魯露西亜夢酔談

何でも話そう、ロシア状況のあれこれ
未来、芸術、多様な社会

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復活!

2006-04-23 22:58:02 | 日常生活

今日はВоскресениеヴァスクリセーニィエだ。家族でお茶の水のニコライ聖堂に行ってきた。

本堂での礼拝は土曜日の午前11時半から日曜日の午前3時までで、わたしたちが行ったのは午後だったので、本堂脇の霊廟で、みんなでロウソクに火をともし、お祈りした。観光の名所ともなっているところなので、観光客もいたが、ロシア人たちも来ていた。

Пасхаパスハと呼ばれる復活祭今日から一週間続く、ロシア語の日曜日воскресеньеヴァスクリセーニエは復活祭のВоскресениеヴァスクリセーニィエに由来する。発音が似ているので、よほど耳慣れていないと聞き分けが難しいかもしれない。四月の四週目の日曜日(今年で言うと23日の今日)がВоскресениеヴァスクリセーニィエПасхаパスハだ。毎年四月の四週目の金曜日(今年で言うと20日)にはみんなでタマゴに色をつけПасхаパスハの一週間、家に飾ったり、お友達の家にあげたりする。我が家にも何軒かのロシア人の家庭から、パスハのタマゴが届いた。

ともあれ心身ともに再生し、また一年がんばれるようにお祈りした。皆さんにも復活の日でありますように。

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いらだつロシア

2006-04-21 00:17:23 | ロシア

ロシアがWTO加盟をめぐって、いらだちを深めている。

今年はロシアが主要国首脳会議サミットの議長国なのだが、昨年中のWTO加盟を断念、今春までの加盟を新たな目標としていた。サミットでの非加盟国はロシアのみで、そのことに対するこだわりもあろうしまた、何かと対抗意識がある中国が、2001年に加盟していることのこだわりもあろう。

WTOの加盟は、加盟申請後の全加盟国との多国間協議が必要なのだが、それと同時に加盟国のうち事前交渉を望む国と、市場の開放についての2国間協議もまとめる必要がある。つまり2国間協議がまとまれば必然的に多国間協議に、問題がなくなると言うことだ。現在、日本を含めてEUなど約30カ国との2国間交渉は妥結している。問題は米国との交渉が難航していることだ。

このWTO加盟という切り口で眺めてみると、ウクライナとの「天然ガス問題」そして今月に入りグルジアとモルドバを相手に起こした「ワイン紛争」が一連のからみがあることがわかるし、ロシアから見るとその陰で糸を引いているのは米国と言うことか。

その米国がまた、えらく強腰だ。米国が問題としているのは、ロシアの高い航空・自動車の輸入関税そして、遅れている金融市場開放なのだがさらに、今年三月に著作権保護の強化措置や米国産肉製品の関税引き下げなど加盟に必要な条件として、新たに十項目をロシア政府に突きつけてきた。

米議会でも、イランの核開発問題をめぐるロシアのイラン寄りの立場や、ロシア国内でのマスコミ統制、非政府組織(NGO)の活動制限などを、WTO加盟の「障害」として指摘している。プーチン大統領は政治面での対立点まで、加盟の否定材料とされることに強く反発、「米国は故意にロシアの加盟を引き延ばそうとしている」とブッシュ政権を批判している。

十三日のモスクワ・タイムズによると、米国がロシアのWTO加盟を認めなかった場合、ロシア北部バレンツ海のシュトクマン天然ガス田開発事業に参加する予定の米企業を外すとの「シグナル」をロシア当局者は最近、米側に伝えたという。

露米間の政治、経済関係が冷えて行こうとしている。それとも大国主義を再び目指すプーチン大統領のパワーゲームなのか。それにしても今年中のWTO加盟の実現は混沌としている。

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比較言語は面白い!

2006-04-15 18:44:30 | コミュニケーション

比較言語は面白い。そこでちょっと普段皆さんが思ってもいないであろう問題を提起!
わたし自身は普段英語を主要言語としていて、家だとロシア語と日本語が半分ぐらい。マックのノートは英語ヴァージョンでこれに向かうときは英語モード、他にロシア語XPのデスクトップと日本語XPのデスクトップとでそれぞ頭の言語モードを使い分けているのですが。

>英語は...入り口は広いが内側は多方向に分岐している
これはヒロさんの、ブログでの発言なのですが、おっしゃるとおりですね、これは古代ゲルマン語起源の言語はこの構造を持つようです。広義から狭義へと展開していく。この仕組みを理解してしまえば、英語学習者はずいぶん楽になるだろうと思うのですが。それと特徴的なのは、言葉の入り口の段階で抽象的概念と具象的概念が言語により厳然と区別されていることでしょうか。

例えば、
「BOOk」と言う言葉(今はテキストですが、音でもかまいません)でなにを考えますか。英語圏の人々はそれを今回のようにテキストならばBOOkという文字の固まりとして、それが音ならばbukという音の固まりとして捉えます。つまりこれは、非常に抽象的な物ですよね。つまり、チェブラーシカの絵本でであれ医学書であれ具体的に言わばイメージをもたらすためには、必ず冠詞もしくは複数形が必要なのです。a book, the book, booksではじめて本のイメージが出てくるのです。MYYOUR等の所有代名詞は定冠詞と同じ役目ですので、冠詞は付きませんが。英語圏(古代ゲルマン語起源の言語の中でその影響が強い言語ほど厳格です、例えばドイツ語)以外の方はこれが苦手、良く冠詞を落としますよね。日本人も同じですね、本と言う言葉はテキストもイメージも兼ねますよね。この点ではロシア語も同じ。今度皆さん奥方に聞いてください。そして機会があったら、英語圏の方ににもどうぞ質問して確認してください。ことほど左様に古代ゲルマン語起源の言語をもつ人々の頭脳は論理的思考に即していると言えますでしょうか。日本人の言語学者はこのあたり理解できているのかな....ぼそり。

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日本人は仏教徒?

2006-04-12 09:15:36 | 日常生活
この稿、掲示板に書き込みしたものを一部加筆訂正の上、重複掲載しました。

まず、「人格を形成する芯は宗教である」これを前提条件とさせてください。モラルは宗教からもたらされ、人格形成の柱となります。ですから、もし仮に他民族の人に、「私は無神論者である」と話すならば非常に不思議に思われるでしょう。なぜならば、その意味は「アナキスト」か「野蛮人」ですと、いうことに他ならないからです。

ここでさらに仏教をお復習いさせてください。
三大宗教があるのですがその中で実は仏教が一番日常の生活に律していない宗教であるといえますし、その反対にイスラム教はいわば箸の上げ下ろしまで戒律の中で厳しく生活を規律している。これは仏教が本来生活宗教として発生、伝播したわけでなく哲学としての学問であったことによります。いわばプロフェッショナルな学者のための解脱の哲学、これが小乗仏教と呼ばれるものでした。そこから派生したのが大乗仏教で、お釈迦さんは学者だけが救われると言っとらん、一般の人々も救うはずだと、いうもの。日本に渡来した仏教はすべてこの大乗仏教系。鎌倉時代に庶民のレベルまで普及した、いわゆる鎌倉仏教が今日の日本の仏教の基礎となつて以後日本の歴史に深く関係してきますよね。

しかし面白いのは日本の仏教、そもそも日本人の性格なのか、それとも哲学としての仏教がそうであるのか、日本で神も仏も渾然一体となってしまう。それどころか儒教までも仏教に組み込まれてしまう。お仏壇に位牌、法事など、先祖供養に関する様々な習慣、実はこれ元を質せば皆儒教、もともと先祖霊などは仏教哲学と大矛盾、お釈迦様でもご存じあるまいと言うことか!

ここで、じゃあ儒教とはいったい何なのさ、と言う質問もおありでしょう。宗教の一種と考えている人も多いはずですね。正解は思想です。ですが、この思想というのがまた、やっかいです。民主主義思想とか社会主義思想とか言葉として使われますよね。儒教とは儒教思想なのでして、思想とは必ずその思想を具現化するための社会体制を持ちます。従って三権分立や自由選挙、婦人参政権のない民主主義思想の国家はあり得ないわけです。その儒教思想にもとずく国家を律令国家と呼ぶのですが、日本では飛鳥時代から10世紀の中頃まで成立しておりました。社会体制としては、耕作地を班給する土地制度(班田収授法)、個人を課税対象とする租税制度(租庸調)、人民に一律的に兵役が課せられる軍事制度(兵役、防人)、人民を把握するための地方行政制度(国郡里、戸籍、計帳)があり中央集権国家思想でした。世界の中で戸籍制度を持たない国家が多いのは、これでご理解いただけるでしょう。戸籍制度とは、儒教体制の一制度なのですから。しかし日本は厳密な意味での儒教国家ではあり得ませんでした。終始社会体制が伴っていなかったのです。その意味ではお隣の韓国は、いや歴史的に言うなら朝鮮民族は実にこの儒教思想に基づく国家経営の優等生、このあたりが日本民族を卑下する所以でしょうけれども。かつてもつとも進んだ儒教思想国家を形成していた朝鮮民族そして、それより劣った社会体制しか持たなかった日本民族がその国家を侵略した。日韓問題の根の深さは。このあたりが起因の一つでもあるかもしれません。いずれにせよ、後述するように儒教思想が、中国周縁国家に与えた影響は絶大なもの、夷(野蛮人)の地域を教化し文明を与え、国家と人民という概念を教えた。

儒教の中で日本人に一番深く影響を与えたものと言えば、誰でも知っているいわゆる四書五経中の「論語」実はこれは教育論でして、しかも進士のための教育論。現代風に言えば国家公務員上級試験合格者のための教育論でしょうか。いわば天子に代わり人民を統治するための教育論、これは懐が深いはずですよ。この論語が中世から明治に至るまで実際に庶民の隅々にまで浸透していった。特に江戸期の「寺子屋」と呼ばれる制度の果たした役割は大きいものでした。

結論的にこれが日本人の性格を形成するバックボーンとなった。教義を持たない神道でもなく、生活に根ざした宗教たり得なかった仏教でもありませんでした。宗教を持たない日本人とはこのことで、もちろん何らかの宗教に関係してはいるのだけど、その教義を受け入れ己の生活信条としているかというと別問題。では最初の命題からすると、宗教心無しで、モラルからなる人格を形成している、きわめて珍しい民族と言うことになります。そして日本人の言う道徳とは、ことごとく儒教、特に論語からきています。

アジアの中では、仏教国というよりは歴史的に儒教国家を形成した民族が、きわめて日本人と近い考え方をしているというか、そのバックボーの中に極めて同質の考えがある思います。本家中国、韓国、日本、台湾、ベトナム、シンガポール、これら皆かって儒教思想国家を形成した地域。思いませんか、この国々皆アジアの優等生。古代に儒教思想はその国の文明の度合いに、深く強い影響を及ぼしましたね。あとは同じ仏教国でもほとんど異質だと思います。民主主義国家として最も古い米国でさえ、その歴史はたかだか200年です。米国が力づくでも伝播させようとしている民主主義思想(歴史的に見て優れた文明とは、必ずこの伝播作用をもたらします)、まだまだ悠久の時間が必要と思われます。西洋民主主義思想にもとづく国々は、 時を経た後に、果たしてその時代で文明を形成する優等生たり得るのでしょうか。この辺、大いに興味がわくところです。

確かに東洋の思想の中には、西欧のそれとは違う大きな美徳があります。それは、他と調和して生きると言うことです。己を知り相手を知る、そして他者もまたよく相手を知る、このことからハーモニーが生まれます。それは一人ではなし得ない素晴らしい関係なのですが、なかなか難しい。このことは儒教思想に感化されている東洋人にとっても難しいこと、ロシア人には通用しません。

本質的に他者を理解するとは、どのようなことでしょうか。論理的にでしょうか、それとも感情的にでしょうか。そしてまた、理解したその先に、何があるのでしょうか。人にはそれが何人であろうとも、理解できないこともたくさんあり、また理解する必要のないこともたくさんあります。つまるところ、本質的に異質な存在であるものを抱き留められるかどうか、もし抱き留められるのならば、理解はもはや必要すらないかもしれない。ただその場合その存在に、不快感がないかどうかですね、それが相性というものでしょうか。ロシア人は非常に個が強い民族なのですが、この点異質な存在をあるがままに、抱き留める懐の深さがある民族でもあります。お互いの相性がよい場合、日本人とロシア人は、理屈抜きにみように合う場合が多々みられます。計画された時間軸の中で万事を進めようとする日本人、しかしそこから一端外れ想定外のことには自己を喪失しかねない日本人。そのときのロシア人の発想力の不思議さ、力強いことこの上ない。再度言わせてください、日本人とロシア人ある意味で相性がとても良い場合があります。
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ロシアンの徴兵制度

2006-04-07 10:04:53 | ロシア

ロシアの徴兵制度 Обязательная воинскя повинность が大きく変わろうとしている。

ロシアでは18歳から27歳の男子市民が2年間の兵役義務を負う。1993年の憲法で軍務以外の代替勤労奉仕が認めらたのだが、長年法制化されないままだった。現在では3年6ヶ月の病院、介護施設、清掃などの代替勤労奉仕が認められている。健康不良者、家族扶養の必要があると認められた者、特定の大学で学ぶ者などが 兵役猶予対象とされている。共産政権時代から徴兵制度は一貫して、軍の社会的、政治的影響力のよりどころであった。全国に配置された徴兵司令官事務所により、政府・軍は国民を掌握していたとも言える。2001年にプーチン大統領は降格人事をしてまで、側近中の側近、国家安全会議書記のセルゲイ・ボリソビッチ・イワノフを国防相に据えて軍改革に着手した。

 イワノフ国防相

ロシア連邦軍は正規軍約103.7万人と準軍隊約41.5万人(国境警備隊約16万人、内務省軍約17万人など)で構成されているのだが、イワノフ国防相の推進する少数精鋭機動軍構想をうけて徴兵制廃止、志願制軍隊への移行が始まっている。現在は徴兵制と志願兵制とを併用している。現在の徴兵人数はおおよそ17万人前後と推定される。

3月31日のRFE/RL Newslineによると、イワノフ国防相は、2008年には軍の70パーセントが、現在の徴兵制から 志願兵制になると記者会見で語っている。これによると、すでに6万人の契約志願兵・下士官が現役についており、 2006年には2万5千人があらたに加わる見通しだ。

次稿ではこの稿で述べた意味を、さらに突っ込んで解説してみたいと思う。

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日本良いとこ一度は行こう!

2006-04-03 11:45:08 | ニュース
状況と問題点を明確にさせるために、拙稿「人身取引対策計画」でのコメントバックを重複するが、一部加筆訂正の上掲載させていただく。

まず劣悪な労働状況とは、日本人にとってであって、彼女たちにとって必ずしも同じ状況を意味しません。コメントでも書かれた方があるように、来日して働けることは日本人には過酷な労働条件であっても、彼女たちにはジャパニズドリームであるとも言えるのです。

興行資格で来日し資格外活動(ホステス)をしていると言うことは、ホステス=人身売買の対象と言う図式では無いと言うことです。日本全国に数多ある飲食店で働く日本人ホステスさんが皆人身売買の対象であると述べたらえらいことですよね。外国人クラブで働くホステスさんも同じことです。であるが故に、ジャパニズドリームなのです。人身売買の対象にさせられてドリームになるわけがありません。日本に働きに来る彼女たちはこの辺の事情を情報として取り込み知悉しています、欧米諸国の夜のビジネスに従事するのと本質的に違うことを。再度述べさせてください、だからジャパニズドリームなのです。平均的な月給が200ドル程度のロシアを例にとるなら、半年間の滞在で3~4年分の現金を持ち帰ることが出来ます。しかも彼女らにとり、通常ならば絶対に貯蓄できるわけがない纏まった現金です。彼女たちには「日本良いとこ一度は行こう、食べ物うまいし、男は親切」!?

勿論彼女たちが100%人身売買の対象になっていないとはおもえません。資格外活動をする者の中にはホステス以外の職業に従事するものもいるでしょう、がしかし大多数は本質的にホステスという職業の範囲で労働しているものと思われます。2005年の人身取引の被害者は74名だそうですが(このあたりも不思議でなりません、「性的搾取のため売買される多数の女性や子どもの目的国」となぜ米国に名指しにされるのか?1名たりともよろしいわけではないことは勿論のことですが。)そのうち興行資格での被害者は44名だそうです。2005年の興行資格での来日者数は10万人です。表面化していない被害者が、相当数いるかもしれないとは推測でき得ることです。たがしかし・・・・・

どうしてこれが当局の言う興行資格=人身売買の対象になるのですか。しかも約30年にわたり延べ数百万人にこの資格を与え続けているのですよ。もし仮に、当局の言う興行資格者の「資格外活動」を当局自らが知らなかったと言うならば、その無能さゆえ当局の関係者全員が罪に値するでしょう。当局は長年にわたり、飲食業界に安価な労働者を提供する手助けをしてきたことにどんな言い訳があるのですか。この場合当局とは、興行資格を発給する外務省と興業資格による来日者を管理する法務省ですが。

ただ彼女たちが搾取されていることは、間違いありません。そして搾取されたその対価の一端が、送り出す側と受け入れる側の組織犯罪の資金源として流れていることもあり得るでしょう。

数百万人に長年に渡り職を得る道を与えておいて、それを自己の都合で断ち切るのだとしたら、これほど過酷な為政者は現代では他に類を見ないのではないでしょうか。問題はこのことにつきると思われるのですが。いかがわしさがあればそこにつけ込むのが組織犯罪の常套手段であることを考えても、考慮されるべきはまず正当な資格を与える道であり、それとともに労働条件の改善を図ることでなかろうかと思う次第です。
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人身取引対策_その2

2006-04-03 08:04:37 | ニュース

なんともタイムリーな話なのだが、以前ディズニーシーで働いていたロシア人の知人からこの週末連絡があった。

前稿で書いたが、スポーツクラブで友人になったロシア人の女の子を通して、同じ職場で働く30人ほどのロシア人のメンバーと知り合いになった。彼はその中の一人で、音楽大学を卒業しロシアの某有名サーカス団勤務を経て来日、ディズニーシーで働いていた。在職中に日本人女性と知り合い結婚、一児をもうけて現在は定住者として日本に住んでいる。結婚や子供の誕生とか、機会があるたびにみんなで集まって祝った。

同じ境遇(日本人女性と結婚)の仲間とコンビを組んで、ロシアンクラブを所有する会社と契約、埼玉県下のロシアンクラブで音楽とコミックのショウをやっていた。そのナイトクラブのオーナー会社は県下で3店舗のロシアンクラブを経営していたのだが、彼らはその3店舗を掛け持ちでショウに出演していた。勿論この場合、彼らの活動は合法的で定住者の資格保持者は、何らの制限もなく日本人と同じように合法的なあらゆる労働に従事できる。

で話とは、そのナイトクラブが3店舗とも閉鎖することになり、職を失うとのことだった。ロシア、ウクライナ等から3店舗で70~80名ぐらいの女性が働いていたのだが、興行資格のビザが下りず外人女性の補充が効かないためやむを得ずの閉鎖だという。ここまで書くとその筋通の男性諸氏は、あのクラブのことか、あの人たちのことかとお分かりになるかもしれない。

彼らから話を聞いたかぎりでは、そのオーナー会社が格別悪質であるとは思われないし、また働く女性たちが人身取引の対象とされていたとはとうてい思えない。そこは同国人同士のことであるからして働く女性たちのあらゆる情報が筒抜けのはずだし、またわたしの知人は大人の男性であるからして若い女性が異常事態に置かれているならば、何らかの相談にあずかるはずだ。事実、カルチャーやコミュニケーションのギャップによる相談事は絶えずあったみたいだ。

全くの憶測で言うことで申し訳ないが、仮の話どこかで組織犯罪に繋がっていると言った表面には出てこない理由で、この会社は当局に狙い撃ちにされたのだろうか。それとも、もはやこれはたんに、いちロシアンクラブ経営会社の問題ではなく全国外パブ撲滅運動の端緒なのだろうか。各地での状況はどうなのだろうか、その手の板を覗いてみたが逼迫した状況が見えてこない、皆さんあまり話題にしていないようだ。似たような状況により都内での外パブの閉鎖が始まっているとの、確かな内部情報を幾つか持っているのだが。

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人身取引対策計画

2006-04-01 07:49:00 | ニュース

少し前の話ですが、スポーツクラブでよく一緒になるロシア人の女の子と何人か友達になった。

彼女たちはディズニーランドで働いていた。アクロバットやマジック等のショウに出演していた。その当時のことですが、ディズニーランドやディズニーシーでこうしたロシア人が30人ほど働いていた。全員がロシアの某サーカス団の団員で、興行資格のビザで1年契約で日本に滞在していた。スポーツクラブに近い彼女たちの寮にも、時々招かれて遊びに行ったりもした。TDLで働く外国人のため(全体で250人ぐらいの外国人が働いていた、大多数は米国人)のその寮はバス、キッチン付きの個室で、セキュリティーもしっかりしていて、なかなか快適そうだった。

彼らの中には、シルクド・ソレイユやサルティン・バンコで働いた経験のある者もいた。週休2日制、祝祭日の代休、8時間労働、これらの労働条件で月給が平均28万円ぐらいとのことだったが、世界各地で働いた経験のある彼らが言うには、TDLでの待遇が全ての面で一番良いとのことだった。

こうした彼女たちとの付き合いを通して、錦糸町のロシアンクラブで働く、彼女たちと同郷の友達と知り合いになった。彼女たちも興行資格のビザで来日、働いていたのだが実態はホステス業だった。彼女たちの宿舎にも遊びに行ったのだが、40平米ほどの広さのマンションで8人が共同生活していた。ここで単純にことの是非を述べるつもりではない、月2回のみの休日、深夜労働、600ドル程度の基本給等、ただ事実として上記した同国人たちやまた、一般的日本人たちに比しても過酷な労働状況だった。

さて政府の「人身取引対策計画」だが、そもそもこの問題「国連国際組織犯罪防止条約および三議定書(人身取引、密入国、銃器)」をめぐり、2000年12月、日本はイタリアのパレルモにおいて本体条約に署名、さらに2002年12月9日に国連本部で三議定書に署名したことによる。さらには2004年の米国務省『人身売買報告書』で日本は、「人身売買監視対象国」と指定され、また2005年の同報告書で「性的搾取のため売買される多数の女性や子どもの目的国」と名指しで批判されたため、本腰を入れざるを得なくなったことによる。法務省は昨年の興行資格取得の省令規定の削除に続き、改正法務省令を6月1に日施行、興行資格審査の要件を厳しくするという。

政府は興行資格が組織犯罪の資金源に繋がると断じているのだろうが、2004年にこの資格で入国した外国人は約十三万五千人(うち60%の約八万三千人がフィリピン国籍)だったが、2005年には約十万人と激減させている。今年はさらに追い打ちをかけようとしているのだが、この問題果たして政府のやり方のままでいいのだろうかと疑問だらけだ。興行資格でホステスをすることが資格外活動であり違法行為と言うならば、その通りであろう。しかし、政府は長年に渡り興行資格を外国人に与え、その結果彼らおよび彼らの労働そのものが、日本に一種のサブカルチュアーをもたらした事実の意味は無視するにはあまりにも大きい。過去30年間渡り台湾、フィリッピン、韓国、中国、中東欧諸国と低賃金労働者を引き入れさせてきた、飲食産業での変遷の過程を政府はどう評価するのか。全てを自己の誤謬だとして政府は消し去ろうとしているのだろうか。このことで外パブ産業が消失していくならば、それもまた至極おかしなことだし残念なことであるとの思いが強い。

是非この件で皆さんのコメントを聞きたい、お待ちしております。

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ロシア大統領の政治権力

2006-03-31 22:12:07 | ロシア

3月11日の日経新聞朝刊に「ロシア、製造業も国家主導」と言う記事があった。

プーチン政権主導による、国営ガスプロムによるロスネフの吸収合併および、その後のユーコス子会社シブネフチの買収というエネルギー産業の再編を経て、再び政権主導のもと主要産業の管理を強化しようとしている。ソ連崩壊による混乱の中で民営化され、弱体化していた主要産業に対する国の統制を取り戻し、産業振興を図るというプーチン政権の戦略だ。

戦略産業として、宇宙開発、原子力、軍事、航空機、自動車産業等が含まれる。戦略産業中39の産業に対する外資参入を制限(自動車は除く)したのだが、特筆すべきはプーチン大統領が直接、外国企業の投資を承認する制度を設けるとすることの言及だ。

この国のプーチン大統領に対する権力の集中が進んでいる。プーチン大統領は2000年5月、大統領令を発令し連邦構成主体を7つの連邦管区に分けて、連邦管区大統領全権代表職を設け、連邦管区大統領全権代表に構成主体政府の監督と職務の調整を委任した。それぞれの管区の全権代表は、大統領により任命される。さらに2004年12月12日、プーチン大統領は知事など地方の首長を、事実上大統領の任命制にするという法律に署名し、屋上屋を重ねる形で行政の中央集権化を実行している。元来この国は地方政治が藩閥政治に近い形で運営されてきた長い歴史がある。広大な領土の政治と経済の一人の人間による直接統治は、皇帝統治の時代 Цаствование でもソ連共産政権時代でもなしえなかったことです。

勿論わたしはここで、権力の集中=独裁=非民主的=悪いことと、言うような平たい見地をしているわけではありません。むしろ近代国家の歴史の中でも類を見ないほど、政治と経済の権力集中を自己に向けつつあるプーチン大統領の意図が、この国に存在する様々な弊風、弊害、弊習の打破であることが痛いほど伝わってきます。我が国のように全てが公官庁という目に見えない主体に掌握、主導されるシステムと違い、個人という良くも悪くも明確な権力の主体がそこに存在すると言うことです。好調な経済を背景に社会改革を進めようとするプーチン大統領ですが、今世紀でももっとも賢明な政治家として歴史に名を残すか否か、その試金石の一つは大統領の再任問題であろうか。統治が成功して、法律を改正再々選を考えるに至るならば、その道は独裁者の道に続くのかもしれない。権力は金をもたらし、金は腐敗をもたらす。

ともあれ、恵まれた経済環境とプーチン大統領という指導者を抱いたロシアの今後10年に目が離せない。ロシア経済を分析してみると、大化けしそうなロシア株がごろごろあるのも事実だ。今後それらにも、おりにつれ触れてみたいと考えています。

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恋のバカンス

2006-03-31 10:04:43 | 音楽と絵画

作曲家の宮川泰氏が3月21日、75歳で死去した。

1960年代にロシアでヒットした、「カニークルィ・リュブビー Каникулы любви」と言う歌がある。この歌は、現在のロシアの若者もたいてい知っている。宮川氏作曲の「恋のバカンス」とロシア語のこの歌はメロディーが同じことは知っていたのだが、元歌がロシアだと長い間思いこんでいた。ロシア人に「恋のバカンス」の話をすると、本家はロシアに有りとみんな言う。「百万本のバラ」の例もあるし、そうかもしれないと長い間思っていた。今回初めてその真相にふれることが出来た。

http://www.yomiuri.co.jp/tabi/world/abroad/20060130tb0e.htm

もっとも、「百万本のバラ」の方はラトビアのライモンド・パウルスの作曲になる1981年にリリースされたラトビア語の「マーラが与えた人生」がオリジナルだ。ラトビア出身のアイヤ・クレレが歌っている。このあたりかなり面白い。ロシア人はアラ・ブガチョワが歌って大ヒットしたМиллион алых роз” はロシアの歌だと思っているし、それを加藤登喜子が日本で歌い、ヒットした。今では日本人はたいてい、「百万本のバラ」は日本の歌だと思っている。下記のサイトを訪れるとアイヤ・クレレのラトビア語での原曲「マーラが与えた人生」を聞くことが出来る。

http://byeryoza.com/topic/log2006/mara.htm

ともあれ、謹んで宮川泰氏のご冥福をお祈りいたします。

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