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ケーキ屋さんのハロウィン編 12

2016-10-29 | ケーキ屋さんのハロウィン編




「ユノ様!おかわりですっ!!」
「ああ、次はこれを…」


愚図る双子はお腹が空いたらしい。おやつにと用意しておいたサツマイモと林檎のペーストをあっと言う間に食べきってしまった。

それでもまだ足りないと訴えるからか。
次をと催促しに来たオレのチャンミンに今度は蒸した南瓜を渡し、対応する。




「ねえ、ケーキ屋さん!これにもお絵かきして良い?」
「ああ、ちょっと待ってろ」


今、作業場内にいるのは、赤頭巾を被り直したユノとオオカミチャンミン。

冷めたクッキーにアイシングでデコレーションをしたいと言い出し、その用意もしてやる。

店を開いている時より、本当に忙しい。


俺のチャンミンのおやつも早く用意してやらないと。それから…他のチャンミン達にも。

様々な事を考えながら、コルネにカラフルな色を付けたアイシングを流し入れ、期待に満ち溢れる笑顔の二人に渡した。



「何を描く気だ?」

「ボクはチャンミンを描く!」
「え?そうなの?なら、僕はユノを描く!」


仲の良い二人は、悪戦苦闘しながら、それぞれの想いを込めながら作業をしていく。



「ねえ!ケーキ屋さん!」
「何だ?」
「クッキー以外にも、お菓子ってある?」
「ああ。今、用意しているのはカップケーキだ」
「えっ!カップケーキ!?」
「それって、クリームがのる!?」

「分かっている。オオカミチャンミンはクリームが多い方が良いんだろ?」


「うん!チャンミンだけじゃなくて、ボクのもクリームたっぷりにして!」

「赤頭巾もクリームが好きだったか?」

「チャンミンと一緒に楽しむから、ボクも一杯が良い!」


赤頭巾がそう叫ぶと、オオカミチャンミンはハッとして、耳を垂らし顔を赤らめる。



「…ユノ」
「チャンミン。一緒にクリームで楽しもうね」


何故か照れているオオカミチャンミンはフサフサの尻尾を揺らせて、赤頭巾に同意を示していた。













「ユノ様!この、カップケーキ美味しいですっ!!」
「そうか、良かった」



双子は昼寝を始めている。騒ぎ疲れた鳥も一緒に寝ているらしい。

その間に休憩だと、それぞれに南瓜を使ったデザートプレートを用意した。


それぞれのユノの隣にぴったりと寄り添うチャンミン達は、皆、幸せだと満面に笑みを浮かべている。




「ユノ様!」
「ほら、口を開けろ」
「はい!」




チャンミンの催促に応えながら辺りを見回して、気付いた。

どの二人もユノがチャンミンの口にケーキを運んでいる。

それぞれのチャンミンの笑顔を見れば、喜びは倍増する気がする。

それとは別に、俺のチャンミンを一番に喜ばせたい。そんな対抗意識も湧き上がるような…。





「あっ、ユノ様…」

気を逸らしていたせいか、チャンミンの胸元へ垂らしてしまったクリームを…何故か舌先で舐め取ってしまった。










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ジャンル:
小説
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