映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

ホテル・ルワンダ

2007-11-02 00:57:48 | ★★★★★★★★★★
監督 テリー・ジョージ
キャスト ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ホアキン・フェニックス、ニック・ノルティ、デヴィッド・オハラ
2004年 アメリカ、カナダ、南アフリカ、イタリア
ジャンル:実話、戦争

【あらすじ】
1994年、長年続いていた内戦が終結し、ようやく平和が訪れようとしていたルワンダ。しかしある夜、大統領が何者かによって暗殺され、大統領派は対立勢力による犯行として、報復の大虐殺が始まる…。

【感想】
本当は9点ですが、10年ちょっと前(1994年)に80万人もの大虐殺がこの世界で起こっていたことを全く把握しておらず、好き勝手、気ままな生活していた自分を戒める意味を込めて10点にしました。

ツチ族をゴキブリと呼び、なたで斬り殺すフツ族、状況を把握していて何もしない国連、流れている過激な内容のラジオ放送etcになんとも表現しがたい、つらさ、悲しさ、怒り、恐怖が入り混じったやりきれない気持ちになります。それだけでも作品としては十分なのですが、同時にうまく脱出できるのだろうかというハラハラドキドキ感もかなりのものです。強いて注文すればラスト以降の展開が気になったことくらいでしょうか。

ジェノサイドの歴史には色々ありますが、ルワンダ紛争はナチスのように一人の独裁者が国民の思想をコントロールしたケースではなく、お互いを理解しようとしない民族間の対立です。人口の4分の3を占めながら長年不毛な扱いを受けていたフツ族の怒りがある事件をきっかけに一気に爆発したのです。事実、ツチ族を虐殺した軍の正体は民兵と呼ばれる一般参加の市民です。このような民族紛争を描いた映画はどういうわけか少ないので存在価値を高めていると思います。

ちなみに、日本では当初未公開だったのですが、著名運動が広がり、配給会社を動かし、最終的には公開にこぎつけたことからも人気の高さが伺われます。と同時にこの映画をスルーしようとした日本の映画会社に呆れてしまいました。

地球人としてこの事実は知っておきたいおきたいです。

お薦め度:★★★★★★★★★★


ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション

ジェネオン エンタテインメント

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