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ザ・ビーチ

2011-06-27 19:12:49 | ★★★★★★☆☆☆☆
監督 ダニー・ボイル
キャスト レオナルド・ディカプリオ、ティルダ・スウィントン、ヴィルジニー・ルドワイヤン、ロバート・カーライル、ギョーム・カネ、エレーヌ・ドゥ・フジュロール
2000年 アメリカ、イギリス
ジャンル:ドラマ、サスペンス

【あらすじ】
バンコクを旅するリチャードは、安宿でダフィと名乗る奇妙な男から"伝説のビーチの話を耳にする。そこは美しすぎるほどに美しく、全ての日常から解放される夢の楽園──。その翌日、1枚の地図を残しつつダフィは変死。リチャードは地図のコピーを手にし"伝説のビーチを目指す。しかしそれは狂気に満ちた世界のはじまりだった……。

【感想】
今となっては後に「スラムドッグ$ミリオネア」でオスカー監督になるダニー・ボイルの荒削りながら光るものがある作品だったのかなと思います。同様の作品はクリント・イーストウッドの初期にも多く見られる。駄作だと一言で切り捨てる人が多いですが、次につながるものがない無個性な作品ではないと思います。

一言で感想を表現すると、前半は面白くて引き込まれたのだが、後半で暴走気味になってしまい「なぜ、そっちの方向に行ってしまうのか」というマイナス面の印象が残りました。そのため後半の部分だけを切り取れば完全な駄作と言われても仕方がないと思う。少なくとも全く共感できるものがないので面白味に欠けます。

現代社会に嫌気が差した主人公がタイにある世間から隔離された夢の楽園での生活をするという初期設定の斬新さと過程の描き方は評価したいです。結局の所、そんな夢の楽園なんてものが長く続くことなどなく、主人公の行動をきっかけに崩壊に向かうことになります。話の展開としては理解できるのですが、崩壊を迎える際の主人公の行動や演出に無理があり過ぎてついていけなくなりました。これだと主人公が完全なアホにしか見えません。またゲーム場面がそのまま再現されるようなシーンも不要だと感じました。

たとえ平和だとしてもあまりに変化のない退屈な空間に自分が放り込まれたとしたら、精神的に耐えられるのかということを考えさせてくれるテーマでしたが、インパクトのある結末を狙うのではなく普通に演出した方がよかったのではないかと思いました。

あまり人には薦められませんが、光るものは感じたので点数は甘くしておきます。

お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆

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