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一応、秘密の…ホミンのお話置き場です。

ホミンだけ。ホミンの幸せが最上の幸せです。

七夕 17

2017-07-13 | 七夕




カササギの怒りは相当なもの。直ぐには治まらない。申し訳ないと頭を下げ、謝っていた時。ふと、疑問が脳裏をよぎる。



「あの、カササギさん。未来の僕達は…離れ離れになってしまい、その結果…仕事を頑張っているのでしょうか」


『え?』


「年に一度の逢瀬の日が終わる時。どうやって、別れるのですか?」


『そ…それは…』



僕の問い掛けに、カササギの様子が変わる。



「まだ交じっていない今でも、離れるのは辛いです…。それよりも、咎められる程に四六時中交じっていた未来の僕達が…離れ離れになって、納得して仕事に励む事が出来ているのですか?」


『……』



僕は思った。もし、ユノと離れ離れになったなら…泣いてばかりいて、仕事どころじゃない気がする。年に一度だけの逢瀬を待ち望み、毎日を謙虚に懸命に生きていく…なんて、出来る気がしない。


ユノは大丈夫かも知れないけど…僕は…絶対に…無理だ。



『…はあ。やっぱり、そこに気付いちゃうよね~』


「え?」


『君達、二人とも納得してるとは思わないよ。だって、惹かれ合うのは仕方ない事だしね。まあ、旦那の方は涙を飲んで仕事を頑張ってたけど…チャンミンは泣いてばかりでさ。…それを見ていると…ボクも辛くてさ…』


「……」


『だから、無理して未来からやって来て、改善策を取ろうとしてるんだよ…』



急にカササギが鼻を啜る。ここへ来るまでの苦労話も聞いたから…僕も同調してしまって、涙ぐむ。



『ちょっと!何でなくの!』

「泣くなと言われても…涙は勝手に流れるから止められないです」


『未来のチャンミンと同じ事を言わないでよ~』


「…ご、ごめんなさい…」


堪えきれず、泣き出した僕を…ユノは慌てて引き寄せる。




『チャンミンが泣くと、世界が泣くから大変なんだよ!泣かないで~!もう、旦那!早く慰めて!!』


「あ、ああ…」



カササギに急かされたユノが唇を目蓋へ押し当ててくれる。額や鼻先に唇も。柔らかな温もりをあちこちに感じてやっと。僕は涙を少しだけ…弱める事が出来た。











ジャンル:
小説
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