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一応、秘密の…ホミンのお話置き場です。

ホミンだけ。ホミンの幸せが最上の幸せです。

七夕 16

2017-07-13 | 七夕





『ちょっと!ちょっとっっ!!止まれ!』




「ああ、ごめんなさい…」

「…つい…」



一段と激しさを増した鳥の叫び声に、ハッとしてチャンミンから僅かに離れた。


それでも桜色に上気したチャンミンの頬を見ていると、また…吸い寄せられてしまいそうだ。わざと視線を外し、動悸を抑えようとする。



「……」

「……」


けれど、どうしても引き寄せられる。濡れた唇を突き出され…塞いで欲しいと願っている。チャンミンの揺れる瞳を見てしまうと、思考が暴走する。細やかな仕草に、呼吸や瞬きまで全てを…自身に都合良く解釈して…勝手な動きをしてしまう。

触れた途端、沁みていく心地良さに抗えない。





『あっ!だから!止まれって!!さもなくば、見放すぞっ!』



「ああ、ごめんなさい」

「…すまない」



鳥の口調が変化したと感じ、急いで拳を握り締める。

唇の代わりに身体を密着させる事で、無理矢理にでむも納得させた。



『っとに!君達は想像以上だね!』


「……」

「……」



怒りをぶつけ、責める言い方に、返す言葉は見つからない。項垂れるチャンミンを慰めたくて、手を延ばそうとしただけで鋭い指摘を受ける。


己を戒めるのは、かなりの労力が必要だ。鳥の発言は戯言でないと実感し始めていた。








『この調子だと、一ヶ月我慢なんて、無理だね!』



「はい!」
「ああ」


そこだけは声を揃え、返事をした。途端に、鳥が羽をばたつかせる。



『良い!?君達の事を考えているんだから、もっと真剣に考えて!』


「…はい…」

「…ああ、すまない」



沈む声を漏らした俺を放ってはおけないと思うのか。今度はチャンミンが手を延ばそうとして、鳥に怒られる。

至って真面目なつもりでも…俺達は怒られてばかりいた。











ジャンル:
小説
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