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時計じかけのオレンジ

2005-04-25 20:59:19 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 スタンリー・キューブリック
キャスト マルコム・マクドウェル、ウォーレン・クラーク 他
1971年 イギリス
ジャンル:犯罪、SF

【あらすじ】
麻薬、暴力、盗み、暴行など、悪の限りを尽くす近未来の不良グループ。リーダー格のアレックスは、ある盗みの最中に仲間の裏切りで捕まった。その服役中に、悪人を善人に変える奇妙な洗脳実験を受け、暴力を嫌悪する無抵抗な人間となって娑婆に戻される。しかし、そんな彼を待っていたのは、かつて自分が暴力の対象にしていた者たちからのすさまじい報復だった。

【感想】
個人的にはキューブリックの作品は好きなものが多いのですが、本作についてはその強烈な個性のあまり人の神経を過剰に刺激しすぎている点がマイナス面に働いていると思いました。

いきなり核心の部分から入りますが、この作品で訴えているのは「人間の心や意思は科学的な力ではコントロールすることができない」といったことなのだと思います。
それをあの有名な暴力シーンや奇抜なオブジェに見られるファッション性等を織り交ぜて妖しく表現しています。キューブリック以外誰も真似することができない強烈なセンスが映画史に残る作品と呼ばれる由縁だと思います。

だだし、やはり相当に刺激が強いので本作を不快だと嫌う人も多いのも事実です。私自身、その日の気分によっては勘弁して欲しい映画でもあります。個々の映像の美しさという点では文句なしにお薦めできましが、トータルとしては躊躇してしまいます。

余談ですが主演のマルコム・マクドウェルはこの作品のイメージが定着してしまい、以後よい映画の出演機会に恵まれることがありませんでした。そんな彼を北斗の拳の実写版で発見したのですが一瞬で殺されてしまい気の毒に思いました。

評価は厳しくしてしまいましたが、映画ファンを名乗るなら避けては通れない作品の一つかと思われます。

お勧め度:★★★★★☆☆☆☆☆

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