新・からっぽ禅蔵

信仰の枠組みに捕らわれず広く自由な視野で禅思想と向き合うブログ

あの虹が見えるか?

2016-10-12 10:39:47 | 日記
禅に親しむならば、何よりも先ず、禅寺での坐禅の実践が第一である、と何度もブログに書いている。

何事も、ネットの画面上だけから知り得る情報には限界があり、実際の体験のほうが勝るのは言うまでもない事だ。

但し、机上の学びも軽視してはならない、とも述べてきた。

それでも、やはり坐禅の実践抜きに禅を語る事は出来ない。

昔から、何事も「百聞は一見にしかず」と言われている通りである。

僕が昔、長年やっていたサーフィンでも、サーフィンをしなければ見えない “虹” があった。

ビーチ(陸)から、サーフィン中のサーファーの姿は見えるだろう。
しかし、サーフィン中のサーファーが見ているその虹は、陸にいる人達からは見えない。
実際に海に入って、沖へ向かわなければ見えない虹なのだ。

その虹は、晴れた日に、サーフィンに適しているオフショア(陸から海に向かって吹く風)が吹き、なおかつ、ある程度のサイズがある波(ビッグウェーブ)が立っている時に出現する。

サーフィンに適した波のブレイクポイントを目指して、サーファーはパドリング(クロールのように両手で漕ぐ)で沖へ向かう。
その途中、沖から向かって来る波を、ドルフィンスルー(波の下を潜り抜ける技)などで やり過ごす。
その直後、陸からは見えない波の裏側(波の沖側)に、その虹が出現するのである。

波頭の水がオフショアで持ち上げられて、その水は、一瞬、沖へ向かってシャワーのようなスプレーになる。

そのスプレーは、太陽の光を受けてキラキラと輝き、そこに、美しい虹が現れる。
サーファーは、その煌めくスプレーと美しい虹に包まれるのだ。

波がブレイクしていくと共に、その一瞬の虹は姿を消すが、この虹は、次の波の裏側にも、また次の波の裏側にも、何度も何度も繰り返し出現する。

だが、この全ての虹は、陸に居て海に入って来ない人達には全く見えないままである。

まあ、ハワイのノースショアの大波に、強烈なオフショアが吹き付け、それを、陸の高台から見れば、波頭のスプレーが虹の尾を引いているのを見る事が出来るかも知れないが、それは例外的なケースであり、基本的には、その虹は海に入って行った者だけに見える。

その虹を見たければ、オフショアのビッグウェーブの日に、あなたも沖へ漕ぎ出さなければならない。

サーフィンだけではない。

何事も、意を決してそこに向かって漕ぎ出さなければ知り得ないものがある。




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