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一応、秘密の…ホミンのお話置き場です。

ホミンだけ。ホミンの幸せが最上の幸せです。

七夕 12

2017-07-12 | 七夕





これ程に泣いたのは、初めてかも知れない。

ユノに出会ってから、この身に起こる事、全てが…大きな変化を遂げた気がする。



泣きじゃくる僕を慰めようと、ユノは必死になっている。与えられる温もりが有難い。ユノに包み込まれていると、涙は止まると思った。

けれど…この温もりを失ってしまうと思うと哀しみが押し寄せ、苦しくて。簡単には泣き止めないでいた。



ユノに抱き締められていたのは…どの位の時間だったのだろう。


ふと、腫れぼったい目蓋を開け…辺りを見渡してみると…そこは見知らぬ空間だった。





「ユノっ!」

「…チャンミン…ここは?」



ユノと離れてしまった?不安に襲われ、慌てて叫ぶとユノの声も温もりも直ぐ近くにあった。ホッと一安心して、ユノに埋まり直していると、聞き覚えのある声が響く。





『丁度、良かった!夫婦が揃っているなら、昨夜言えなかった方法を教えてあげるよ』


「方法?」



いつの間にか現れたカササギ。
人の言葉を話す様子に、ユノは驚いていた。でも、きちんと話が通じる事に、忠告を無視出来ないと思ったのか。僕の肩を引き受けながら、真剣に耳を傾ける。





『手っ取り早く言えばね。我慢するしかないね!』


「我慢?何を我慢する?」


『睦み合いはナシ!あっ、キスはもうしちゃったから、仕方ないし、許してあげる。でも、それ以上は我慢だね!取り敢えず、一年間、我慢して!』


「……」



発言の内容とはかけ離れる陽気な口調に、僕だけでなく…ユノも驚いて、呆けていた。









ジャンル:
小説
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