暴走特急

監督 ジョフ・マーフィ
キャスト スティーヴン・セガール、エリック・ボゴシアン、エヴェレット・マッギル、キャサリン・ハイグル、モリス・チェスナット、ピーター・グリーン、パトリック・キルパトリック、ニック・マンキューゾ、デイル・ダイ、カートウッド・スミス
1995年　アメリカ
ジャンル：アクション、シリーズ

【あらすじ】
米海軍最大最強を誇るUSSミズーリ号が、テロリスト集団にジャックされた。彼らの目的は、ミズーリ号に搭載されている核兵器の奪取。全面的な核戦争にもなりかねないこの危機に、ひとりの男が立ち上がった。元SEALの秘密戦闘員として名を馳せたライバックだ。世界中が注目する中、今、戦艦は凄絶な地獄の戦場と化した!

【感想】
セガールの数少ない代表作。あるだけましでしょう。ヴァン・ダムなんてまだ、ない・・・。何度観ても楽しめるのは立派。先日テレビで放送していたが、仮に来週再び放送したとしても、また観てしまいそうな勢いである。

この作品はある意味、衝撃的だった。なぜなら主人公に一度もピンチがやって来ない。前代未聞である。にもかかわらずなぜか映画として成り立っている。「そんなアホな」と呆気に取られてしまった。ケンシロウが雑魚を倒し続けるだけも面白いのにイメージは近い。映画界に新しい文法を作り出したと言えるでしょう。セガール以外に誰も真似できないクオリティです。

本来であれば主人公に一度も危機が訪れないというのは映画として成立するはずがない。例えばゲームでチート機能を使って無敵状態でプレイしてみればわかる。指先を動かしていようが、退屈でその内睡魔が襲ってくるのである。

映画の文法として絶対にあり得ないことをしているにもかかわらず、不覚にも面白いと思ってしまうのはそれだけセガールのアクションが見事だった。合気道を駆使したその動きは見入ってしまう。しかもこれで職業がクックというのがたまらないですね。テロリストが可哀想だった。

ラスボスは最近の秒殺に比べればかなり頑張った方でしょう。私が知る限りセガールに１ポイントのダメージを与えることができたのは大健闘の部類である。

そこにリアリティは全くないです。そうでなくても面白い映画は面白いと思わせてくれる一品。

お薦め度：★★★★★★★★☆☆

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