みんなしてなんじょにがするべ!

今なすべきは意見を持ち発言すること。どうも心配な雲行きのこの国、言うべきことを静かにしっかりと言い続けたい。。

「イスラムする」ということ

2016年12月03日 | 憲法守るべし
イランはシーア派が多数を占めるイスラム教国だ。シーア派について「となりのイスラム」(発行「ミシマ社」)の著者・内藤正典さんはその本で、「イスラムを創始した預言者ムハンマドの後継者の一人で、4代目のカリフとなったアリーとその11人の子孫ををとても崇敬する人たちのこと、と思ってください」と書いている。スンニ派(内藤さんは「スンナ派」と記している)については、「ムハンマドが生前に言ったことやおこなったことを手本にしなくてはいけない、と考えています」と書いている。

イスラム教徒は、私たちとは異なる価値観、世界観で暮らしている。私たちならば、異議を唱えるようなことを「ルールとして受け入れている」のは、「イスラムする」人々だからだ、と「となりのイスラム」で知り、さらにイランを旅行して、今では納得している。(良いとか良くないと考えることは別の問題で、しかも私たちが押し付けられるものではない)
内藤さんは「私はイスラム教徒ではないので、『イスラムとは何か』を語るにふさわしくありません」とことわったうえで、「語源的に言えば、イスラムとは、唯一絶対の神、アッラーに従うということです。・・・イスラム(教)というのは『イスラムする宗教』であるということ。『唯一絶対の神、アッラーに従う』ということ。それが『イスラムする』ということです。」「も一つ別の解釈もできます。それはこの世のことすべてを『唯一絶対の神、アッラー』に委ねることだ、という解釈です。神様がすべてを引き受けるのだから、神様の指示に従いなさい、という論理になる。逆にいえば、神様に従うのだから、物事の結果は神様によるのです」と説明している。


ガムサル村の名産・バラ水工房の主人は敬虔なイスラム教の信者。「こうして仕事ができるのも、井戸端のクルミがたくさん実ったのも神様のおかげ。皆さんも神を信じなさい」と語っていた。
バラの花と水をタンクに入れ加熱、蒸留してバラオイルとバラ水を抽出する。







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1 コメント

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お互いを知るということ (からしだね)
2016-12-04 07:11:50
イスラム教徒の「スンニ派」と「シーア派」の違いがよくわからなかったのですが、今回の記事で少し理解できました。宗教では、常に原点に返ることが大切だと思うので、「スンニ派」の方が共感できるのかなあと思いますが、内情を知らない人間が、勝手なことを言ってはいけませんね。
それにしても、西洋の人が日本と中国と韓国を混同していると言って憤慨しますが、自分も全く変わらないなあと思わせられてしまいます。

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