1ヶ月くらいの間に観た映画がまた溜まってしまいました
こういうのって、時間が経てば経つほど書くのが難しくなりますね・・・
パプリカ以後に観たのは(家で観たのも含めて)
●長い散歩
●リトル・ミス・サンシャイン
●マリー・アントワネット
●アバウト・シュミット
●クリムト
●イングリッシュ・ペイシェント
●カサブランカ
というわけでまずは
長い散歩
定年まで高校の校長を務めた松太郎は、妻をアルコール依存症で亡くし、ひとり娘とも絶縁状態。家庭を顧みなかった過去の自分を後悔しながら、安アパートでひっそりと暮らし始めた松太郎は、隣室の女が幼い娘を虐待していることに気がつく。それ以来、何かと少女を気にかけていたが、ある日ついに惨状を見かね、彼女をアパートから連れ出してしまう。旅に出た二人の間に、少しずつ生まれていく絆。しかし世間は“誘拐”と見なし…。
緒方拳がうまいのはもちろんのこと、母親役の高岡早紀も良かったし、何よりも、幸役(名前が皮肉・・・)の女の子の演技が良かったです!虐待を受けたために自分の世界に閉じこもってしまった女の子を、とても自然に演じていました。彼女はオーディションで選ばれたそうですが、もともとは設定より高い年齢の子のオーディションをしていたらなぜかこの子が紛れ込んでいて、仕方なくオーディションしてみたら一番良かったそうです。そのやり方が、ただ「メロンパン!」と叫ばせるだけなんだけど、監督も怖い顔をして「メロンパン!」と言い返す。これを繰り返すと他の子供は泣いてしまうのに、この子だけは最後まで泣かず、満場一致で合格。なるほど、名前を聞かれて「ガキ!」と答えるところや、メロンパンのシーンなど、ちょっと小憎たらしくなるほどの強情っぱりにも納得ですこの辺のシーンでは、クスリと笑っている人もいたけど、この子の置かれてきた状況を考えると、私はとても笑えませんでした。
幼児虐待など重いテーマの映画だけど、風景がとてもきれいで心が洗われるようで良かったです。もしこれで風景までもが暗く重々しかったら、とても最後までは見られないかもしれないです。青空もとてもきれいでしたが、それとは対照的な雨が印象に残りました。二人が山間の寂れた村で雨に打たれながら歩くシーンや、幸の母親が雨降る中、裸足で立ち尽くすシーン。そして、ラストのUAの『傘がない』。『YOSUI TRIBUTE』のCDを持っているんですが、この中で一番すきなのがUAの傘がないだったし、この映画にぴったりあってて良かったと思います。
この映画の終わり方も良かったです。警察署の前で人だかりに囲まれる中、泣き崩れる松太郎・・・次のシーンはいきなり出所したところ。その後どのように裁判が行われ、どのような判決が出て何年経過したのかも何も分からないけど、そんなことは関係ないのです。ひとつの旅が終わり、また人生の旅を歩き始める。松太郎が「人生には自分を見つめ直すための旅に出ることが何度かある」と言うシーンがあったけど、そんな旅に出られる人はまだ幸せなんだと思います。ワタルにとっては死ぬための旅立ったし、幸の母親にいたってはそんなたび出る余裕さえなく、どこにも逃げ場がないために虐待してしまったのです。だからと言って、虐待を擁護する気は全くありませんが・・・
幸たち親子がその後どうなったのかは何も描かれていません。きっと幸は幸で、松太郎との旅が終わったらまた自分の道を歩いているということなのでしょうが、幸たち親子が名前の通り、幸せになっていることを願わずにはいられません。
こういうのって、時間が経てば経つほど書くのが難しくなりますね・・・
パプリカ以後に観たのは(家で観たのも含めて)
●長い散歩
●リトル・ミス・サンシャイン
●マリー・アントワネット
●アバウト・シュミット
●クリムト
●イングリッシュ・ペイシェント
●カサブランカ
というわけでまずは
長い散歩
定年まで高校の校長を務めた松太郎は、妻をアルコール依存症で亡くし、ひとり娘とも絶縁状態。家庭を顧みなかった過去の自分を後悔しながら、安アパートでひっそりと暮らし始めた松太郎は、隣室の女が幼い娘を虐待していることに気がつく。それ以来、何かと少女を気にかけていたが、ある日ついに惨状を見かね、彼女をアパートから連れ出してしまう。旅に出た二人の間に、少しずつ生まれていく絆。しかし世間は“誘拐”と見なし…。
緒方拳がうまいのはもちろんのこと、母親役の高岡早紀も良かったし、何よりも、幸役(名前が皮肉・・・)の女の子の演技が良かったです!虐待を受けたために自分の世界に閉じこもってしまった女の子を、とても自然に演じていました。彼女はオーディションで選ばれたそうですが、もともとは設定より高い年齢の子のオーディションをしていたらなぜかこの子が紛れ込んでいて、仕方なくオーディションしてみたら一番良かったそうです。そのやり方が、ただ「メロンパン!」と叫ばせるだけなんだけど、監督も怖い顔をして「メロンパン!」と言い返す。これを繰り返すと他の子供は泣いてしまうのに、この子だけは最後まで泣かず、満場一致で合格。なるほど、名前を聞かれて「ガキ!」と答えるところや、メロンパンのシーンなど、ちょっと小憎たらしくなるほどの強情っぱりにも納得ですこの辺のシーンでは、クスリと笑っている人もいたけど、この子の置かれてきた状況を考えると、私はとても笑えませんでした。
幼児虐待など重いテーマの映画だけど、風景がとてもきれいで心が洗われるようで良かったです。もしこれで風景までもが暗く重々しかったら、とても最後までは見られないかもしれないです。青空もとてもきれいでしたが、それとは対照的な雨が印象に残りました。二人が山間の寂れた村で雨に打たれながら歩くシーンや、幸の母親が雨降る中、裸足で立ち尽くすシーン。そして、ラストのUAの『傘がない』。『YOSUI TRIBUTE』のCDを持っているんですが、この中で一番すきなのがUAの傘がないだったし、この映画にぴったりあってて良かったと思います。
この映画の終わり方も良かったです。警察署の前で人だかりに囲まれる中、泣き崩れる松太郎・・・次のシーンはいきなり出所したところ。その後どのように裁判が行われ、どのような判決が出て何年経過したのかも何も分からないけど、そんなことは関係ないのです。ひとつの旅が終わり、また人生の旅を歩き始める。松太郎が「人生には自分を見つめ直すための旅に出ることが何度かある」と言うシーンがあったけど、そんな旅に出られる人はまだ幸せなんだと思います。ワタルにとっては死ぬための旅立ったし、幸の母親にいたってはそんなたび出る余裕さえなく、どこにも逃げ場がないために虐待してしまったのです。だからと言って、虐待を擁護する気は全くありませんが・・・
幸たち親子がその後どうなったのかは何も描かれていません。きっと幸は幸で、松太郎との旅が終わったらまた自分の道を歩いているということなのでしょうが、幸たち親子が名前の通り、幸せになっていることを願わずにはいられません。
コメントありがとうございます。幸はきっと母親の元に帰ってしまったでしょうね、と私も思います。虐待の連鎖は簡単にはなくならないものなんでしょうが、母親が再び幸を愛し、幸も将来幸せな家庭を築いて欲しいと思います。
理系といっても、農学部で入学当初は理系だったけど、今は農業経済を専攻しているのでほとんど文系です。それに数Ⅲはほんとに苦手で・・・夏休み明けの実力テストで17点とって、愕然としたことがありました
子供を虐待する親は、自分も虐待を受けていたことが多い。というのを聞いたことがあります。
この映画もそういう設定でした。
この「負の無限連鎖」が消えるのは何時なんでしょうね・・・。
いや、無くなることはないだろう。と頭ではわかっていても無くさなければいけないとも思います・・・。
全ての子供達が笑って生きられるといいんですけどね・・・。
コメント&TBありがとうございます!
負の連鎖・・・ほんとに悲しいですよね。虐待のニュースなどを見るにつけ、こういう事件がなくなって欲しいと思います。