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ここがアブナイ!!共謀罪(25) 部落解放運動から見た共謀罪法の危険(上)

2017-06-13 | 共謀罪

 共謀罪法案が5月23日に衆院本会議で強行採決されました。部落解放運動に取り組んでいる者にとって、1963年のこの日は、狭山事件で石川一雄さんが別件不当逮捕された屈辱の日でもあります。安倍政権は、狭山事件のように、自白偏重の捜査・取調べによる冤罪を増やし、監視社会を作り出すことに乗り出そうとしています。

 

今年の5月23日、狭山中央集会後、冤罪被害者と一緒にデモ行進する石川一雄さん(横断幕を持つ一番手前の人)

見込み捜査と「自白」、証拠でっち上げの狭山事件が再現・拡大する

 日本の刑法は罪刑法定主義をとっており、しかも既遂を処罰するのが原則です。未遂や予備の処罰さえ例外とされています。ところが、共謀罪は予備よりもはるか以前の内心を刑罰として処罰するものです。共謀罪は二人以上の人間が犯罪の実行を合意しただけで処罰の対象となります。             
※ここがアブナイ!!共謀罪(2) 何が犯罪になるかは捜査機関の胸先三寸(リブインピースブログ)  
http://blog.goo.ne.jp/liveinpeace_925/e/85f11c569664c2c27292b5700cfbf395

 「共謀」も「組織的犯罪集団」の認定も、捜査当局が行います。恣意的な捜査が拡大し、物的証拠がないから自白偏重の捜査・取り調べが拡大します。
 狭山事件では、捜査に行き詰った警察が、被差別部落に対する偏見により、かつ周囲の差別感情を利用して、被差別部落に集中的な見込み捜査を実施しました。とくに部落の若者に徹底した取り調べを行いました。そして石川一雄さんを別件逮捕し、あらゆる違法捜査(手錠をしたままの取調べ、お前じゃなければ兄を逮捕するとの恫喝、10年で出してやるとの甘言、保釈と言って、外に出る間もなく再逮捕、代用監獄による長時間の取調べ、等々)を駆使し、逮捕から29日後に「自白」させたのです。

自白後、次々とでっち上げられた証拠とそれを黙認する裁判所

  石川さんの自白後、警察は数々の証拠をでっち上げました。被害者のものとされた「万年筆」「かばん」「時計」は発見のされ方が自白と大きく食い違い、品物そのものが被害者のものではないことが暴露されています。
 「万年筆」を見てみると、発見されたのは石川さん宅の鴨居ですが、2時間以上の2回にわたる家宅捜査で見つからなかった万年筆が、3回目の14分の家宅捜査で発見され、石川さんの兄に素手で取らせているのです。明らかな指紋隠しです。当時捜索に加わった元刑事も「鴨居は確かに調べたが何もなかった」「後になって万年筆が発見されて驚いた」と証言しています。

 また、万年筆のインクは被害者が普段使っていたインクと違うことは裁判でも明らかにされていましたが、裁判所は「万年筆に他のインクが補充された可能性がある」という強引な決定を下していました。ところが2016年の弁護団の下山鑑定により「たとえ他のインクが補充されても元のインクは検出される」ことが明らかとなりました。万年筆のペン先は「細字」ですが、石川さんが訂正したと自白した脅迫状の訂正箇所は中字のペン先です。石川さん宅から発見された万年筆は被害者のものでも、脅迫状の訂正に使われたものでもないねつ造された「証拠」でした。

   脅迫状と石川さんの筆跡は明らかに違います。部落差別による貧困から小学校もまともに通えなかった石川さんのたどたどしい字に比べて、脅迫状はなめらかでした。裁判所はそれでも「類似している」と検察の鑑定を認めています。

 

(上が石川さんの字、下が脅迫状の字。筆跡が違うという以前に、石川さんは字を知らないことがわかる。)

  冤罪被害者は取り調べに対し「やりましたと言えば楽になる」と言われます。また司法に期待し「裁判で無実を訴えればいい」と考えて自白してしまいます。しかし、日本の刑事裁判での無罪率は2013年の総務省統計局によるデータでも0.2%に過ぎません。つまり有罪率は99.8%で、世界的にも突出しています。裁判所は検察・警察の言いなりなのです。(部落解放同盟員S)

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