森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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「危機的」なのは安倍政権か自民党か
退陣論の打ち消し相次ぐ 「職を賭す」発言で各閣僚(共同通信)
安倍首相の「職を賭す」発言が政府与党、自民党内を揺るがしているようです。
この短い記事だけでも、発言の受け止め方が様々で、真意をつかみかねている状況もうかがえます。
一方で、首相に近いグループが会合をもち、この事態を危機と認識した上で、結束し、首相を支えようと一致したそうです。
安倍政権「危機的状況」=高市、下村氏らが会合
いまの政権が危機的なのは、あえてこのグループからいわれなくても、誰でもそう思っているはずです。なぜなら、今回の内閣改造は、人心一新することで改造前と連続していないことを国民に示すはずだったからです。けれど、あにはからんや、参院選敗北後も、どこまでもつづく「政治とカネ」にまつわる閣僚の疑惑に、国民は愛想をつかしているのです。
しかし、事態は単に政権の危機にとどまらないでしょう。
安倍政権であろうとなかろうと、参院戦での自民党を取りまく情勢が厳しいのは予測されていたことでした。そうであれば、なおさら自民党は結束を固めて選挙に臨まなければならないはずでした。一方で、ふりかえってみれば、安倍政権が誕生してのち、閣僚の事務所費問題、問題発言等で辞任があいつぎ、大げさにいえば政権の体をなさないとすら思えたのです。なにしろ改造前までの短期間に4人も辞めたのですから。
時が経てば経つほど、自民党にとって選挙戦敗色濃厚というだけでなく、大敗の予測こそが大方の見方ではなかったでしょうか。
こうしてふりかえると、安倍首相だけでなく、自民党の危機意識の欠如が指摘されなければならないのではないでしょうか。自民党の「復元力」を私は実感してきました。国民から厳しい審判を受けたことは一度や二度ではないはずですが、首相退陣を断行したり、限度はあるにしても路線変更などを巧みにおこない乗り切ってきたのではないでしょうか。
今回はそれが感じられない。厳しい審判を受けても、安倍首相の所信表明演説は従前の主張を繰り返すばかりでした。
遠藤前農水相の事件をめぐって事務次官が辞任したとき、これに言及し、政府与党は無政府状態と皮肉りました(ここ)。
政府が無政府状態なら、自民党は今、末期的といわれても仕方ない状態にある。
この国会で、文字どおり自民党に末期をむかえてもらうには、たとえば「政治とカネ」問題で、疑惑をうむ根源となっている企業・団体献金に迫れるかどうかにかかっている、と私は思います。
こんな対応を結束して野党がとる、ここに以上の新たな政治的局面をつくる必要条件があるのではないでしょうか。幸い、民主党は自民党への対決姿勢を示しています。率直にいえば、この民主党の対決姿勢が強まれば強まるほど、従来の民主党の路線・政策との矛盾をうむというジレンマに民主党は立たされるでしょう。
そのとき、国民の期待する方向で民主党が踏ん張れるかどうか、これもまた問われています。
要は、自民党はもちろん、民主党にも国民の眼はしっかり向けられているということです。
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安倍首相の「職を賭す」発言が政府与党、自民党内を揺るがしているようです。
この短い記事だけでも、発言の受け止め方が様々で、真意をつかみかねている状況もうかがえます。
一方で、首相に近いグループが会合をもち、この事態を危機と認識した上で、結束し、首相を支えようと一致したそうです。
安倍政権「危機的状況」=高市、下村氏らが会合
いまの政権が危機的なのは、あえてこのグループからいわれなくても、誰でもそう思っているはずです。なぜなら、今回の内閣改造は、人心一新することで改造前と連続していないことを国民に示すはずだったからです。けれど、あにはからんや、参院選敗北後も、どこまでもつづく「政治とカネ」にまつわる閣僚の疑惑に、国民は愛想をつかしているのです。
しかし、事態は単に政権の危機にとどまらないでしょう。
安倍政権であろうとなかろうと、参院戦での自民党を取りまく情勢が厳しいのは予測されていたことでした。そうであれば、なおさら自民党は結束を固めて選挙に臨まなければならないはずでした。一方で、ふりかえってみれば、安倍政権が誕生してのち、閣僚の事務所費問題、問題発言等で辞任があいつぎ、大げさにいえば政権の体をなさないとすら思えたのです。なにしろ改造前までの短期間に4人も辞めたのですから。
時が経てば経つほど、自民党にとって選挙戦敗色濃厚というだけでなく、大敗の予測こそが大方の見方ではなかったでしょうか。
こうしてふりかえると、安倍首相だけでなく、自民党の危機意識の欠如が指摘されなければならないのではないでしょうか。自民党の「復元力」を私は実感してきました。国民から厳しい審判を受けたことは一度や二度ではないはずですが、首相退陣を断行したり、限度はあるにしても路線変更などを巧みにおこない乗り切ってきたのではないでしょうか。
今回はそれが感じられない。厳しい審判を受けても、安倍首相の所信表明演説は従前の主張を繰り返すばかりでした。
遠藤前農水相の事件をめぐって事務次官が辞任したとき、これに言及し、政府与党は無政府状態と皮肉りました(ここ)。
政府が無政府状態なら、自民党は今、末期的といわれても仕方ない状態にある。
この国会で、文字どおり自民党に末期をむかえてもらうには、たとえば「政治とカネ」問題で、疑惑をうむ根源となっている企業・団体献金に迫れるかどうかにかかっている、と私は思います。
こんな対応を結束して野党がとる、ここに以上の新たな政治的局面をつくる必要条件があるのではないでしょうか。幸い、民主党は自民党への対決姿勢を示しています。率直にいえば、この民主党の対決姿勢が強まれば強まるほど、従来の民主党の路線・政策との矛盾をうむというジレンマに民主党は立たされるでしょう。
そのとき、国民の期待する方向で民主党が踏ん張れるかどうか、これもまた問われています。
要は、自民党はもちろん、民主党にも国民の眼はしっかり向けられているということです。
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安倍首相辞意:「週刊現代」が「脱税疑惑」追及で取材【毎日新聞】
毎日新聞 2007年9月12日 15時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070912k0000e040078000c.html
突然辞意を表明した安倍首相については、「週刊現代」が首相自身の政治団体を利用した「脱税疑惑」を追及する取材を進めていた。
同編集部によると、安倍首相は父晋太郎氏の死亡に伴い、相続した財産を政治団体に寄付。相続税を免れた疑いがあるという。晋太郎氏は91年5月に死亡し、遺産総額は25億円に上るとされていた。編集部は安倍首相サイドに質問状を送付し、12日午後2時が回答期限としており、15日発売号で掲載する予定だったという。
★MSN毎日インタラクティブが掲載した上記記事とポータルサイトに転載されたすべての記事があっという間に削除されています。安倍晋三の統一教会祝電事件以上にドンドコとコピペして、水に落ちた犬は徹底的に叩くアべし!(笑)
So-net blog:ペガサス・ブログ版:
忌避すべきは「空気が読めない」よりも「空気支配」
http://blog.so-net.ne.jp/pegasus/2007-09-12