LiveInPeace☆9+25

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

教員として民族教育に関わってきた経験から、改めて朝鮮学校の大事さを考える

2010-03-29 | 北朝鮮バッシングに抗して
ボクは、民族教育にこの10年以上関わり、
地域の韓国系の学校との交流を行ったことをきっかけにして
学校内に在日の保護者と一緒に民族学級も立ち上げてきました。

ボクがこの学校に赴任したとき、韓国・朝鮮にルーツを持つ子どもたちを
数名しかわかっていませんでした。
ほとんどの方が日本国籍を取っていたこともありますが
韓国・朝鮮籍(ルーツ)を明らかにしたことで差別を受けた経験のある保護者の世代が
自分の子どもにはそんなことがないようにと、
積極的にはそのルーツを明らかにされていませんでした。

しかし、それは日本社会の問題です。
少なくても学校では、それぞれのルーツを大切にし、
認め合えるように取り組んできました。
それでも、韓国・朝鮮にルーツをもつ保護者からは
「この子のルーツを明らかにして、この子が大人になっても守ってくれるのか?」
と、厳しく問い詰められたこともあります。
それほど、今の日本社会の中で韓国・朝鮮にルーツを持つ人の立場は厳しかったです。


毎年、取り組みをする中で
ルーツを持つ人が徐々に名乗りを上げ
20名ほどになったときに、民族学級を立ち上げました。
しかし、民族学級立ち上げには、PTA内の保守的な部分の反発があったり、
2ちゃんねるから攻撃を受けたりして民族学級設立の前提になる
保護者の思いを維持することに苦心しました。
公立学校に小さな民族学級を作るだけで、
厳しい社会的な圧力を受けました。

それでも一般的な「国際理解教育」ではなく、
韓国・朝鮮にルーツを持つ子どもたちに民族的なアイデンティティを
大事にしてほしいという一世や二世の思いは深いものがありました。
それが公立学校での民族学級設立の最大の衝動力になりました。

ボク自身、朝鮮学校と直接関わる機会は持てていませんが
民族教育は戦後一貫して厳しい弾圧と差別の中にあり、
その中から朝鮮学校が生まれてきたと思います。

日本の敗戦後、自主的に作られていった朝鮮学校に対して
日本政府は強制的な閉鎖命令をだし弾圧しました。
当時の文部省は、「朝鮮人は日本の法令を遵守する義務があるから・・・
教科書及び教科内容は、学校教育方を守らなければならない」とする
「朝鮮学校の取り扱いについて」通達を出しています。
今の日本政府や橋下知事の論理と全く同じものです。

1965年の日韓条約の際には、同化政策と朝鮮学校の弾圧がさらに厳しくなったと聞いています。
日本政府からの補助は全くない中で、その運営は全て保護者と祖国からの支援でまかなわれていました。

最近では1995年の「北朝鮮」の核危機があおられたり、
拉致問題が取り上げられたりするたびに、
朝鮮学校の生徒たちは「チョゴリを切られたり」、あからさまな差別を受けたりしてきました。

私たちは、今回の高校無償化からの排除の論理は、
日本政府と日本社会が戦後一貫して朝鮮学校を弾圧の対象にしてきた
その論理と全く同じであり、その流れの中で見ていかなければならないと強く感じています。

あらためて
戦後直後からの民族教育の弾圧と阪神教育闘争の中から
朝鮮学校が生まれてきたことを、もう一度学び直したいと思っています。


(教員I)


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キーワード
高校無償化 阪神教育闘争 日本の法令 日本の敗戦 2ちゃんねる 国際理解教育 大人になっても
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