監督 アン・リー
キャスト エリック・バナ、ジェニファー・コネリー、サム・エリオット、ジョシュ・ルーカス、ニック・ノルティ、カーラ・ブオノ、
2003年 アメリカ
ジャンル：アクション、SF、アドベンチャー
【あらすじ】
科学者のブルース・バナーは、自らの“怒り”のコントロールに問題を抱えていた。別れた恋人のベティ・ロスと共に優秀な研究者として静かな生活を送ってはいるものの、それは忘れかけた辛い過去を隠すものでしかなかった。ある日、研究所で異常事故が発生。ブルースはとっさの判断で勇敢にも仲間の命を救うが、その日を境に内なるもう一人の“彼”が解き放たれてしまう…。
【感想】
あの緑色の地味でダサい主人公では人気は出ないだろう。ナ○ック星人が主役みたいなもんですよね・・・なんてことは口に出してはいけません。。
怪物と化した主人公にアメリカ軍が徹底リンチをかます光景が長すぎて不快感が残ってしまいました。後半はアメコミらしさを放棄して、いつものハリウッドの戦争アクション映画路線にしてしまったのは失敗だったと思います。
ニック・ノルティが主役を完全に食ってしまうような派手な演技をしていたのだから、父と息子の対決を丁寧に描いた方がよほど話も盛り上がったと思う。やはりアメコミは宿敵との対決を主人公が制す形でないと盛り上がりに欠けると私は思います。軍隊に追い回されるシーンに時間を大半の割いてしまったのは失敗だったのではないでしょうか。
素材としては悪くないし、前半は自分の出生の秘密や怪物になってしまったことで苦悩する主人公が描かれていてそれなりに面白かっただけにやはり後半の失速がもったいなかったです。
ちなみに本作が不評だったため、作り直す形として「インクレディブル・ハルク」がキャストを一新して公開されています。しかしアメコミ原作映画が氾濫している最中であったため、十分な人気を得られたとは言い難いです。
お薦め度：★★★★☆☆☆☆☆☆
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