私たちは、共謀罪法が、政府を批判する言論活動やメディアを封じ込める危険を指摘してきました。
http://www.liveinpeace925.com/action/flyer170522.htm
まさしくその危険を証明するような出来事が起こりました。
あるフェイスブックに、加計学園問題を報じる朝日新聞の記事を「言論テロ」「狂ってる」などと書かれ、よりによって安倍首相が「いいね！」を押していたことが明らかになったのです。事実確認を問われた菅官房長官はおきまりのように「承知していない」と答えています。許されません。
（画像は一部加工）
「いいね！」をしたのが、安倍首相のフェイスブックから行われたのは明らかであり、安倍首相は事実関係を答えるべきです。そして「朝日新聞」の記事は「言論テロ」なのかどうか、見解を出すべきです。
現時点で朝日新聞の記事の事実関係は官邸によっても文科相によっても否定されていません。「確認できていない」（文科相）「怪文書みたい」（菅官房長官）と述べるにとどまり、「捏造記事」とも「誤報」とも言っていません。
「加計学園」問題の恐ろしさは、「総理のご意向」と言えば無理難題が通ってしまう事態に、与党・自民党内も官邸も、政権も、行政も、省庁も陥っていることを明らかにしたことです。
そして、世論の中には、安倍政権を批判するメディアに対して、記事をまともに検証することもなく「言論テロ」「狂ってる」などと一方的に決めつけそれを排除する状況が生まれているということです。草の根の安倍翼賛体制と言ってもいいでしょう。他ならぬ安倍首相自身があまりにも軽く「いいね！」で応えているのです。
政権批判の言論活動が「言論テロ」と決めつけられるのであれば、真実を語る一切の活動が規制されてしまうでしょう。共謀罪法が成立すれば、政府批判をするメディアを「テロ組織」と指定し、たえず有形無形の監視と統制下に置くことができるようになります。
危険きわまりありません。
安倍首相は、事実関係を明らかにすべきです。
※“朝日報道、言論テロ”に首相「いいね！」（日テレニュース）
http://www.news24.jp/articles/2017/05/23/04362284.html
※「朝日新聞は言論テロ」Facebookの投稿に安倍首相が『いいね！』（Huffingtonpost）
http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/22/abeshinzo-facebook_n_16760444.html
※【加計学園問題】安倍晋三首相が「朝日新聞は言論テロ」に「いいね！」 朝日記者が菅義偉官房長官に事実関係ただす（産経新聞）
http://www.sankei.com/politics/news/170522/plt1705220034-n1.html
（ハンマー）
