映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

サンキュー・スモーキング

2009-04-11 11:24:05 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 ジェイソン・ライトマン
キャスト アーロン・エッカート、マリア・ベロ、アダム・ブロディ、サム・エリオット、ケイティ・ホームズ、ロブ・ロウ、ウィリアム・H・メイシー、ロバート・デュヴァル、キャメロン・ブライト
2005年 アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
タバコ研究アカデミーのPRマンをするニック・ネイラーは、厳しさを増すタバコへの攻撃をかわすため連日マスコミの矢面に立って戦い続ける業界の顔。中でも、パッケージにドクロマークを、と息巻くフィニスター上院議員は目下最大の懸案事項。そんなある日、ニックは映画を使ってタバコのイメージアップを図る“スモーキング・ハリウッド作戦”の指揮を任される。一人息子のジョーイを連れ、ロサンジェルスへと渡ったニックは、さっそくハリウッドの大物エージェントと面会、タバコPRのための映画の企画を話し合う……。

【感想】
偏向報道を繰り返すマスコミを思い出すので気分が悪い。
この映画に出演している主人公のように人間として愚かだが、仕事はできるタイプは一番タチが悪いですね。彼のような人間が世の中を間違った方向に導いてしまうのでしょう。

喫煙をテーマにしていながら、主人公がタバコを吸っているシーンは一つもありません。また後半は息子との絆が中心になります。そのため喫煙という行為の有害性について訴えたのではなく、討論の場において議論をすりかえて自分に有利にもっていく術を中心に描いていたと思います。私は「インサイダー」のような内容を想像していたので意表をつかれました。多分、多くの人がこのように感じたと思います。

タバコ規制を訴える議員に対して不利な立場に立たされているタバコ業界のスポークスマンである主人公が討論の場において力を相手を打ち負かす術の一つを具体的に紹介すれば「タバコによる死者は食べすぎで死ぬ人間より遥かに少ない。タバコを規制するなら食べ物を先に規制しろ」というものがありました。この程度の議論ぐらいはその場にて論破してもらいたいものでしたが、討論がうまい人というのは強引に誘導するので「言うは易し」なのだと思います。
ただし最後の問いで「あなたは息子にタバコを吸わせますか?」という質問に対する答えは中途半端で消化不良感が残りました。最後くらい企業を取るか自分の息子を取るかはっきりとした答えを出した方が映画としては盛り上がったと思います。

その点で実話ベースであることが災いしてしまったように感じました。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

サンキュー・スモーキング (特別編) [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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