サン・ロレンツォの夜

監督 パオロ・タヴィアーニ、ヴィットリオ・タヴィアーニ
キャスト オメロ・アントヌッティ
1982年　イタリア
ジャンル：ドラマ、戦争

【あらすじ】
映画は母がベッドで幼い子供に昔話を語りかける場面から始まる。語られる昔話とは戦争中この村でおこった物語。

【感想】
私はアメリカ以外の作品でDVD化されている作品が好きでよく衝動買いをします。というのも日本においてアメリカ以外の国の映画では凡作はまずDVD化されることはないからです。思わぬ掘り出し物を見つけられる確率が高いです。

本作もその例にもれない作品だと思います。英雄や指導者ではなく、名前すら残らない市民の立場から戦争を見せるという手法がお見事でした。戦争の一番の被害者は弱者であるという原点に立ったのでしょう。少なくともハリウッド映画には絶対に見られない斬新さを感じさせます。

映像に関しては戦争そのものが幻想的に描かれており、最初はあまり感心していなかったのですが、逆にこの手法によって戦争の愚かさを訴えることに成功していると最後には思いました。

イタリア映画ならではの斬新な演出。アメリカ映画に飽きた人は是非。

お勧め度：★★★★★★★☆☆☆

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