ルイ・ロットの館

ルイ・ロットにハマった笛吹きのブログ。

困ったコマッタ・・・・(追記アリ)

2010-02-22 23:11:58 | 日記
このところピッコロネタばかりですが、またしてもピッコロネタです(苦笑)

以下、長いです(要注意)。




ピッコロと言えば大学の4年間は学校にあった3本のヘルムート・ハンミッヒのうち
いちばん古いと言われていた楽器を借りて吹いていました。

でも自分の楽器も必要になるだろうと大学3年の時にアウグスト・リヒャルト・ハンミッヒを
ある方の紹介で手に入れました。
でも学生時代に吹いていたのは専らヘルムートでした。

そしてドイツ留学時代に運良く、ニコレさんが売りに出していたハンス・ライナーを手に入れました。
ニコレさんは新しいもの好きで当時創業したてのアントン・ブラウンを手に入れたとかで
これを売りに出していたのですね。

後で知ったのですが、ドイツでピッコロの名器といえば
ヘルムートかハンス・ライナーと言われていたそうで
私が手に入れたと知ったドイツ人の教授に
どうして教えてくれなかったのだ~~~!と言われたことを思い出します(笑)


オケに入って10年くらいはこのライナーを吹いていました。
そしてしばらく後にリヒャルトは知り合いに譲ってしまいました。
フィリップ・ハンミッヒもオケに入ってから一時持っていました。

ゲブリューダー・メーニッヒとヘインズの銀の円筒管ピッコロも手に入れました。
メーニッヒは良かったのですがそのころはヘインズの使い勝手の良さが勝って
手放してしまいました。
ヘインズも後に手放すことになったのですけど。

ハンミッヒから独立したらしい東独のパウル・クレプスもやってきました。
私の感覚ではフィリップ・ハンミッヒよりは上質の楽器でしたが
このメーカー、他にはただ一度だけ木管フルートを見たことがあるだけです。
謎のメーカーではあります。

パウエルの銀のピッコロ2本もやってきました。
でもやはりその時あった他の楽器と天秤にかけて手放す羽目に・・・・。

ロットにハマってからはボンヌヴィルとロットのピッコロを手に入れました。
でも高音域のHが一発芸的な扱いでしか使えないのがオケで使うには辛く
しぶしぶパウエルのシグネイチャーを買ってしまいました。
でもなんだか1ヶ月で飽きてしまいました(苦笑)

そのうちキーフを楽器屋さんで試奏して気に入ったので
C#トリル・キイ付きで注文してみました。
いい楽器でした。

そこにパウエルの銀の円筒管が現れます。
これも面白い楽器です。
パウエルの25~6本しか製産しなかった銀のピッコロのうち3本がやってきました。
これってけっこうスゴイかも(笑)

昨年暮れにはパウエルの2002年の楽器がやって来て
これがいままで 『 困 っ て い た コ ト 』 を解決してくれた楽器となりました。

キーフを手放す決心が着きました。

そして今年になりアウグスト・リヒャルト・ハンミッヒの初代のピッコロさんが
やって来てくれました。
これは学生時代のアウグスト・リヒャルト・ハンミッヒとは比べ物にならない
素晴らしい楽器です。
いったいアレはなんだったのだ??? と思えるほどです。





まだ他にも通り過ぎて行った楽器はあると思うのですが、記憶にあるのはこのくらいです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


この中で私が 『 困 っ て い た コ ト 』 とは・・・・・

なんでしょう???






それは高音域のトリルなんです。

G-A、A-Hのトリル。


G-Aはチャイコフスキーの「白鳥の湖」「胡桃割り人形」「交響曲第1番 冬の日の幻想」などに出てきます。
マーラーの交響曲にも出てきたような記憶が・・・・。

A-Hはマーラーの「交響曲第1番 タイタン」に出てきます。


これがオケに入って最初のうちは困ったもんです。
上に挙げた楽器の中でG-Aトリルができたのはロット2本のうちの1本とキーフ、パウエル2002年のものだけです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まずはG-Aトリル・・・・。


「冬の日の幻想」をやったときにはヘインズの円筒管にCが出るアダプター、
いま一部で流行りのコトバで言えば「ハーデル(H出る)」ならぬ「ツェーデル(C出る)」(爆!)を
自分で削り出して装着し、左小指以外の全てのキイを押さえて左薬指をトリルするという
まったく一般的ではない方法で乗り切りました。

自分でも実に物好きだと思いますが、あれが半音のトリルになると悲しい音楽になってしまう上、
周りから白い目で見られること必至なのでこちらも必死でした(涙)


    しかしそんな涙ぐましい(?)いちピッコロ吹きの努力を理解するヒトなどほとんどいないのです・・・・。
    哀しいですね・・・・・。



もっとも私の行なっているG-Aの指使いではEメカニズムが付いていると出せないのですね。
そういうワケで私が見てきたEメカ付きの楽器ではG-Aトリル不可能でした。




                故 に 私 は こ こ に 


          『 ピ ッ コ ロ E メ カ 不 要 論 』 を 


              声 高 に 提 唱 し た い !!!




               ・・・・っていう話ではないのでした(笑) 

                 ま、要らないと思ってますケド・・・・・。


         (一度だけEメカ付きの某国産で出てしまった!ことがあるのですが、
           単に調整が不十分でEメカが機能していなかったので出たのだ、という笑い話もありますがナニカ?)



そんな感じでトリルには苦労していたのでキーフにC#トリル付きの楽器があると知り、
それならG-Aができちゃうではないの! と注文したわけですね。
これは見事に出ました!

ロットの古い方でもG-Aができましたが、これは高音域Hがなかなか出ないので
このトリルのためだけに持ち替えて使ったこともあります。




ああ・・・・ しんど・・・・・。








さて問題のA-Hトリル・・・・。



マーラーの「タイタン」ではまだピッコロを吹いてはいませんが、2本でA-Hのトリルをしなくてはいけないのです。
パウエル2002年くんがやって来るまではいつその日がやって来るのか?恐怖におののいておりました。

一体どうやったら出るのでしょう?????????

トリル・キイを両方ともバタバタしたところでどう聴いてもHには上がりきりません。
残念ながら我が社でも過去何度も「タイタン」はやってますが、きれいなHが出るトリルは聴いたことがありませんでした。

でもCDや放送などで聴こえてくるその箇所では見事にHが出ている演奏もあるのですね・・・・。



ちっくしょう・・・・・。
どうやったら出るのか?
そういう楽器があるのか?
そんな指があるのか?



疑問は一向に解決されませんでした。



ところが・・・・・



パウエル2002年くんはなんとフルートのフィンガリングで出せちゃうのですね。
これは私にとっては初めての体験でした。
驚きましたよ!

パウエルはみんなこの指でできちゃうんでしょうかね?
私のパウエル2002年くんの頭部管はちょっと特殊なのでそのお陰なんでしょうか?

             (どなたかノーマル・パウエルのユーザーの方がいらっしゃいましたら、教えてください。)

しかもEメカが付いていないのでG-Aも出来ちゃう!
これを初めて発見した時には小躍りして喜んでしまいました。

(やっぱりEメカいらね~ですね。)





また今年になり2本のロイ・シーマンを吹かせていただきましたが、
これがまた驚き!
A-HもG-Aもできちゃうじゃああ~りませんか?!


ロイ・シーマンなんて昔見た頃はそんなことも考えずにいたので
ちょっと吹いてみては「う~~~ん 音色がなぁ・・・・」なんて言ってノーマークだったんですケド。



アメリカの楽器もなかなかやるもんです。
全部じゃないでしょうけど・・・・。





でも楽器によってこういう「ムラ」があるというのも実に困った楽器ですね・・・・。

「帯に短したすきに長し」・・・・

こんな楽器がほとんどです。

メーカーも無責任の様な気がします。
この楽器ではこの指でこのトリルが可能です、くらいのことを示して欲しいものだと思いましたね。
通産省もノーマークでは困ります。






で・・・・ Eメカ付きの楽器でいい音程でG-Aのトリルをなさっている方って居られるのしょうか???

皆さん、A-Hが出てきたらどうなさっているのでしょうね???

???????????




        ど な た か 教 え て く だ さ い 。


           お 願 い い た し ま す 。









実はA-Hに関しては一度大先輩の方から教えていただいたことがあるのですが、失念してしまいました(反省)。
でも後にその大先輩にお聞きしたら「あれはオレの楽器用の指だからねぇ・・・・、忘れちゃったし・・・」とのことでした(爆)






実は最近、とあるピッコロを試しています。

これにはG-Aが出せるカラクリがあるので昨日やった「胡桃割り人形」のトリルもばっちり出すことが出来ました。
吹きながらなんとなく「ザマーミロ!」って気分になったものです。
別に誰に対してというものではないのですケド・・・・・。

あとはこの楽器でA-Hさえ出せるようになれば手に入れたいものだと思っています。
いままで吹いた楽器の中ではかなり音程がいいのですね。
パウエル2002年くんよりもいいのです。

いつか紹介出来る日が来ればいいのですけど、いまはまだ内密にしておきます。






現在は取りあえずパウエル2002年くんがあるのでいままでの問題は解決されたのですが
もしマーラーの「タイタン」を吹くことなった場合、
パウエル2002年くんでは出せるのでまあいいのですが、
もう1本のピッコロの音程次第ではユニゾンが大変な音響になる悪寒もするのです・・・・。


恐ろしいですね・・・・。




ピッコロ吹きの悩みはまだまだ尽きそうにありません・・・・・・。







(追記)

読み返してみて気が付いたのですが・・・・

新品のピッコロってパウエルのシグネイチャーとキーフしか買ったことがないことに気が付きました(笑)


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
トリルの鬼門 (ブルックニスト)
2010-02-24 21:31:07
お久しぶりです。
こうやって振り返ると、実に様々な楽器を吹いてらっしゃいますね。

g-a、a-hのトリルはまだピッコロでは遭遇してませんね。
フルートではg-aをやりましたが、やはりよく言われるようにこれといった変え指がなく中音の倍音で無理やったのを覚えています。まぁ、だからトリルキーがオプションとして存在するのでしょうが・・・。

ピッコロでのトリルは正直「音を出すので精一杯でピッチまで気を使う余裕がない」が本音です。もちろんロングトーン等になれば確実にバレるので気を使いますが。

僕の楽器にはEメカは付いてますが、トリルという問題だけではなく確かにピッコロでは不要だと思います。
一応フィンガリングの本を使って「それらしい音」にはなりますが、チューナーを使ってみると、なるほど、ぐちゃぐちゃでした。笑

ちなみにEメカなしでのG-Aトリルはどのような運指をお使いですか??
RE:トリルの鬼門 (louislot1800)
2010-02-24 22:05:38
ブルックニストさん

お久しぶりです。

実は今日ちょっとした大発見があり(笑)
A-HもG-Aも問題が解決されそうです。
これについてはいつか別に書きますけど。


ピッコロではEメカが付いていない楽器でも
表のGisのトーンホールを小さく作っているメーカーは多く、
実際のところそれだけでEメカの役割を果たしているようなものだと思います。

日本でもフルートでそこを小さく作ったり、
そのトーンホールを埋めたりして「新Eメカ」とか言っていたメーカーがありましたが
あれと同じことです。

それにEメカ付けるなんてあんまり意味も芸もないと思うのはワタシだけでしょうか?

メーカー側は『Eメカ付き』と謳うことで売れると思うのでしょうか?
それで高いオプション価格を最初から負わせてしまえ!と考えるのでしょうか?


最近私は「なんだ、Eメカ付きかよ・・・・、ケッ!」と思ってしまうのです。
私に言わせればEメカなんて子供だましもいいとこです。

                       (口が悪いでしょうか?)




おっと、EメカなしでのG-Aトリルでしたね。

第3オクターブのDの指に右手中指と薬指を押さえて左薬指をトリル、です。
Gの最初の導入には普通のGの指から入ります。

でもEメカなしでもこれで出せない楽器があることもあります。

手元のボンヌヴィル、ロット2本、パウエル2002年、パウエル円筒管、キーフ、A.R.ハンミッヒは
Eメカなしですが、この中でこのフィンガリングでG-Aが出せるのは
ロット1本とパウエル2002年とA.R.ハンミッヒだけです。

キーフにはCisトリルが付いているのでG-Aは簡単に出来てしまう訳ですけれども、
パウエル2002年とA.R.ハンミッヒに関してはEメカなしだったので
G-Aが出来るかもと思い購入したのでした。


他にはトリルキイを使う方法を見つけましたが、楽器によると思いますので
いろいろ試してみてくださいね。



フルートの場合だと中音域のオーバーブロウのハーモニクスで出す方法と
左小指以外の全ての指を押さえ、右小指はEsもCisもCもみんな全部押さえまして
左薬指をトリルというのでも出ます。
これはEメカなしでのみ可能です。


『冬の日の幻想』をやったときにはヘインズの円筒管ピッコロに「ツェーデル」を装着し
このフィンガリングで演奏しましたが、前後に影響のない場合しか出来ない方法ですね(汗)





!! (rw711f)
2010-02-27 07:39:08
こんにちは、お久しぶりです。
Nutcracker(くるみ割り)の時には自分も同じ体験しまして。。もしも違うピッコロを持っていた時にはどうなる事かとすごく心配していました。今でも冷や汗ものです。。

ちなみに!!自分の同輩が持っているピッコロではGの指に左の人差し指と中指トリルでG-Aができてしまいます。メーカーはjeff weissman でした。

先日カレリア吹いたんですが、リハーサル中にピッコロわざとパウエルから某日本Y社の友達のピッコロに変えて吹いてみたところ、指揮者が血相変えてこっちを見てきました笑 やっぱり良く聞こえるんですね、ピッコロって笑

RE:!! (louislot1800)
2010-02-27 23:47:18
rw711fさん

こんばんは! お久しぶりですね。

>ちなみに!!自分の同輩が持っているピッコロではGの指に左の人差し指と中指トリルでG-Aができてしまいます。メーカーはjeff weissman でした。

その指でできるんだとEメカの有る無しは関係なくていいですね!

でも現在手元に有るパウエル2002年とボンヌヴィル、ロット2本では
音程が狭く、G-Asになってしまいダメでした・・・・orz

いつかWeissmanを手にすることがあったら試してみます。



>パウエルから某日本Y社の友達のピッコロに変えて吹いてみたところ、指揮者が血相変えてこっちを見てきました笑 やっぱり良く聞こえるんですね、ピッコロって笑


隠れたくても聴こえちゃいますよね。
特にカレリアじゃ(笑)

指揮者さんが血相変えたのはなんのせいだったんでしょうか?(笑)


某国産Y社の楽器、決して悪くはないとは思うのですが・・・・
あのヘッドコルクの位置はどうしても正しいとは思えないんですがねぇ・・・・(苦笑)
はじめまして (ラブリー♪)
2010-02-28 08:27:38
はじめまして。アマチュア笛吹きのラブリーと言います。
いつも楽しんでブログを拝見しております。

さて、今回のG-Aトリルは大変参考になりました。「第3オクターブのDの指に右手中指と薬指を押さえて左薬指をトリル」は、フルート(Eメカなし)で使ったことがあります。ピッコロでも試してみたいと思います。って、パウエルのシグネチャーでは出ないのでしょうか?

私が持っているタンツァーさんの「A Basic Guide to Fingerings for the piccolo」でも、マーラー1番のトリルは「problematic place」と表現されてます。やっぱり、悩ましいのでしょうね。

G-Aが出せるカラクリ、楽しみにしています♪
RE:はじめまして (louislot1800)
2010-02-28 15:28:40
ラブリー♪さん

ご訪問ありがとうございます。
「ピッコロの館」へようこそ!(笑)

少しでもご参考になれば幸いです。
この世からピッコロのこうした悩みが無くなればいいですね(笑)

G-Aのトリル、パウエルのシグネチャーでは出せたように記憶しております。


マーラーのシンフォニーですが、何番だったか覚えていませんが
ヤバいトリルが連続して出てくる箇所があり、
バーンスタインの演奏のビデオを観ていたらそこがピッコロがアップになり
C足部管付きの円筒管の金属管のようでした。

まだC足部管付きの円筒管は試したことがありませんが、
なんかいろいろと出来てしまいそうな気がしてなりません。

ちょっと羨ましい気もしますが
円錐管でできればそれに越したことはないのかも知れませんね。


それにしても楽器による差の大きいこの小さな楽器・・・・。
やっかいですね(苦笑)。


これからもよろしくお願いいたします。


コメントを投稿