LiveInPeace☆9+25

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

井筒監督の語り口に魅せられて

2010-07-31 | 北朝鮮バッシングに抗して
 7月29日、映画「パッチギ!」で有名な井筒和幸監督のトークショーがありました。これは東大阪にある大阪朝鮮高級学校運動場の買い戻しチャリティーイベントとして開催されました。
 この趣旨のことは後に述べるとしまして、井筒監督のお話、メッチャ面白かったです。まさに愉快でスリリングでした。話はあっちに飛びこっちに飛びでまとめにくいのですが、その片鱗だけでも紹介します。

 「今年韓国『併合』100年やけど、この『併合』という言葉は非常にヤヤコシイ。これは古来からの言葉じゃない、いわば当時の流行語大賞。植民地化ということをどう置き換えるか腐心して作った造語。造語をつくらなならんほど、無理をしたわけやね。でも今の若い人はそんなこと知らんわな。学校でも教えへんし。せやから映画や文学でやるしかない。」

 「私がこの問題に出会ったのは小学校の時。1960年代初頭。近所に1コ上先輩の朴さんっておってな、クズ屋さんでクズ山の奥に家があった。集団登校やし、いつも一緒でよう世話になった。で、朴さんが中学行ってしばらく会えへんかってんけど、街中で久しぶりに会うたら、学生服の名札に木下って書いてある。あれっと思てな。朴ってこんな時やったかなあと、よう似とるし。んで、なんで木下なんって聞いたら、その朴さんはちょっとはにかんだ、何とも言えん寂しそうな顔してな、『オレ名前ふたつあんねや』って。……なぜ人はふたつの名前を持たねばならないのか?!」

 「(パッチギ!2の舞台となった枝川について)1936年にベルリンオリンピックがあって――オリンピックっていうのは平和の祭典じゃない、ナショナリズムを煽るだけや――その4年後にどこでオリンピックをやるかということになって、東京が手を挙げたんやね、石原みたいなんがおっやんたろな。でも1940年というとオリンピックどころじゃない。日本とドイツとイタリアの3国だけでオリンピックやるんかっちゅう話で。それでですよ、オリンピックのための環境整備やいうことで、枝川の湿地帯に簡易住宅を造って、東京中の朝鮮人を寄せ集めたと言うんですね。それを知ったときにはぞっとしましたよ。」

 「枝川でも東大阪でも、朝鮮学校の土地の取り上げを巡って同じ事が起きた。結局和解でお金で解決ということになったけど、無償が当然。一世の人たちがお金を出して建てた学校なのに、なんでまた金を払わなならんのか。理不尽ですよ。イヤガラセやね。」

 「日本に住んでいる人は平等である!」

 井筒監督の人間性豊かな語り口に、すっかり魅せられました。改めて「パッチギ!」観たくなりましたよ。

 この企画は先述したように、大阪朝鮮高級学校運動場の買い戻しチャリティーイベントとして開催されました。
 大阪朝鮮高級学校は東大阪市から運動場の4分の1を明け渡すよう裁判に訴えられていました。38年前の土地区画整理事業で4分の1の土地が東大阪市の所有にさせられ、今になってそれの明け渡しとこれまでの賃料の支払いを求められたのです。
 裁判は昨年暮れに和解を勝ち取りましたが、その内容は朝鮮学校側がグラウンド4分の1の代金として1億5千万円を東大阪市に支払わなければならないという、苦い勝利です。
 そもそも学校は土地整理事業の対象にならないのが当然なのです。一世たちがお金を出し合って作った民族学校なのに、追い銭を市に支払わなければならないなんて、井筒監督のいうようにまさしく理不尽!でしかないのですが、そうも言っておられません。
 このような理不尽を許さないことを示すためにも、支援運動に協力していきたいと思います。
 大阪朝鮮高級学区運動場買戻し支援運動のHPは以下の通り。
 http://www.shimin-rentai.com/ 皆さん是非、協力しましょう。


(カラン)
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大阪朝鮮高級学校 チャリティーイベント 土地区画整理事業 平和の祭典 流行語大賞 魅せられて ベルリンオリンピック
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