋に)養子に来たときの持参金だもんねー」ってな感じで嘘をつく。
で、誰もいなくなった後に、いきなり梅川に本当のことを打ち明けるという…
「ひぇ~やっちまった~」的な。泣きながらすがり付いてるなんて、本当にダメ男だなぁ。

こうしてどうしようもなくなった2人は、追手に怯えながらも雪の降る中逃げて行くのです…。

どの時代も、こんなどうしようもないヤツはいるもんなんですな。
後ろに座ったおばさま達も、共感できるかできないかで盛り上がっておりました。
もしかしたら、こういうドロドロなドラマとかにハマるというのは昔から変わらないのかもね。

そういえば、初めて人形の「馬」「犬」を見ました!
馬のほうは結構リアルな形をしていて、空洞になっている胴部分に黒衣が入って操っている。
足が妙に細くて、ぶら~んとなっているあたりがまた好感が持てるw
犬は同じように黒衣さんが操っていて、ちゃんと「ワン」と吠えていた(?)

それにしても、今回も勘十郎さんの操る人形の色っぽさにやられた
何で何で?どうしてこんなに女性の色気を出せるのだー??そこらの女性よりも色っぽい。
もしかして、、、と、想像してみては、オラ、少し赤面しちまうだー(笑)
きっと、研究されているんでしょうね、歌舞伎の女形もそうでしょうけど。
人形に負けている私…ちょっと切ない。

公演は8時過ぎに終了。
おトイレ我慢してたので、ゆっくりトイレで夢見心地に一息ついてから帰路につく。
「あぁ~来てよかったなぁ、また来なくちゃなぁ~…素敵だった…
地下鉄の永田町駅に向かうため、裏の楽屋口のほうから歩いて出て行こうとしたところ、
ちょうどドア付近で人が何人か動いているのが見えた。
目線を向けたら、なんと、そこにいらっしゃったのは!!!

勘十郎さ~~~~~ん
(と思います)

急いでいるようでした。
ドキドキして凝視することもできず、チラっチラっとしか見れなかったので、
ちゃんと確認してくれば良かったーと後悔しております。意外とピュアな私(笑)
でもシルエットと雰囲気は絶対そうだと思うんだけどなー。違ったかなー。
興奮で、どうやってホテルに戻ったか記憶がありませぬ。
気付いたら、テレビで月9のドラマを見てました。

あまり伝わらないと思いますけど、とにかく今でも興奮が収まらないくらい。
文楽は最高!
また岩手でも公演してほしいなぁ。ぜったい仕事休んで行くんだけどなぁ。←

1日目はこんな感じで、本当に素敵な時間を過ごさせていただきました。
ホテルのお部屋も少し大きいベッドのお部屋にしてもらって、
隠れ家的で小粋な雰囲気があって、快適でした。
(ホテルモントレ ラ・スール銀座)

2日目に続くー

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