「らも～中島らもとの三十五年」中島美代子

「あるとき私は、JRの線路脇の土手に朝鮮朝顔が生えているのを見つけた。朝鮮朝顔は華岡青洲が乳癌の手術に用いた麻酔薬のもととなったものだが、らもにあげたところ、彼は喜び、その実を乾燥させてハイライトと一緒に吸い、翌朝、目ヤニで眼が開かなくなる騒ぎを起こした。」

って、59頁に書かれている、若い頃のエピソードなんですけどね。

「只者ではない」と、以前から気になる存在だった「ミー」こと中島美代子さんですが、読了後、「予想をはるかに超えた只者でなさ」に、絶句しました。

だって、あの、中島らもの奥さんですもんねえ。

いろんなカタチの愛があるんだなあ。