数年前に買ってそのままにしておいた「ピッコロ・スタディ」ですが
本棚から取り出してちゃんと読んでみました。
【Piccolo Studies】著者はロンドン・フィルのピッコロ奏者であったロビン・チャップマンさん。
序文はなんと指揮者のベルナルト・ハイティンク。
「最も非難を受けやすく、極めて重大で人目にさらされたスコアの最上段、
ピッコロ・パートに身を置かなければならない、向上心に燃えたプロの演奏家たちにとって、
この本はきっと貴重な補佐役となるでしょう。」
とあります。
英語、日本語、ドイツ語で書かれており、ユーモアに溢れた文章が実に明快な翻訳によって伝わります。
著者は「フルートを吹くのにはもう問題のない人が、今度はピッコロのための柔軟で安定した
アンブッシャーをなるべく短い期間で学ぶのを手伝うことです。」と書いています。
そうした目的の練習曲が載っているのですが、それよりも私にとって興味深いのは
数々の替え指とピッコロとの付き合い方に関しての記述です。
替え指に関しては実に実践的。
どの曲のあそこでこの指を使う、という風に。
プロコフィエフの「キージェ中尉」の「あの速くて意地の悪い音階」も
これをもっと早くに読んで知っていればもっと楽に「やっつける」ことができたでしょう(苦笑)
ここに出ている替え指のいくつかは自分でも見つけて使っているものもありましたが、
知らないものもあり、本日のリハーサル、ショスタコーヴィチの5番で早速役に立ったものもあります(笑)
この曲ではハイHはもとより、ハイCだの、オクターブ上げて吹きたいが為のハイC#だのもある訳でして、
パウエルで吹こうか?アウグスト・リヒャルト・ハンミッヒで吹こうか?悩んでいました。
高音域だけに的を絞ればパウエルが楽なんですが、なんとかハンミッヒで吹きたい!
でも最高音域がなぁ・・・・ と悩んでいましたが、
リハーサルの合間にこの本からヒントを得て、ハンミッヒでも大丈夫!という確信を持つことができました。
案の定、ハイH、C、C#も上手く行って、ハンミッヒ1本で済ませることができました。
ああ~~~良かった!(笑)
楽章ごとに2本を持ち替えることも考えていたのですが、
東京公演もあるので荷物を減らせるのはいいことだ!(爆)
チャップマンさん、ありがとう!
替え指に関してはチャップマンさんも書いていますが、
「最新の注意を払って扱ってください。楽器によっては役に立たないこともありますし、
特にトリルキィの関係するものは要注意です。」
ホントに楽器によってまったく使えないフィングリングもあるので
少しでも多くの替え指の資料を持っていることは大切だと思います。
ホントにメンド臭い楽器ですね(苦笑)
それはさておき、お勧めの一冊であります。
ネットで検索したら【Piccolo Studies】に下の画像とプロフィールが出て来たんですが、
これが【Piccolo Studies】に載っていないというのは、
私の持っているのが「落丁」なんでしょうか???
本棚から取り出してちゃんと読んでみました。
【Piccolo Studies】著者はロンドン・フィルのピッコロ奏者であったロビン・チャップマンさん。
序文はなんと指揮者のベルナルト・ハイティンク。
「最も非難を受けやすく、極めて重大で人目にさらされたスコアの最上段、
ピッコロ・パートに身を置かなければならない、向上心に燃えたプロの演奏家たちにとって、
この本はきっと貴重な補佐役となるでしょう。」
とあります。
英語、日本語、ドイツ語で書かれており、ユーモアに溢れた文章が実に明快な翻訳によって伝わります。
著者は「フルートを吹くのにはもう問題のない人が、今度はピッコロのための柔軟で安定した
アンブッシャーをなるべく短い期間で学ぶのを手伝うことです。」と書いています。
そうした目的の練習曲が載っているのですが、それよりも私にとって興味深いのは
数々の替え指とピッコロとの付き合い方に関しての記述です。
替え指に関しては実に実践的。
どの曲のあそこでこの指を使う、という風に。
プロコフィエフの「キージェ中尉」の「あの速くて意地の悪い音階」も
これをもっと早くに読んで知っていればもっと楽に「やっつける」ことができたでしょう(苦笑)
ここに出ている替え指のいくつかは自分でも見つけて使っているものもありましたが、
知らないものもあり、本日のリハーサル、ショスタコーヴィチの5番で早速役に立ったものもあります(笑)
この曲ではハイHはもとより、ハイCだの、オクターブ上げて吹きたいが為のハイC#だのもある訳でして、
パウエルで吹こうか?アウグスト・リヒャルト・ハンミッヒで吹こうか?悩んでいました。
高音域だけに的を絞ればパウエルが楽なんですが、なんとかハンミッヒで吹きたい!
でも最高音域がなぁ・・・・ と悩んでいましたが、
リハーサルの合間にこの本からヒントを得て、ハンミッヒでも大丈夫!という確信を持つことができました。
案の定、ハイH、C、C#も上手く行って、ハンミッヒ1本で済ませることができました。
ああ~~~良かった!(笑)
楽章ごとに2本を持ち替えることも考えていたのですが、
東京公演もあるので荷物を減らせるのはいいことだ!(爆)
チャップマンさん、ありがとう!
替え指に関してはチャップマンさんも書いていますが、
「最新の注意を払って扱ってください。楽器によっては役に立たないこともありますし、
特にトリルキィの関係するものは要注意です。」
ホントに楽器によってまったく使えないフィングリングもあるので
少しでも多くの替え指の資料を持っていることは大切だと思います。
ホントにメンド臭い楽器ですね(苦笑)
それはさておき、お勧めの一冊であります。
ネットで検索したら【Piccolo Studies】に下の画像とプロフィールが出て来たんですが、
これが【Piccolo Studies】に載っていないというのは、
私の持っているのが「落丁」なんでしょうか???
本は買っても使わないとなんにもならないことがよくわかりました。この本も実家に埋もれています。
この写真は初めて見たので、乱丁ではない、とおもいます。
実家の床が抜けないよう、「断捨離」しないとかなり危ないのはよくわかっています。
ショスタコの5番は、譜面では1 oct.下でもhigh c#は必須でしょうね。
私のいるアマオケでこの曲を演奏する機会はあるかどうかわかりませんが....
ピッコロネタではありませんが、ベートーベンの第九「合唱付き」第1楽章1st Fl.のDは1oct.あげる演奏のほうが
ふつうなのでしょうか。指揮者から指示がなければあげないものでしょうか。
実は年末に予定がありますので。
失礼しました。
tetsuさんでしょうか?(笑)
チャップマンさんのこの画像とプロフィールを印刷して
裏表紙の裏に貼っておきました。
ショスタコではまあ上げなくてもいい・・・ とは思うんですが・・・・
同業者として他の演奏を聴いた時に上げていないと・・・・
チョット~~~とも思ってしまいそうで(苦笑)
指揮者からイチャモン付いたら大人しく譜面通りにするつもりで上げてましたけど
昨日も今日もナンにも言われなかったのでそれで通します(笑)
果たして本番で吉と出ますか?凶と出ますか???
第九の第1楽章の最初の強奏ですか?
あれはそのままでいいんじゃないでしょうか?
以前、譜面にオクターブ上げるところを全て指示してきた指揮者がいましたけど
Dまで上げちゃうとあの時代の音楽としては音色が刺激的すぎるように思いました。
個人的には同じ理由で第4楽章のピッコロ、
マーチの終わりや最後のくだりをオクターブ上げるのも好きではありませんし
我が社では上げろという指揮者はこの数年お目にかかっておりません(ほっ)。
やりすぎるとバカみたい、と思われそうで・・・・
私としては指揮者の指示がないとまず上げることはしません(きっぱり!)。
このチャップマンさんのお陰でマーラーの7番もハンミッヒでなんとかなりそうです(笑)
もうさっさとパウエルくんとおさらばしたくなってきました(爆)
ご訪問&コメントをありがとうございます。
そうでしたか・・・・。
著者のプロフィールと写真は載っている方がいいですよね。
以前好きだったモントリオールのピッコロ奏者さん、変わられました?音が違うような。ふくよかな方でした。
奏者の名前を知らずに憧れておりました。
幻想交響曲やシェラザード、ダフニスとクロエ。
年齢がわかってしまうわ。汗
オケでお勧めのピッコロ奏者さん、教えてください。
古い記事まで読んで下さりありがとうございます。
私、あまりピッコロ奏者の方のお名前は存じ上げておりません。
なので特にお勧めのピッコロ奏者というのはいないのですけど、
今年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートでのピッコロの方には感心いたしました。
日本にも素晴らしい奏者は沢山いらっしゃると思います。
今年はニューイヤーは聴いておりませんが、確か昔、銀管の頭部管でいい音していたわ、と記憶しております。(いつの時代だろ?)
デュフレーヌのピッコロ、ルネ王の暖炉聴きました。そうそう、これこれって感じでした。
やはりオケの方がいいかなと思います。
吹奏楽…少し嫌いになりました。笑