監督 ガイ・リッチー
キャスト ロバート・ダウニー・Ｊｒ、ジュード・ロウ、ノオミ・ラパス、ジャレッド・ハリス、レイチェル・マクアダムス、スティーヴン・フライ、エディ・マーサン、ケリー・ライリー、ジェラルディン・ジェームズ、ポール・アンダーソン
2011年 アメリカ
ジャンル：アクション、アドベンチャー、ミステリー、シリーズ
【あらすじ】
シャーロック・ホームズは、ヨーロッパ各地で発生している爆破事件の黒幕が天才数学者のモリアーティ教授であると推理。そんな中、結婚したばかりの相棒ワトソンが標的にされてしまう。ホームズはシムという事件のカギを握るジプシーと出会い、ワトソンを加えた３人で捜査の旅に出ることに。彼らは、常に一歩先を行くモリアーティの策略によって身を危険にさらしながらも、その壮大な陰謀を打ち砕くため対決に挑むのだが…。
【感想】
前作の内容は全く覚えておりませんでした。しかし冒頭でシャーロック・ホームズが激しい肉弾戦を繰り広げているのを見て世界観だけはすぐに思いだした。復習する必要は特にないと思います。
今回は前作のラストにて登場した宿敵モリアーティとシャーロック・ホームズの全面対決となっています。構図的にわかりやすかったです。シナリオ的にも前作より盛り上がる部分ではないかと思われます。それにしてもホームズがかなり傷みつけられたという印象を持ちました。途中、捉えられて拷問され、大砲で攻撃されるなど推理する頭脳よりも体力の方が重要な要素になっていました。これらは本来の作風とは逆なのでしょうけど監督がガイ・リッチーだけに「こんなのホームズではない」とかいう感想にはなりませんでした。最初から違うものと割り切っている感じです。
そのガイ・リッチーは一時期の低迷していた頃と比べるとかなり演出のキレが戻ったように思います。特にドイツから逃げる際のしつこいくらいのスローモーションの多用はこの人ならではのものでしょう。戦いを何度シュミレートしても負けるので相打ちを選択したラストも印象に残ります。しかし個人的にはこの手法には飽きがきているようです。演出の自己主張が強く、むしろ鬱陶しいくらいなので作品を重ねるごとにインパクトが薄れるのは仕方ないのかもしれません。それからホームズとワトソンの掛け合いについてはあまり魅力的に思えなかったのはマイナス。
ラストで滝壺に落ちたホームズが無事に生還したのはトリックくらいは明かしてほしかった。まあモリアーティも生きているのでしょう。ホームズが変装して背景に溶け込んでいた場面は録画していたのを巻き戻して確認しました。意識して見るととても笑えます。私も最初は全く気がつきませんでしたが。
前作の内容覚えていないと言っておきながらこんなことを言うのは矛盾なのでしょうが、本作の方が楽しめた人は多かったのではないかと思います。
お薦め度：★★★★★★☆☆☆☆
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