ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男

監督　ラッセ・ハルストレム
キャスト　リチャード・ギア、アルフレッド・モリーナ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ホープ・デイヴィス、ジュリー・デルピー
2006年　アメリカ
ジャンル：ドラマ、実話

【あらすじ】
伝説の大富豪ハワード・ヒューズの“偽りの伝記”を売った男の史上最大の詐欺事件を描く!売れない作家クリフォード・アーヴィングは、新作を出版社に売り込んでは却下される日々を送っていた。ある日、友人でもある大手出版社のアンドレアに“今世紀最大”の作品を持ってくると言ってしまう。実は何のプランもなかったが、大富豪でありながら変わりもので姿を見せないハワード・ヒューズのニセ自伝を書くことを思いつくが…。

【感想】
ハワード・ヒューズという人物はアメリカでは知らない人がいないほどの有名人らしいですが、馴染みのない日本人が鑑賞した場合、やはり面白さは落ちると思います。

ただこの作品の主人公はハワード・ヒューズではなく、面識すらない彼の伝記をでっち上げて出版社から金をだまし取った男の話なのでこのような事件が実際にあったということについては興味深く鑑賞できました。マスコミが情報源に嘘の情報を掴まされるなんて日常茶飯事なんでしょうけど、情報を巡って大金が動くあたりがアメリカだなと感じました。

詐欺事件を起こした男の回顧録を基に映画化したそうですが、ホラ吹きが書いた自伝が情報源なだけに本当に信用していいのか困惑してしまうものがありました。それでも「よくここまで騙し通すことが出来たな」という一世一代の大勝負を十分に味わうことはできたので内容には満足しています。主人公のパートナーがその暴走に何度もついていけなりそうになるのが良かった。

リチャード・ギアは一見すると詐欺師役にぴったりだと思います。ただいつもと同様にキャラが軽く遊び人風なので実際の所はどうだったのだろうかと引っかかるものはありました。

遠い国の出来事なのが難点ではありますが、十分面白かったと思います。

お薦め度：★★★★★★☆☆☆☆

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