声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

込められた親心

2017-10-18 18:47:42 | Diary


若い頃に比べて、忘れっぽくなっているのは仕方ないにしても、

法事に出かけるとき数珠や袱紗などを探すのに、バタバタとクローゼットの奥を引っ掻き回すのが常の我が家。


そんな折、

数日前に義母宅へ立寄った夫が持ち帰ってきたのが「お念珠袋」という数珠入れ。


亡くなった義父用に購入したが、一度も使わなかったものらしい。



その箱を開けてみると、
一枚の新聞記事の切り抜きが入っていた。



愛媛県で起きた電動車イスの老女がスズメバチに50分間も刺され続けて亡くなったという痛ましい事故の記事だ。

きっと、夫の蜂毒アレルギーを心配した義母が、入れたものだが、

この記事の被害者と義母が偶然にも同じ年齢だということに私は引っかかった。

義母としては何か特別な思いがあったのではないか…。


この記事で一番、気になるのは

50分間もの間、被害者が刺され続けたという事だ。

駆けつけた救急隊員も、近づけなかったという事実に愕然とする。


私は、その事に強い憤りを感じる。

これでは、

まるで燃え盛る火事の現場で、誰も助けに入れなかったというのと同じではないか。


残酷すぎる…。


で、私がもし、その場にいたとしたら

どうしたか…。

やはり、男性介護士同様に何もできなかったのだろうか…。


私の場合はスズメバチには一度も刺された事がないので

おそらくアナフィラキシーショックをすぐに起こすことはないと思う。

現場にいたわけではないので、詳細はよくわからないが、

なんとかして老女を助けようとしたかもしれない。

火事場の馬鹿力で、刺されながらもお婆さんを抱えて逃げたかもしれない。

この新聞記事をみた時に、実はどうすれば助けられたかを、真剣に考えた。


現場の状況がわからないので、何とも言えないが…。

救急車を呼んだ時の状況説明の悪さも問題だ。

介護スタッフの説明不足か、通報を受けた救急隊員の勝手な思い込みか…。

もう一度、しっかり検証してもらいたい。

そうしないと、亡くなった老女がうかばれない。


…で、義母がなぜこの記事を数珠袋の入っている箱に入れたかだが、

おそらく、
蜂毒アレルギーを持つ息子への警告と、

自分と同い年の老女の悲惨な最期を悼む

やるせない思いが込められているのではないかという気がするのだ。


では、もし義母がハチに襲われそうになったら、どうするか。

私は、自分が刺されてもハチと闘うだろうと思う。

ぜったいに、義母を守る。

それは、息子たちの場合でも、蜂毒アレルギーの夫の場合でも同じだ。


そのためには、蜂の巣がありそうな場所に行ったり、通る時は、

①殺虫剤スプレーを常に持ち歩く

②防護服代わりの雨具やコートを常備する


以上の2つを実行する。

そう心に決めた。





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