ノベラーエクスプレス関東

 自作の小説がメインのブログです。
 主にSF、ファンタジー、ミステリーの脳内妄想を文章化したものです。

“Gynoid Multitype Sisters” 「秘書交替」

2017-04-19 19:15:02 | アンドロイドマスターシリーズ
[4月19日07:30.天候:晴 東京都江東区東雲 某マンスリーマンション]

 シンディ:「おはようございます」
 敷島:「おー、おはよー……。頭痛ェ……飲み過ぎた……」
 シンディ:「二日酔いですか?」
 敷島:「この歳になってきて、何か酒に弱くなったような気がする……」
 シンディ:「今日は休まれますか?」
 敷島:「いや、ソルマック辺りでも飲んどきゃ大丈夫だろ。それに、午後は平賀先生と会食だ」
 シンディ:「ああ。アメリカの学会に行ってて、今日帰国でしたっけ?」
 敷島:「ついでに、向こうのデイライトさんの状況も確認してくるってことだから、それで分かるだろ。DCJさんが本当に独立するかどうか」
 シンディ:「なるほど」

[同日8:37.天候:晴 東京都江東区内 都営バス東16系統車内]

 敷島:「都営バスはWi-Fiが使えるからいいんだ」
 シンディ:「はあ……」

 敷島は1人席の所に腰掛け、シンディはその脇に立つ。

 敷島:「羽田空港へはエアポートリムジンで行けばいいな」
 シンディ:「そうですね。平賀博士もお忙しいようです」
 敷島:「若くして学会名うての人物だからな。当然だ」

〔発車致します。お掴まりください〕

 バスが走り出す。

〔毎度、都営バスをご利用頂きまして、ありがとうございます。この都営バスは豊洲駅前、月島駅前、リバーシティ21経由、東京駅八重洲口行きでございます。次は東雲1丁目、東雲1丁目。……〕

 敷島:「平賀先生は羽田と成田、どっちに到着するって?」
 シンディ:「羽田空港です。ですので、お迎えは羽田空港国際線ターミナルが良いですね」
 敷島:「分かった」

[同日08:45.天候:晴 豊洲駅前バスプール]

〔「ご乗車ありがとうございました。豊洲駅前です」〕

 バスプールでは長蛇の列ができている。
 ここで降りる乗客もいるが、ここから都心に向かう者の方が多いということだ。
 敷島達は降りる側である。

 敷島:「ここからブクロへ行けってんなら、俺もハイヤー通勤考えるな」
 シンディ:「いずれは池袋の本社ビルの中に組み込まれるのでしょう?」
 敷島:「無い無い(ヾノ・∀・`)」
 シンディ:「そうですか?」
 敷島:「そうなる頃には、本社がギロッポン(六本木)かザギン(銀座)に移転してるよ」
 シンディ:「そうですかねぇ……」

 尚、京王線や東急線沿線には芸能プロダクションが多く存在するのだが、何故敷島エージェンシーはそこから遠く離れた豊洲に移転したのかは不明である。
 そこそこ大きなビルで、ボーカロイドが発声練習しても迷惑にならない防音性を備えた所で、家賃も手ごろな所を探したら豊洲だったという。

 敷島:「スットヨ(豊洲)が終の棲家だ」
 シンディ:「豊洲のこと、それは芸能界でも言いません」
 敷島:「どこかのゲームメーカーが、『ボーカロイズ・クエスト』でも出してくれたら広まる」
 シンディ:「『ラサール石井のチャイルズクエスト』じゃないんですから……」
 敷島:「井辺君が主人公で、売れないMEGAbyteを如何に売れっ子にするかのロールプレイングゲームだ」
 シンディ:「どこかの制作会社に持ち込んでみてはいかがでしょうか?多分、売れないと思いますけど」
 敷島:「うん。大ボスにお前が出ればいいんだな」
 シンディ:「ええっ?」
 敷島:「前期型のシンディが大ボスとして現れ、如何に倒すかの……」
 シンディ:「言っておきますけど、私、井辺プロデューサーくらいでしたら、簡単に抹殺できる自信がありますよ?」
 敷島:「俺は?」
 シンディ:「ありません。……本当はできるはずなのに、何故かあなたにはできない……気がします」
 敷島:「そうか。じゃ、ゲーム化は諦めよう」
 シンディ:「社長がラスボスとして現れたら、絶対に詰みゲーになりますね」
 敷島:「そうか?アリスを連れて来たら、チートだぞ」
 シンディ:「なるほど」

[同日08:55.天候:晴 東京都江東区豊洲 敷島エージェンシー]

 敷島:「おや?」

 敷島が社長室に入ると、既にエミリーが来ていた。
 社長室内の掃除をしている。

 敷島:「おはよう、エミリー」
 エミリー:「おはようございます。社長」
 敷島:「点検はどうだった?」
 エミリー:「はい。異常はありませんでした」
 敷島:「そうか。それは良かった。ぶっとびバージョンの対応もご苦労さんだったな」
 エミリー:「いえ、お安い御用です」
 シンディ:「姉さんも丸くなったね。昔の姉さんなら、そんなフザけた奴、有無も言わさず頭部を撃ち抜いてブッ壊してたのに」
 エミリー:「その銃器を取り外されたのだから仕方無い」
 シンディ:「代わりにレーザーガンを搭載させてもらえたじゃない」
 敷島:「シンディなら足蹴にして、ボコボコにリンチか?」
 シンディ:「とんでもない。足蹴にはしますが……。その後、鞭打ちの刑ですわw」
 敷島:「エミリーもなかなかのSだが、お前はそれに女王様気質も込みでのドSだな」
 エミリー:「もちろん、社長の前ではMになります」
 シンディ:「いや、多分それ、社長は望んでないから」
 敷島:「とにかく、早いとこ引き継ぎをして、シンディも点検に行ってくれ。アリスが首を長くして待っているだろうからな」
 シンディ:「はい」

 マルチタイプ姉妹が引き継ぎをしている間、敷島は事務室に行って朝礼を行っていた。

 社長:「皆さん、おはようございます。それでは朝礼を行います」

 朝礼が終わって再び社長室に戻ると、マルチタイプ達が待っていた。

 シンディ:「それでは引き継ぎが終わりましたので、私はこれで失礼します」
 敷島:「ああ。ご苦労さんな」
 エミリー:「では、今日からよろしくお願い致します」
 敷島:「ああ。よろしく。午後は平賀先生をお迎えに羽田まで行くから」
 エミリー:「かしこまりました。ヒューストンからのANA便ですね」
 敷島:「おっ、そうか。ANAか。じゃ、オーバーブッキングで引きずり降ろされることは無いな」
 エミリー:「さようです」
 敷島:「お前達と一緒だと、飛行機ごと爆破させそうだ」
 エミリー:「シンディはそうするかもしれませんが、私の場合は取りあえず、クルーだけ黒焦げに……」

 エミリーは右手をレーザーガンに変形させた。

 敷島:「うん。絶対にユナイテッド航空だけは乗らないと決めたよ。取りあえず午後、豊洲駅前からリムジンバスで向かう」
 エミリー:「かしこまりました」

 因みに敷島達がアメリカに行った時も、往復ともに日本の航空会社だった。
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