ルールーのお気に入り

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お気に入りをツラツラと…

映画『運命じゃない人』

2005-10-06 18:04:21 | 恋する映画
同じ時間、同じ場所…
共有した出来事が、別の視点で見てみれば、
こんなにも違った夜だった!


監督&脚本/内田けんじ
キャスト/中村靖日、霧島れいか、山中総、山下規介、板谷由夏

公式HP→コチラ


東京近郊にお住まいの方は、今すぐ!劇場へお急ぎ下さーい

東京では今週金曜日って、なんと!明日までしか上映しないんですー
でもとってもとっても面白かったから、これからでも観れる人にはどーしても観てもらいたい!


主人公のサラリーマン宮田武(中村靖日)くんは、頼まれれば断れない、騙されても疑わないという、草ナギ剛くんも真っ青な「日本一のイイ人」っぷり。

つい半年前にも、貯金はたいてマンションを購入した途端、婚約者のあゆみ(板谷由夏)に「他に好きな人がいるの」なんて言われて逃げられたばかり。

それなのにあゆみを思い続けているイイ人ぶりに、親友で私立探偵の神田勇介(山中総)は、溜息をつきつついつも叱咤激励。
この日も急にレストランに呼び出して彼にお説教します。

「いいか?30過ぎたら運命の出逢いとか、そういうのいっさいないからな。クラス替えとか、文化祭とか、もうないんだから。自分でなんとかしないと、ずーっと1人だぞ!ずーっと!」

コーヒーのおかわりを注ぎに来たウエイターも思わずギクリとくる(^^;)これらのセリフに、きっと同じくらいの年齢の人たち、絶対ドキッと、そしてニマニマ苦笑いしたはず!(笑)
セリフ回しがホント秀逸です。

で、この神田はというと、そんな宮田くんのために、後ろの席に座る桑田真紀(霧島れいか)をナンパして同じテーブルでの食事に誘い、自分はトイレに行くと席を立ったまま戻って来ない。。男の友情に熱い男前です。
(といっても、ちょっといい加減ぽい感じはしたのですが…この時までは!笑)

そしてこの真紀がやっぱり婚約破棄したばかりの気の毒でおとなしい女の子で…って、それはもう「この2人を2人っきりにしてどうするのよー」みたいなシチュエーションなのですが、ぎこちない中にもだんだんと2人の心は通い合っていくのです…

泊まるところのない真紀をマンションに連れて行くと、元カノのあゆみが荷物を取りに来てはち合わせ、なんてちょっとすったもんだ紆余曲折はあったものの、タクシーで走り去る彼女を追いかけて
「さっき会ったばかりでわたしのこと何も知らないくせに!」
「さっき会ったばかりだけど、あなたのこと何も知らないけど、また会いたいんです」

と電話番号を聞き出してガッツポーズをする宮田くん。

ああ、よかったね宮田くん(うるうる)

「日本一イイ人」宮田くんが、ほんのちょっぴり勇気を出した一夜の、ハートウォーミングな物語…(完)


と、ここまででも十分感情移入できるほど完成されているのですが、全然(完)じゃなくて(^^;)、実はここからサスペンスが始まるのです。(笑)

宮田くんが過ごしたほのぼのした夜の出来事…実はこれは「宮田くんの視点で見た夜」であって、その裏側で、ヤクザが絡んだアブナイ?2000万円を巡るあんなことやこんなことが起っていたわけです、宮田くんのマンションを舞台に。

それを神田勇介の視点ヤクザの親分浅井志信(山下規介)の視点と、3人の視点から、まるでテープを巻き戻すかのように再現されるんです。

ああ、だから神田は「急に」レストランに呼び出したのかー、とか
えー、あのドアの裏でこんなことがー(驚)、とか
さっきのあの人、コイツだったのかー、とか。
見ながら「ふむふむ」とパズルが埋っていくわけです。



こういう時間軸を使った物語の構築の仕方は、タランティーノの『パルプ・フィクション』で当時新鮮だったスタイルですが、日本語だからか(爆)こちらの方が全然わかりやすかったですし、よくできてました。

この物語の展開の仕方という意味でも、そして何よりもセリフ回しという意味でも、とにかく内田けんじ監督の脚本は知的でユーモアたっぷりで、軽妙洒脱な騙しの映画という感じで文句なく面白い!
名前、要チェックです!

それからこの映画は、PPF(ぴあフィルムフェスティバル)スカラシップ作品ということで、メチャクチャ低予算で作られた感が漂っているのですが、なので役者さんも正直メジャ-どころじゃないんですが(いや、山下さんは別格ですけどね)、でもすごくイイです。
宮田くん役の中村靖日も素晴らしいし、神田役の山中総さんもメチャ上手い。
そしてなんといっても山下規介さんのヤクザの親分がすごーくいいんですよー。

東京では今日と明日しかやってないんですけど、可能な方は是非是非観てください。
地方ではまだやっているところあるみたいです。
観た人ならきっとみんな思っていると思うのですが、
「いや~見逃さなくてよかったー(笑)」



・・・そんなわけで
ルールーのお気に入り度
★★★★★★★★★(90点/100点満点)
※こういうメジャーじゃないけど掘り出しモノみたいな映画、大好きです!


オマケ(長いよ、書き過ぎ^^;)

実はこのところ出鼻挫かれてばかりのわたくし。
この日も直前まで別の用事で時間がなかったにも関わらず、このユーロスペースという映画館初めてだったので迷いましたー(疲)
ようやく到着したときには、すでに予告編が始まっていたのですが、どうしてもお手洗いに行きたかったので先に寄ったんです。
お手洗いから出ると、左手に映写室のドアが開いていて、たしかその奥にもうひとつドアがあった気がしつつ、遠慮して別のドアから観客席に入りました。
そのドアはスクリーン側で、観客に一斉に見られるひんしゅく買いながら席につきました。
すると、なんか違う…
だって原田知世に段田安則が出てるんですよ。
アレ?と思いながら、3分くらいは汗を拭き拭き席に座ってたのですが、やっぱり違うというので、またもやひんしゅく買いながら外に出ました…
係りの人に聞いて、さっき奥に見えた「1」のドアから入り直しましたよ。
すでに本編始まっていて最初のシーンは見損なったので、最後紙を持って現れた男性が誰なのかキョトン?という感じでしたが、パンフ見てようやく納得。(笑)
皆さん、余裕持って映画館に行きましょー(^^;;;;;
ホント、映画じゃないけど、フィルム巻き戻したかったです。
それから、この映画はエンディングが始まっても、すぐには席を立たない方がいいです。
最後にとっておきの結末が用意されていますから。


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5 コメント

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Unknown (dygo)
2005-10-06 23:50:56
TBありがとうございました! 僕もユーロスペースは初めてで少し迷いました…。

便利屋の山ちゃん、大好きです。

思い出し笑いしちゃう作品ですよね~。次の作品が楽しみですね!
dygoさん♪ (ルールー)
2005-10-07 00:08:09
こんばんは~&いらっしゃいませー



そちらのコメントに書き忘れたのですが、dygoさんのブログ、他のページも面白いですねー

また遊びにうかがいます。



>便利屋の山ちゃん



最初に車で登場した時に、この人もなんかあるのかな?とインプットしながら見ていたのですが、次に出てきた時は車乗るまで気づきませんでしたー

修行が足りませんです。(笑)
Unknown (dygo)
2005-10-07 23:36:03
他のページも見ていただいたようでありがとうございます。細々とですが、ちょっと面白いもの集めてます またぜひのぞいてみて下さいね~
山下規介 (2g)
2005-10-09 07:55:47
初めまして。本当に面白かったです。

何につけても情報収集能力に乏しい私が、参考にしている人のブログがありまして、この作品はお勧め度が高かったんですよ。

時間の関係で、観る本数が限られている私には皆さんのようなブログは助かります。



やはり山下規介ですよね。

久し振りに出会いました。

出演者を知らなかったので、キスケだと気付いたのは作品が終わってからだったんですが。



ただ出演者は別として、この作品は予備知識なしで観た方が楽しめる気がします。
rincoro2gさん♪ (ルールー)
2005-10-10 20:57:51
コメントありがとうございました



山下規介さん、本当によかったですね~

親分なのにいろいろ取り繕って、やっていることはカッコ悪いのになんか憎めないというか、着流している風でカッコイイ。



>この作品は予備知識なしで観た方が楽しめる気がします。



そうですね。

ネタバレギリギリまで書いても、さらにもっと奥まで話があって、予備知識がゼロだったら驚きの連続だと思います。

わたしは「とにかく面白い」という評判だけで観に行きました。(^^;;;

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