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反撥

2008-04-24 00:04:58 | ★★★★★★★★★★
監督 ロマン・ポランスキー
キャスト カトリーヌ・ドヌーヴ、イヴォンヌ・フルノー、ジョン・フレイザー
1964年 イギリス
ジャンル:ドラマ、サスペンス

【あらすじ】
姉と2人暮らしのキャロルは、毎晩のように姉とその恋人の情事の音を聞かされるうち、あらぬ妄想を抱くようになり、やがて幻覚に悩まされるように。そんなキャロルの状態に気付かない姉は旅行に出かけてしまい、1人残されたキャロルのもとを彼女の恋人が訪れるが・・・。

【感想】
これだけ綺麗な人が男に対する嫌悪感から徐々に精神を病んでいくというシナリオはたまりませんね。こんなことを書いてしまうと「お前は変態か」と言われそうですが、騙されたと思って一度見ていただければ、納得していただけると思います。
私はこのサイコな犯罪映画を「怖い」というよりも「美しい」とすら感じてしまった。

とにかく描写が強烈で圧倒されてしまいます。なんでもあのデヴィッド・リンチが多大な影響を受けた程ですから・・・。

カトリーヌ・ドヌーヴの心理状態を見事に表現した(興奮した時の)音楽、街を歩いている彼女を後方から回すように撮っていくカメラアングル、男に何度も暴行されてしまう妄想シーン(壁から手はちょっと嫌でしたが・・・)、話の合間に腐敗したウサギの料理を織り交ぜる手法。他にも書ききれない位、狂気や恐怖をテーマにした見事な演出が散りばめられてます。やはりロマン・ポランスキーは天才でした。

更にモノクロ映画であることが、怖さを一層引き立てることに成功していると思います。カトリーヌ・ドヌーヴの精神を病んでいく演技も立派でした。何より性格の硬そうな美人役としてはまっていました。

サイコサスペンスが好きな人は必見。

お勧め度:★★★★★★★★★★


リプルション~反撥~

パイオニアLDC

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