今日は日本語または英語キーボードで、キリル語を入力するお話です。
日本語版Windows95/98/ME/2000/XPが インストールされたパソコンでの標準のロシア語入力は、JTsUKENG keyboard と呼ばれる標準ロシア語タイプライター配列での入力になります。ロシア語を使用したいと思う多くの方は、この標準ロシア語タイプライター配列になじみが無いかと思われます。そこでローマ字入力に近いキーボード配列での、 Phonetic または YaWERTY keyboardと呼ばれる入力方法をご紹介します。つまりこの入力方法だとそれぞれ下記のような配列になります。
a → а, s → с, d → д , f → ф, g → г , h → х, j → й, k → к , l → л
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、上のような配列です。クリックしてください、拡大します。
方法はまず「地域と言語のオプション」で入力言語でロシア語を追加してください。XPでの使用の詳細はTechnoWare社のサイトを参照してください。次に下記のサイトでkbdrunph.zip ファイルをダウンロードしてください。
http://www.siber.com/sib/russify/ms-windows/keyboard/#nlsnt
WinNT用と記載されてますが、XPで問題なく使用できます。ダウンロードしたkbdrunph.zip をデスクトップにでも解凍してください。KBDRUNPH.REG と KBDRUNPH.DLL の二つのファイルが出来ます。KBDRUNPH.REG をクリツクすると新しい配列がレジストリーに登録されます。次にKBDRUNPH.DLL をwindowsのディレクトリー下のsystem32のルートにコピーしてください。再起動後にタスクバーの言語をロシア語に切り替えて入力すると、見本の様な配列になっているはずです。以上で作業は終わりです。
多くのロシア人も、このロシア語の表音キーボード配列を好んでいるようです。勿論英語圏の人たちは圧倒的にこのキーボード配列でキリル語を使用しています。英語や日本語のローマ字入力に慣れたわたしたち日本人にもこの、入力方法が楽だと思われますが、いかがでしょうか。