映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

カジュアリティーズ

2008-11-25 00:15:10 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 ブライアン・デ・パルマ
キャスト マイケル・J・フォックス、ツイ・ツウ・リー、ショーン・ペン、ドン・ハーヴェイ、ジョン・C・ライリー、ジョン・レグイザモ、デイル・ダイ
1989年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、戦争、実話

【あらすじ】
1966年、ベトナム。ミザーブ軍曹の率いる分隊は、偵察任務の途中で少女を誘拐し凌辱した上に殺してしまう。ただ一人少女を犯すことを拒んだエリクソンは、隊から孤立。彼は事件を上層部に報告するが、不祥事が明るみに出ることを嫌った上官に、左遷されてしまう…。

【感想】
ベトナム戦争の際に実際に起きた有名な事件を映像化しただけという面では面白味に欠ける内容なのかもしれませんが、それでもかなりショッキングです。特に女性には直視できない残忍な話でしょう。

少女はひょっとするとマイケル・J・フォックスが助けてくれるのではないか、そうでなくても何か救いがあるのではないかと僅かな期待を持って見ていたのですが、結局4人に犯され、殴られて病気になった後、最後には邪魔になったのでナイフで刺された後、撃ち殺されて死体は橋から落下、そのまま野ざらしされてしまいました。

この事件について言いたいことは色々ありますが、ほとんどがアメリカに対する憎悪感や嫌悪感だらけで映画とは関係のないコメントにしかならないので、そこはあえて避けさせていただきます。
ブライアン・デ・パルマ得意の凝った映像は控えられているため、あくまでこの事実を伝えたかったのだろうという意図はわかります。ベトナム戦争系の映画の中でも異色の存在だと思います。この時期に誰もが知っている事件をわざわざ映像化する必要はあったのかと思わないこともないですが、忘れられつつある今であれば逆に存在価値は高いのではないかと思います。それにしても「リダクテッド 真実の価値」でまた同じような内容の映画を同監督が撮っているという社会情勢にうんざりさせられます。世の中、ベトナム戦争から何も変わってないということ証明でしょう。

愚痴はもう止めますが、俳優では一見するとミスマッチに思えてくるマイケル・J・フォックスは私には良かったです。救いがあるとすれば主人公のような心を持った人間の存在そのものですから。少女助けることは出来ませんでしたが、それでも唯一の救いである役としては合っていたと思います。(確かに彼目当てに映画館に行った何も知らない女性ファンがいたとすれば悲惨でしょうけど・・・)一方でショーン・ペンの悪役ぶりも相変わらずお見事した。

お気楽なアクション映画も面白いし私も好きですが、時にはこのような映画を織り交ぜてみてはいかがでしょうか?

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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