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「冒険王」香港版上映

2011年05月24日 | Movie T.K.

シネマート六本木で開催中の「香港電影天堂SPECIAL」では、最終日に向け、さらにトークショーが追加されています。
22日には、"『冒険王』のバージョン違いの謎に迫る"水田菜穂さんのお話が聞けると情報をいただき、急遽、予定を変更して行ってきました(お知らせ、お誘いに感謝)。
今回の上映は、先日DVDが発売された"香港バージョン(広東語版)"です。"国際バージョン(北京語版)"をスクリーンで見たのも、ここだったので、私にとって『冒険王』といえば、シネマート六本木。
次の上映が始まるまでの短い時間でしたが、水田さんの解説はよどみなく、中身がいっぱい詰まったトークショーでした。
金城さんの出演作だからという理由で見た『冒険王』。それ以外の視点から見たことがなかったので、いろいろ疑問に思いつつ通り過ぎていたことについて、今回、謎解きをしてもらった気分です。
覚えている範囲で・・・

『冒険王』の公開は、1996年。その年から、作品を紐解いていくという視点は、とても面白かったです。
1997年の返還を翌年に控えた香港。歴史的な大転換を前に、映画界にもさまざまな変化が起こったことは、想像に難くありません。

時代に先んじた点
エンディングクレジットを見ると、北京、天津といった大陸の地名が出てきますが、大陸で現地のスタッフも参加してロケを行った「合作映画」のはしりともいえる作品なんだそうです。
製作は香港ですが、エンディングクレジットの謝辞のトップに、中国電影合作製片公司の名前が出ているのをみると、" 香港バージョン"とは別に北京語版の"国際バージョン"がつくられた事情が、なんとなくわかるような
実際、今まで日本で上映され、DVDが発売されてきた"国際バージョン"は、日本=敵というイメージが色濃く出ていて戸惑う場面も多いです。"香港バージョン"では、それが、かなり抑えられていますから。

時代遅れの一面も。
それは、いくつものバラバラなピースを寄せ集めて完成させるような編集方法(だからこそ、これほど違うバージョンができるわけですが)。
ちょうど、このころから、香港映画界は脚本を重視するようになってきたのだそうです。スターが出演しなくても、脚本がオリジナリティーのあるしっかりしたものであれば、ヒットすることが実証されたから。
そんな流れの中、場面をつなぎ合わせただけのやり方は、時代遅れになりつつあったわけです。

香港映画ファン向けの内輪ネタがいくつも隠されている
まず、出演者を見ると、ジェット・リーさんとロザムンド・クワンさんは1991~1993年の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』三部作のゴールデンコンビ。その復活という点で注目を集める配役。


さらに、金城さんとチャーリー・ヤンさんの、"香港バージョン"にしか登場しないメガネ姿は、1995年公開の『天使の涙』で演じたぶっ飛んだカップルそのままのイメージ。


また、博士と助手くんが協力を求めて乗り込む上海の酒場は『上海グランド』のイメージだそうです。

つっこみどころ満載
なにせ、しっちゃかめっちゃかな編集ですから、場面によって髪の色は変わる、衣装が違うと、間違い探しをすれば、山のように出てきそうです。
水田さんも鑑賞中にメモをとっていたのが、途中で、あきらめたとおっしゃるほど。
たとえば、廊下では両手包帯ぐるぐる巻き状態だったのが、病室に入った途端、すっかり治ってます。
 

私が、???となったのは、名前の間違い。
"香港バージョン"では、現実の世界と、小説「冒険王」の世界が二重構造になって描かれていますから、みんな二つずつの名前を持っています。たとえば、現実の世界では小説家のシンが、空想の世界では冒険王ワイ博士に。
左が現実の世界。金城さんは小説家の助手。右が小説の中の世界。金城さんは、冒険王の助手。
 
ややこしいといえばややこしいのですが、空想の世界では日本人女性「加美子」のはずなのに、冒険王ワイ博士、はじめみんなが「モニカ」と何度も呼んじゃうのです。
ロザムンド・クワンさんがドレス姿だから、間違えたのかな。ただでさえ、ややこしい設定なんだから、こんなところで間違えられたら、見ている方は大混乱です

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2 コメント

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Unknown (titichan)
2011-05-28 17:18:36
「モニカ」の呼び間違いには、全然気づきませんでした!
ゆきんこさん鋭いですね。
明日も「冒険王」の上映がシネマートでありますが、私はドニーさんの「処刑剣」の方をシネマートに観に行こうかな?と考え中です。
間違いじゃないのかも (ゆきんこ)
2011-06-01 00:14:53
titichanさん

スクリーンで見たときは、「モニカ」と呼ぶ冒険王が気になって、単純な間違いだと思ったんですが、あれから、国際バージョンのこのシーンを見直してみたら、全く違うセリフになっていました
同じシーンなのに、わざわざ違うセリフを当てているということは、ちゃんと意図して「モニカ」という名前を出したのかなと。
別々だった現実の世界と空想の世界が、物語が進むうちに、次第に一体化していくことが、香港版での監督の狙いだったのかもしれませんね
だとしたら、変な所に引っかかって、ちゃんと理解できていなかった私の方が、間違いだらけということに