ルイ・ロットの館

ルイ・ロットにハマった笛吹きのブログ。

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Paul Krebsのピッコロ(追記)

2011-02-10 16:07:22 | 日記
掲載を忘れていたピッコロをご紹介します。

旧東ドイツ製のパウル・クレプス Paul Krebs 、グレナディラ製、キイは洋銀に銀メッキの模様。

ドイツ製なので当たり前にEメカニズム付き。



このメーカーは他にたった1本だけ見たことがあります。
私の師匠がスイスのバーゼルへの留学中に楽器屋で見つけた木管フルートがこのクレプスでした。
師匠も色々な方にこのメーカーのことを訊いてみたそうですが、誰も知らなかったとのこと。
私も調べてみましたが、文献を見つけることは敵いませんでしたが、
とある外国人の方が教えてくれたところによれば、
ハンミッヒで修行して独立したのだそうです。
おそらくはフィリップ・ハンミッヒなのだろうと推測しますが、定かではありません。

そのフルートを吹かせていただいたことがありますが、
おそらくA=445Hzくらいのハイピッチの楽器でオーケストラではちょっと使えませんでした。
でもこのピッコロは無理なく442で吹けるもので、音程は楽だし高音もHやCも問題なく楽に出せます。


ドイツの楽器らしく長めのGisレバーですが、私の印象ではドイツ製の割にはゴツさよりも優しい雰囲気を感じます。





音は明るめ。
現在も多数流通しているドイツ製よりは好みの音色です。

刻印です。



八枚花弁の花の刻印が一番上にあり、その下に

   Paul Krebs
   Erlbach/V.
    71094
   GERMANY

とあります。

このErlbach/V.という街(村?)は旧東ドイツ、ザクセン州にあるようで
楽器製作の街として有名なマルクノイキルヒェンMarkneukirchenのすぐそばに位置するようですが、
ネットで検索してみたところ弦楽器メーカーもいるようですので、
あの辺り一帯が楽器メーカーが集中して存在しているのでしょうね。



この製作番号 #71094 からするに大変な数の楽器を作っているように思えてしまいますが、
他にこのメーカーの楽器を目にしないとはどういうことか?

通し番号ではなく 「’71年に製作したうちの94番目」くらいの意味かもしれません。

おそらくその辺りの理解で間違いないでしょう。



果たして今でも現存しているのでしょうか?
なにか情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら
御教示くださいますようお願い申し上げます。



(追記)
tetsuさんから貴重な資料を御教示いただきましたので貼っておきます。

Paul Krebs (1915-1989)

Paul Krebs machte seine Lehre von 1930-33 bei Gustav Reinhold Uebel (sen.) in Erlbach, bei dem er später auch (bis 1939) als Geselle arbeitete. Nach dem Krieg arbeitete er von 1948 an als Holzblasinstrumentenmacher bei der Firma Karl Bauer, 1951 machte er seine Meisterprüfung, 1953 gründete er seine eigene Firma. Diese trat 1961 der "PGH Sinfonia" bei, 1972 wurde daraus der "VEB Sinfonia", ab 1984 "VEB B&S". 1980 erfolgte die Vereinigung der Werkstätten Gust. Reinh. Uebel und Krebs zum "Flötenbau Erlbach". 1986 beendete Paul Krebs seine berufliche Tätigkeit, danach wurden Modell und Name Krebs nicht weiter verwendet; der Flötenbau wurde unter der Marke Gust. Reinh. Uebel weitergeführt.

http://www.floete.net/mitglieder/online-artikel/fa2004-1_1e/



"Paul Krebs learned his trade 1930 - 1933 from Gustav Reinhold Uebel (Senior) in Erlbach and worked for him after finishing his apprenticeship until 1939. After the war (from 1948) he worked as a maker of woodwind instruments for Karl Bauer (company). In 1951 he passed his "Meisterprüfung" (A professional authorization of some sort. I have not been able to find a precise equivalent in English). In 1953 he founded his own company. In 1961 the company joined PGH Sinfonia, which became VEB Sinfonia in 1972, and VEB B&S in 1984. ("VEB" = "Volkseigener Betrieb" = literally: "Company owned by the people." Which means a GDR state-controlled company. I imagine the other organizations mentioned are of the same sort.) In 1980 companies Uebel and Krebs merged under the name "Flötenbau Erlbach" (Flutemakers Erlbach). In 1986 Paul Krebs retired, after which time the Krebs brand name and models were no longer used. The company continued under the name Gustav Reinhold uebel."

http://haydnesque.createforum.net/viewtopic.php?f=7&t=631


ハンミッヒ系ではなくユーベル系だったようですね。
「系」というのもなんだか変ではありますが・・・・。

自身の名を冠したメーカーとしては1953年から1980年頃までの間だったようですね。

tetsuさん、ありがとうございました。
ジャンル:
音楽
キーワード
旧東ドイツ 楽器メーカー フィリップ ザクセン州
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6 コメント

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Unknown (tetsu)
2011-02-11 10:14:26
ご存じとはおもいますが、
http://www.floete.net/mitglieder/online-artikel/fa2004-1_1e/

に少しあります。ドイツ語は今は辞書も手元になくて、よくわかりません。
Unknown (tetsu)
2011-02-11 11:12:37
自分には英訳のほうがわかりやすいです。

http://haydnesque.createforum.net/viewtopic.php?f=7&t=631

This just off the top of my head:

"Paul Krebs learned his trade 1930 - 1933 from Gustav Reinhold Uebel (Senior) in Erlbach and worked for him after finishing his apprenticeship until 1939. After the war (from 1948) he worked as a maker of woodwind instruments for Karl Bauer (company). In 1951 he passed his "Meisterprüfung" (A professional authorization of some sort. I have not been able to find a precise equivalent in English). In 1953 he founded his own company. In 1961 the company joined PGH Sinfonia, which became VEB Sinfonia in 1972, and VEB B&S in 1984. ("VEB" = "Volkseigener Betrieb" = literally: "Company owned by the people." Which means a GDR state-controlled company. I imagine the other organizations mentioned are of the same sort.) In 1980 companies Uebel and Krebs merged under the name "Flötenbau Erlbach" (Flutemakers Erlbach). In 1986 Paul Krebs retired, after which time the Krebs brand name and models were no longer used. The company continued under the name Gustav Reinhold uebel."

This may not be the best translation you can get, but I hope it is sufficient for your purpose.

RE:Unknown (louislot1800)
2011-02-11 12:45:22
tetsuさん

おお! こんなのがあったとは存じませんでした!
ありがとうございます!

KrebsだけじゃなくてHans Reiner やMehnert, Braunも出ていますね!

これによればクレプスがハンミッヒの元で、というのはガセネタだったようですね。
ユーベルとバウアーの元で、と。

クレプスさんも亡くなり、メーカー名も消滅ですか・・・・。

いい資料をお知らせくださり重ねて御礼申し上げます。
Unknown (tetsu)
2011-02-11 13:41:56
どういたしまして。
Googleで検索したら、ドイツフルート協会(?)がすぐに引っかかりました。ドイツのメーカーがベームからラファン、マンケまでドイツ語ですが紹介されています。
同じドイツ語で悩んでいる問い合わせがあって、それに英語で翻訳している人までいて。情報についてはGoogleですごく変わりましたね。
RE:Unknown (louislot1800)
2011-02-11 16:21:06
tetsuさん

翻訳ソフトなどまったく敵わないくらいの翻訳精度ですもんね。
スゴい世の中になりました(笑)
Unknown (su_zan)
2013-02-06 18:01:47
Paul Krebsのフルートさんいますよ。71年のものみたいで、頭部管は銀、胴体はジャーマンシルバーみたいです。ながめてると癒されます。

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